BLIND FAITH - MIDWEST ROCK FESTIVAL 1969(1CD) [Beano-159]

BLIND FAITH - MIDWEST ROCK FESTIVAL 1969(1CD) [Beano-159]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Wisconsin State Fair Park Grounds, West Allis, WI. USA 26th July 1969 TRULY AMAZING SOUND(UPGRADE)

歴史的オーディエンスソースを高音質で公開してくれるあのJEMSがまたやってくれました!何と今回彼らがアップしてくれたのは、エリック・クラプトンがクリーム解散後にスティーヴィー・ウィンウッドと結成したスーパーグループ「ブラインド・フェイス」のコンサート音源のアップグレード版だったのです。僅か半年しか活動が続かなかったブラインド・フェイスの末期に当たった全米ツアーの前半、1969年7月26日、ウィスコンシン州で行なわれたフェスティバルに出演した際のステージを完全収録したものです。この音源自体は、「SUNSHINE MILWAUKEE」というヴィンテージ盤で同内容がリリースされていたものでしたが、今回JEMSがアップしたのは、同じ音源とは思えないほどの、音質が劇的に改善されたファースト・ジェネレーションマスターだったのです!こんなマスターが存在していたとは!しかしながら、JEMSのマスターには、注意深くチェックしていくと数々の欠点が内包されていたのです。Presence Of The Lordの終了後に当たるトータル32:15:21時点にはエディットがあり、プチノイズがありました。そしてジンジャー・ベイカーのドラムソロナンバーDo What You Likeの中間に当たる同46:26:22時点にもエディット箇所があり、プチノイズが発生していました。もちろんこれらのプチノイズを丁寧に除去しました。注意深く聴いていただいてもエディット箇所は分かりません。さらにSleeping In The Ground以降が、テープの経年劣化によりピッチが20〜30%低くなっていましたので、これも正常にアジャスト。そして全般に低かった音圧を引き上げ、今回の高音質をより実感していただけるコンディションに生まれ変わらせました。既にダウンロードされて楽しまれているマニアはおられるでしょうが、本盤はアップグレードマスターのプロエンジニアによるアップグレードメディア・バージョンなのです。
さて、ここでこの音源がいかに貴重なものであるかを、69年のクラプトンの活動を振り返ることで見ていきましょう。

・1969年3月18日、19日:ロンドン郊外ステインズで映像収録されたジャズ&ロックのクロスオーバーセッション「スーパーショウ」に出演。 
・1969年2月〜5月:ロンドンにてブラインド・フェイスのデビュー・アルバムのレコーディング
・1969年6月7日:ロンドン、ハイド・パークでブラインド・フェイスのデビュー・コンサートが開かれる。
・1969年6月12日〜19日:スカンジナビアン・ツアー
・1969年7月11日〜8月24日:全米ツアー ←★ココ★
≪この間、1969年8月1日:アルバム「BLIND FAITH」リリース≫
・1969年9月13日:トロントのヴァーシティ・スタジアムで行なわれた「ロックンロール・リヴァイヴァル・フェスティバル」に、ジョン・レノンが結成した「プラスティック・オノ・バンド」のメンバーとして出演。
・1969年11月20日〜29日:デラニー&ボニー&フレンズの一員として、ドイツ・ツアー
・1969年12月1日〜15日:デラニー&ボニー&フレンズの一員として、イギリス・ツアー

この年はクラプトンにとって激動の一年でした。年頭からのS.ウィンウッドとのセッションを発展させてニューバンド結成に動いたのですが、そこにジンジャー・ベイカーが押しかけてきて、ごり押しで参加。プロダクションからリック・グレッチをベーシストに推薦され、一応のバンド形態を整えてアルバムをレコーディング。ここまではよかったのですが、レパートリー不足にもかかわらず、デビュー・コンサートから長期全米ツアーまでが勝手にブッキングされてしまい、戸惑いの中で敢行したツアー中にクラプトンが遂にプッツン。サポートアクトに彼が指名したデラニー&ボニーに心酔するようになり、彼らと行動を共にしていく中でバンドはツアー終了とともに崩壊。クラプトンはさらにデラニー&ボニーに接近し、彼らのバンドに加入してしまう。といった目まぐるしい展開がこの一年の間に起こったのです。既にクリームで世界的な名声を確立していたクラプトンを擁するイギリスのスーパーグループが華々しくデビューした年の半ばから見ると、年が終わってみれば、アメリカの無名のLAスワンプのバンドのサイドマンとして居場所を見つけたクラプトンがいました。この劇的な変化・転身が後のクラプトンのキャリアには大きく影響したことが証明されていますが、その揺れ動くクラプトンの心を捉えていたのが、本盤の日と言ってもよいのです!レパートリー不足を物語るように、アルバム収録ナンバー以外の未発表曲Sleeping In The Groundを演奏していたり、やる曲がないために「受け」を狙ったクリームのヒット曲Sunshine Of Your Loveをアンコールで演奏しています。アルバムは1枚のみ。馴染みのないベーシストとの意思の疎通も薄い中、無理やりやらされた長期ツアーでクラプトンのモチベーションは下がる一方でした。それを何とかもちこたえさせていたのがデラニー&ボニーとの付き合いだったのです。本盤のアンコールでは、クラプトンが招き入れたと思われますが、デラニー&ボニーを参加させています。このデュオのボーカルがしっかり聞き取れるのです。ここまでの音質アップはかつてでは考えられないことでした。いくらモチベーションが低下していたクラプトンとは言え、さすがプロとしてのミュージシャンシップを発揮していることが確認できます。レギュラーセットでは弾き捲っています。ツインリードで新境地を拓いたナンバー Had To Cry Todayでは、幾分たどたどしいソロを展開するウィンウッドを、アンサンブルをキープしながらも力でねじ伏せるような圧倒的なプレイを聴かせています。続く Can't Find My Way Homeでは、デビュー・コンサート以来、当時は未発表だった「エレクトリック・バージョン」アレンジで演奏してきていたものを(ウィンウッドもオルガンをプレイしていました)、アルバムどおりのアレンジに戻しています。アルバムではアコースティック・ギターで奏でたフレーズをエレクトリックで見事に再現するクラプトンが素晴らしいです。ここではウィンウッドはキーボードではなく、前曲から続いてギターをプレイしています。この素晴らしい音質で全編を聴くと、ブラインド・フェイスに対するこれまでの認識が変わることでしょう。これまで彼らの優良音源と言えば、(1)ハイド・パークのサウンドボードソース、(2)スウェーデン、イエテボリでのオーディエンスソース、(3)全米ツアー終盤のサンタバーバラ公演のオーディエンスソース、が「三大」ライブ音源として君臨していましたが、ここに新たな歴史が加わりました。かつては凡庸な音質で聴きづらかったウィスコンシン公演が本盤の登場によって優良音源に加わり、「四大」音源と称されるに至ったのです。忘却の彼方に行こうとしていた音源をJEMSが引き戻し、最高の形でリリースするに至りました。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(60:07)
1 Had To Cry Today 2 Can't Find My Way Home 3 Sleeping In The Ground
4 Well Alright 5 Presence Of The Lord 6 Do What You Like
7 Drum Solo/Do What You Like 8 Sunshine Of Your Love

Eric Clapton - Guitar, Vocals Steve Winwood - Keyboards, Guitar, Bass, Vocals
Rick Grech - Bass, Electric Violin Ginger Baker - Drums