DEEP PURPLE - OLDENBURG 1971(1CD) [Darker Than Blue 055]

DEEP PURPLE - OLDENBURG 1971(1CD) [Darker Than Blue 055]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Wesser Ems Halle, Oldenburg, Germany 7th April 1971 TRULY AMAZING SOUND

 第二期DEEP PURPLEの演奏が最も強力だったとされる1971年のライヴは、そのインタープレイの素晴らしさがファンの間で愛されています。特にバンドがツアーに次ぐツアーとライヴに明け暮れていた'71年4月頃は、あの大傑作「DANISH YODEL MASTER」や、プレスCD3枚組「LIVE IN GERMANY」のディスク3などで、ハードロック史上にも燦然と輝く名ライヴを聴く事が出来ました。
 これらでのライヴで楽しめる壮絶なプレイを耳にすれば、ファンならば「当時の演奏をもっと聴きたい」という気持ちになっても当然というもの。そんなファンの皆さんにオススメしたいのが本作「OLDENBURG 1971」です。

 '71年4月9日に行われたこのドイツ・オルデンブルク公演は、ずっと以前から「OLDENBURG '71」などの既発タイトルでマニアから親しまれてきました。この日の録音は当時の音源の中でもかなり上級の部類で、一部では"サウンドボード音源"とする説もあったほどで、アップグレード盤のリリースはまさにファン待望の出来事でした。「DANISH YODEL MASTER」には一歩譲るとしても、40年前の音源としては充分以上のクリアなサウンドで、熱気とクリエイティヴな感性に満ち溢れた最高のステージを追体験できます。リッチーのギターやギランのヴォーカル、ジョン・ロードのハモンドに対して、ペイスの叩き出すドラムの音が引っ込み気味にも感じられるものの、ライヴの進行につれてバランスは次第に良化し、最終的にはドライブ感いっぱいの演奏を楽しむことができます。
 この録音は昔から「リッチーのギター・サウンドとジョンのハモンドの音色が素晴らしい」と定評で、当時のバンドが身上とするインタープレイやアドリブの妙を存分に満喫させてくれます。特に全体の中でもオンに収録されたリッチーのギターが全編で堪らない音像を放っており、「Speed King」や「Child In Time」などは、彼のプレイをライン音源のようなリアルさでつぶさに把握する事が出来ます。
 演奏全体も興味深いプレイの連発です。「Speed King」の3:00頃では、なぜか演奏全体をブレイクしまい、そこからゆっくりとムーディに盛り上げるパフォーマンスで聴き手を驚かせます。「次のシングルだ」と紹介される「Strange Kind Of Woman」は、曲後半のギターとヴォーカルの掛け合いが'72年と異なり、悪い意味で"お約束"にならない初期ならではのアレンジが新鮮です。この日も16分を越える大熱演がライヴを盛り上げる「Child In Time」は、静かなパートからスクリーミングにまで至るギランの繊細でムーディな歌唱も極上のトーンで楽しめます。コーラス部分の迫力は各種ある公式ライヴ作品をも凌駕する凄まじさ。この当時リッチーとジョンの間柄は(「Strange Kind Of Woman」の作曲クレジット問題などで)あまりしっくり行っていなかったそうですが、同曲中間部で聴かせる彼らのインタープレイは恐るべきスリリングさで、ステージ上においてはネガティヴな要素を全く感じさせません。5曲目はこのセットの中では小品な印象の「Into The Fire」です。5分弱の演奏とはいえ、ハードロックのお手本のような堂々とした展開は素晴らしいと言う他なく、特にソロではリッチーの真骨頂とも言えるプレイを抜群の音色で体感することができます(ここは本録音のサウンドボード説が出るのも納得の素晴らしさです)。
 本音源は続く「Mandrake Root」で終わりを迎え、同時代のライヴでは定番になっていた、ドラムソロをフィーチャーした「Paint It Black」や、「Black Night」は未収録です。しかしトレードされているテープにもこの5曲しか収録されておらず、元々録音もされていないと考えられています。しかし20分を超える「Mandrake Root」は、曲数の少なさを忘れさせる超ド級の演奏が飛び出します。リッチーならではの中近東フレーズが炸裂する場面や、白熱のやり取りを交わしながらも絶妙な一体感でバシっとまとめるキメのパートなどは、誰もが息を呑んでしまう問答無用の格好良さ! DEEP PURPLEの本質を"メンバー間のインタープレイ"だと考える人には、まさしく夢のような64分間でしょう! この翌日に当たる'71年4月10日のオッフェンバッハ公演は、「LIVE IN GERMANY」のディスク3で聴ける通り、壮絶かつスリリングなライヴが今でもファンの心を揺さぶり続けています。本作の4月9日・オルデンブルクもそうですが、毎日のように続けて神がかったライヴを披露していた当時のDEEP PURPLEは、長いハードロック史上でも本当に稀有な存在だった事を痛感させられます。

 '71年のDEEP PURPLEは、ライヴ・バンドとして全ての面において最強でした! この歴史的な時代を切り取った名音源を、ファンの皆さんには「DANISH YODEL MASTER」や「LIVE IN GERMANY」と併せて、この機会にぜひお楽しみ頂きたいと思います!

★beatleg誌 vol.90(2008年1月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1971年の年明けから5月までイギリスを含むヨーロッパでのツアーを散発的にこなしていたDEEP PURPLEの4月7日、ドイツ-オールデンバーグでのステージがプレスCD化された。ドラムと、ギターと比較してキーボードの音量に若干バランスの悪い部分もあるが、当時のものとしてはオーディエンス録音ながら高音質の部類に入るだろうし、既発の『OLDENBURG '71』と比較しても音質は、よりクリアになっている。
 オープニングの司会者によるバンドの紹介後、サウンドチェックからギランのタイトル・コールで「Speed King」をプレイ。中間部の静まり返るようなブレイクから徐々に高まっていくような展開もDEEP PURPLEのインプロヴィゼーションの真骨頂とも言うべきもので、その凄さに圧倒される。「Child In Time」では当たり前であるが何のエフェクトも使用していないギランの最高のハイ・トーン・ヴォーカルを堪能できる。ステージングの素晴らしさの要因として、この頃のツアー・スケジュールが、まだそれほど過密ではなく、徐々にDEEP PURPLEがビッグ・ネームとなってバンドが疲弊していく前であることも幸いしていると言えるだろう。ラストに収録されている「Mandrake Root」は、破壊的にプレイされた「Into The Fire」がまるで序章であったかのようにイントロから叩きつけるようにリフを刻むリッチーがリードして凄まじい迫力でプレイされる。後半、リッチーが極太アームを折れんばかりにキメまくるソロからエンディングへひた走るパートでは当時のバンドのエナジーを溢れんばかりに感じることが出来る。このステージを全て聴いてみたいを思わせるプレイが楽しめるアイテムだ。

1. Introduction 2. Speed King 3. Strange Kind Of Woman 4. Child In Time
5. Into The Fire 6. Mandrake Root