BLACK SABBATH - L.A. FORUM 1971(1CDR) [Shades 113]

BLACK SABBATH - L.A. FORUM 1971(1CDR) [Shades 113]

販売価格: 1,500円(税込)

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商品詳細

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Live at The Forum, Inglewood, CA. USA 23rd February 1971 TRULY AMAZING SOUND

 オリジナルBLACK SABBATHが最も野心的でエネルギッシュだったのは、何と言っても「BLACK SABBATH」をリリースした'70年から「MASTER OF REALITY」を発表した'71年頃にかけての時代。当時のライヴを収めた音源は現時点でも種類が限られていますが、本作「L.A. FORUM 1971」は、その中でも安定したオーディエンス・サウンドで、当時の貴重な演奏をファンに楽しませてくれます。

 本録音はSABBATHが「PARANOID」リリース後に行ったツアーより、アメリカツアーの2ndレッグとなった1971年2月23日、カリフォルニア州イングルウッドの"L.A. フォーラム"でのショウを、40年前の録音としては充分以上に安定したオーディエンス録音で収録しています。本ライヴはGRAND FUNK RAILROADのサポートとしての演奏だったため、全編で50分程度の短い内容ですが、オープニングの「Paranoid」からショウエンドの「Fairies Wear Boots」まで、まとまりと均整に優れた録音が貫かれています。さらに極初期オリジナルSABBATHらしいパワフルな演奏は圧倒的で、SABBATHマニアならばステージの模様から片時も耳を離せないでしょう。

 会場のざわめきの中、バンドがサウンドチェックをするオープニングは'70年代初期らしいムードに包まれています。司会者がバンド名をコールしてライヴの幕が切って落とされると、場内はたちまち大興奮。バンドもその盛り上がりに応えるように「Paranoid」からテンションの高い演奏を聴かせてくれます。序盤こそやや音が遠い印象ですが、「Paranoid」の中盤からぐっと音が近づき、ダイナミックな演奏にふさわしい迫力のあるサウンドでライヴを楽しめるようになります。
 この当時の「N.I.B.」はアイオミのギターソロから曲がスタートします。「N.I.B.」といえばギーザーのベースソロ。という印象が強いファンほど意外に感じる事でしょう。アイオミは中盤でも見事なギターソロを披露してくれます。金属が破裂するようなイントロからして強烈な「War Pigs」は本録音の聴き所。ライヴのムードは'70年12月のフランス・パリ公演をプロショットで収録した「OLYMPIA 1970」に近いものがありますが、演奏はさらにこなれたようで、特徴的なオジーのヴォーカルのみならず、切れの良いギター、独特なグルーヴを醸すギーザーとビルのリズムも、全てが'70年よりランクアップしている印象です。続く「Black Sabbath」では、アイオミが爪弾くアルペジオを中心とした約2分のイントロ付き。これは後の「SABOTAGE」に収録されるインスト「Don't Start (Too Late)」のプロトタイプだと思われ、'80年代以降の「Black Sabbath」で聴かれたイントロとはやや違ったイメージが興味深いです。曲本編もラストの4拍キメがないアレンジで、ストレートな終わり方をしているのも面白いです。「Iron Man」も初期ならではの荒々しい演奏が最高にエネルギッシュ。特にビル・ワードのドラムは生き生きとしており、彼のドラムがオリジナルSABBATHのサウンドを構築する上でいかに重要だったかを実感させられます(なお、同曲の3:35でテープチェンジに起因するカットが存在します)。
 ライヴのハイライトは後半で炸裂する「Wicked World」です。ジャズやブルースにルーツを持つ彼ららしい楽曲で、エキセントリックなオジーの歌唱は一度耳にしたら忘れられません。この曲の中盤ではアイオミのギターソロが約5分に渡ってフィーチャーされており、後の「Haven And Hell」にも通じるジャジーでスポンテニアスなソロを確認できます。セット最後の「Fairies Wear Boots」における衝動的な演奏は、ライヴを締めくくるにふさわしい凄まじさです!
 約50分のライヴ全編に漂うパワーとカオスな音像は、オリジナルSABBATHでもこの時期ならではの格別サウンド。確認されているオーディエンス録音も少ない当時のライヴを、パワフルな音と演奏でたっぷり堪能できます。

