THE BEATLES - SAM HOUSTON COLISEUM 1965 UPGRADE(CD) [IMPORT TITLE]

THE BEATLES - SAM HOUSTON COLISEUM 1965 UPGRADE(CD) [IMPORT TITLE]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Sam Houston Coliseum, Houston, TX, USA 19th August 1965 SBD(UPGRADE)

 ローリング・ストーンズのハンプトン・コロシアム、ピンク・フロイドのオークランド・コロシアムといった具合に、会場名を挙げただけでいつのライブだか分かってしまうほどの定番音源というのがどのアーティストにもあります。ビートルズの場合はサム・ヒューストン・コロシアム。1965年のアメリカ・ツアーにおける名音源として、かのシェア・スタジアムもとより、ライブアルバム用のレコーディングが行われたハリウッド・ボウルよりもワイルドで勢いのある演奏がここ10年ほどの間で一気に再評価されたライブ音源だとも言えるでしょう。
 この音源は今回ジャケに掲載したステージ写真にもロゴが写っているヒューストンのラジオ局KILTがPAアウトのサウンドボードからの録音を敢行したものだと言われています。しかしコンサートのPAシステムがようやく確立された時代であり、その手のサウンドボード録音としては驚くほど歓声を拾っている(それほどこの日の観客が騒がしかったのでしょうが)点が特徴かと。ところがKILTか本音源を放送した形跡はなく、局でお蔵入りしていたと思われるサウンドボード録音が流出したのは1970年代後半。TMOQ系列のレーベルから水色でブッチャー・カバーのアウトフォトをあしらった「LIVE FROM SAM HOUSTON COLISEUM」に昼夜両方のステージが収録され、その音質の良さから瞬く間に定番の座を獲得したのです。
マニアの間では神格化されがちなレーベル、Tobe Miloからは、そこで聞けなった前座アーティストの演奏の抜粋と夜の部だけを収録した「IN PARSON SAM HOUSTON COLISEUM」がリリースされたものの明らかにテープのジェネレーションが劣っており、先の水色ジャケとは音質面で大きな差がありました。よってLPの時代は水色ジャケや同系列のBOX TOPレーベルなどからの再発盤などが一貫して市場を席捲していたものです。

それほどの優良音源ですので、CDの時代には案の定LP落としのアイテムが登場してしまい、テープを使用した由緒正しいリリースの登場が待たれました。そんな時期に満を持してLP落としでないアイテムをリリースしてくれたのが名門イエロードッグの「THE ULTIMATE LIVE COLLECTION VOLUME 1」。ようやくCD時代に相応しいバージョンとして、これのお世話になったマニアはかなりの数に上るかと思われます。とはいえ待望のリリースではあったものの、昼の部の「Dizzy Miss Lizzy」と「I’m Down」、あるいは夜の部の「I Wanna Be Your Man」といった曲の序盤における、テープの経年劣化と思しき音の擦れ、さらには夜の部「A Hard Day's Night」と「Help!」の曲間における音量ムラといったLP時代からの問題は解消されていませんでした。
それどころか、どちらのショーも大なり小なり音がこもった感があり、それでいてピッチが低いという独自の問題も抱えていたのです。おまけに周期的かつ微弱ながらもプチプチというノイズが入る個所もあり、厳しいマニアからは「LPで聞いた方がいい」とか「今も水色ジャケが手放せない」といった声まで聞かれたほど。そして二回のショーがCDでありながら二枚のディスクに分かれて収録されており、前半には1964年アメリカ・ツアーの音源が収録されるという扱いずらさもマイナス・ポイントでした。