 さらに本音源には嬉しいボーナストラックとして、SABBATHがまだEARTHと名乗っていた'69年の貴重な音源を追加収録しています。以前ギフト・タイトルとして好評を博したMYTHOLOGYの「Pre-Black Sabbath」でも聴けた音源ですが、現時点でこの4トラックをまとめて入手できるアイテムは本作のみです。
 ポップでメロディアスな曲想がこの4人の音としては意外すぎる「The Rebel」、'60年代末期らしいブルースベースのサイケ・ロック「When I Came Down」は、共にNorman Hainesによって書かれた曲で、'69年当時のデモとしてはっきりと確認されています。4つめの「Early One Morning Blues」も海外のマニアによる検証で、'69年にスコットランド・ダンフリーズでのライヴにて収録された音源という説が定まっています。しかし3つめの「Thomas James」については海外ファンの調査によって「フェイクである」という見方が有力になっていますが、本作では資料的な側面を重視し、あえてこのテイクを残しています。8分を越えるスリリングなフリー・ジャム風のインストはひとつのテイクとして面白く、トランペットが炸裂するモダンジャズ的展開も興味深いです。本テイクはフェイク説が有力だという事をご了承の上で「同時期に登場したテイクのひとつ」として、割り切ってお楽しみ頂きたいと思います。

 現存するオーディエンス・ソースでも極初期のテイクと、正式にSABBATHとなる以前のデモ音源という組み合わせは、間違いなく全てのBLACK SABBATHマニア必聴必携。もし本作をお持ちでないという方は、この機会にぜひお楽しみください!

★beatleg誌 vol.111(2009年10月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1971年、アルバム『PARANOID』のプロモーションにともなうアメリカ・ツアーから、2月23日、ロスアンジェルスでのGRAND FUNK RAILROADのオープニング・アクトとしてステージを時代を感じさせるが良好な音質のオーディエンス録音で収録したCD-R。ステージは、スタッフ?によるバンド紹介から、アンコールのイメージのある疾走感溢れる「Paranoid」でスタートする。全8曲の内、「Black Sabbath」と「Wicked World」以外は『PARANOID』の曲をプレイするという完全にアルバムのプロモーションを意識したセット・リスト。アンプのヴォリュームをフルにしてるかのようなトニー・アイオミのギター・サウンドとオジーの妖しいヴォーカルのコントラスも素晴らしいし、バックを支えるギーザー・バトラーとビル・ワードのリズム隊の破壊力もバンドの要と言えるだろう。「Black Sabbath」では、イントロでアコースティックな調を聴かせるトニーのギター・ソロや、エンディングの唐突な終わり方も珍しい。オープニング・アクトとして限られた時間で最高のパフォーマンスを展開するBLACK SABBATHに、GRAND FUNK RAILROADは、かつて、LED ZEPPELINのオープニング・アクトとして同じように最高のパフォーマンスを見せた自分たちの姿がダブって見えたかもしれない。
 ボーナス・トラックは、1969年にレコーディングされたとされるデモ・テイク。初期のBLACK SABBATHらしい、おどろおどろしさはあまり感じられないが、「Thomas James」でのサイケデリックなギター・サウンドなどに当時の音楽シーンが透けて見えるようだ。貴重なライヴとデモを収録したアイテム。

1. Introduction 2. Paranoid 3. N.I.B. 4. War Pigs 5. Black Sabbath 6. Iron Man 7. Wicked World
8. Fairies Wear Boots

1969 Demos
9. The Rebel 10. When I Came Down 11. Thomas James 12. Early One Morning Blues

Ozzy Osbourne - Vocals Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bill Ward - Drums