もちろんピッチや音質の問題に関しては後発アイテムが「THE ULTIMATE LIVE COLLECTION VOLUME 1」をベースとしながら何度も解消してきており、それらを所有しているマニアも多いはず。ところが今回のリリースは、マニアがさらに踏み込んで音源の問題に対処しているという点。それに取り組んでくれたマニアがおなじみMasterJedi。彼は再び「THE ULTIMATE LIVE COLLECTION VOLUME 1」をベースとしながら、徹底的な音源のオーバーホールを敢行。
もちろんピッチや音質はもちろん、例のプチプチ音も削除。ここまでなら既発盤でも解消されていましたが、今回はさらに一連の曲の序盤で起きていたテープの経年による音の擦れまで解消。その部分を聞き比べるだけでも、LPは元より既発CDよりもはっきりとしたアッパー感を分かってもらえるはず。とどめはテープデッキの位相ズレのせいで疑似ステレオに近い妙な感触(特に夜の部)があった点を初めてピュア・モノラルな状態に修正して収録してくれたのです。これによってしっとりとしたモノラルならではのナチュラル感も向上しており、既発盤と比べて聞き心地の良さが増しているのも明らか。

そして二回のステージでまるで表情が違うビートルズの演奏が楽しめるという点もサム・ヒューストン・コロシアムの大きな魅力。昼の部は相当に観客の絶叫が凄まじかったらしく、途中で警官が進行を遮ってステージに上がり、観客に注意を促していたほど(その場面の写真も残されています)。こうした混乱もあってか、「Baby’s In Black」ではジョンが歌詞を間違えるとポールもそれに追随、ちょっとしたおふざけにまで発展しているのですが、これがむしろ面白い。それに何といってもこの回の「I’m Down」はそうした状況を一変させるかのごとくハイパーな演奏で、ジョンがVOXのオルガンを弾いた65年アメリカのテイクではこれがベストか?と言いたくなってしまうほど。そんな名演の冒頭が丁寧にレストアされているので、なおさら魅力的な演奏に映ることでしょう。
夜の部は司会者のお説教交じりな前説の甲斐もあり、昼の部ほどの騒ぎには感じられないのですが、今度は何とジョンの声が絶不調。もうオープニングの「Twist And Shout」からしてボロボロ、この曲や「I Feel Fine」での辛そうなジョンを前に、ポールが歌いながら苦笑してしまう場面までもが捉えられているのも貴重かと。それと同時に、これはビートルズが自分たちの演奏を聞こえていた何よりの証拠となるもの。今回の表ジャケに載った当日の写真を見ると、ステージの端に一つだけ、ビートルズの方を向いた箱のような物体があることに気付くでしょう。当時はモニター、いわゆる「返し」の概念はないはずなのですが、それのように映る不思議な物体であることは確か。もしもこれが最初期のモニターだとしたら驚きですよね。
この謎の物体の効果もあったのか、ジョンも喉の不調をこらえながらもステージを完遂。そんな彼を支えようとする三人の演奏ぶりもしっかりと伝わってくる優良音源。確かに昼の部の騒ぎ、あるいは夜の部のジョンが問題となってお蔵入りなっていたのかもしれない。それでも音質の良さと聞き応えのある演奏によって、今まで数え切れないほどのアイテムがリリースされてきながら、それでいて何かしら不満が残っていた65年アメリカ・ツアー定番サム・ヒューストン・コロシアム。そのベスト・バージョンが遂に登場です!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(75:01)
AFTERNOON SHOW 3:00 pm

1. Introduction
2. Twist And Shout
3. She's A Woman
4. I Feel Fine
5. Dizzy Miss Lizzy
6. Ticket To Ride
7. Everybody's Trying To Be My Baby
8. Can't Buy Me Love
9. Baby’s In Black
10. I Wanna Be Your Man
11. A Hard Day's Night
12. Help
13. I'm Down

EVENING SHOW 8:00 pm

14. Introduction
15. Twist And Shout
16. She's A Woman
17. I Feel Fine
18. Dizzy Miss Lizzy
19. Ticket To Ride
20. Everybody's Trying To Be My Baby
21. Can't Buy Me Love
22. Baby’s In Black
23. I Wanna Be Your Man
24. A Hard Day's Night
25. Help
26. I'm Down