WHITESNAKE - LAST HURRAH... IN TOKYO(2CD) [Shades 300]

WHITESNAKE - LAST HURRAH... IN TOKYO(2CD) [Shades 300]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Live at Shinjuku Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 16th September 1997 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 1997年の「RESTLESS HEART」リリース後、WHITESNAKEが当時の「ラスト・ツアー」として行ったワールドツアーより、来日公演の4公演目に当たる'97年9月16日・東京厚生年金会館公演が、完全初登場のDATマスターを使用した、極上の超高音質オーディエンス録音で登場です。
 WHITESNAKEは1990年の「SLIP OF THE TONGUE」ツアー終了後、'94年そしてこの'97年と、断続的な「活動停止と再起動」を繰り返しました。'94年の活動はベストアルバムリリースに伴うワールド・ツアーで、セットリスト・バンドのイメージともに'80年代末期の延長線上にありましたが、'97年はデイヴィッド・カヴァデールが意図的に'70年代を意識し、これまでの路線を変更した「RESTLESS HEART」でのツアーとあって、デイヴィッドが発した「フェアウェル・ツアー」という言葉には、より一層の重みが感じられました。

 この作品でのワールドツアーは、9月12日の大阪厚生年金会館公演から9月27日の広島公演まで全11公演が組まれた来日公演からスタートし、そのうち東京公演は16日(厚生年金会館)・22日(武道館)・24日(渋谷公会堂)の3公演が設定されていました。本作に収録された16日はその第一公演目とあって、ファンの期待や張り詰めた気持ちはとても大きなものがありました。
 その緊張がピークに達したオープニングの「Walking In The Shadow Of The Blues」では、ドラムのデニー・カーマッシが演奏の入りのタイミングを誤るというハプニングが起き、ライヴは波乱のスタートとなります。  波乱のライヴとは対照的に、ここで聴ける録音は「ブルージーな大人のサウンド」を志向した'97年当時のWHITESNAKEライヴにふさわしい高品位なもので、安定した見通しと素晴らしい音の分離・広がりで演奏を記録しています。高音の抜けだけでなく中音域から低音までしっかり含んだツヤのある音は、「Too Many Tears」や「Not Fade Away」など、この時ならではの楽曲を楽しむ上でぴったりとはまっています。特にオルガンやキーボードがふくよかな音色で漂う音場こそ本音源の特徴で、この日のサウンドは同年ツアーの特徴である「Lovehunter」等の'70年代末〜'80年代初期の"CLASSIC SNAKE"時代の曲を再現すると同時に、「Give Me All Your Love」や「Is This Love」といった大ヒット曲にも新たな魅力を与えています。 '84年ツアーを思い出させる「Love Ain't No Strangers」はライヴ前半の聴き所で、静かなパートで切々と歌うデイヴィッドの深みある声は絶品です(エキセントリックな日本語を多く交えたMCも「彼らしさ」満載で面白いです)。
 再結成後の2004年〜'06年ツアーでも聴けた「Hit An' Run」をフィーチャーした「Ready An' Willing」は、この'97年ツアーが発祥です。アレンジだけでなくデイヴィッドの声も違う事から、'80年頃のツアーとは印象が異なりますが、曲中でフィーチャーされるトニー・フランクリンのベースソロなど、'90年代らしさを盛り込んだプレイは聴き逃せません。ライヴ後半に取り上げられた新作のタイトルトラック「Restless Heart」は、アルバム中でもハードな色合いを持っていただけに、ファンのリアクションも熱くなります。メドレー形式で続けざまに演奏される「Don't Break My Heart Again」の復活劇は本作中のハイライトで、オーディエンスの驚きがざわめきの様に広がるのがはっきりと判ります。さらに「Fool For Your Loving」に「Here I Go Again」までもが"CLASSIC SNAKE"時代に準じたアレンジで、いかにもブリティッシュロックらしいこれら楽曲のムードは、オールドファンの琴線をかき鳴らす事必定です。ライヴの締めくくりは大定番の「Still Of The Night」です。この曲については'80年代のメタリックさを留めてはいますが、他のツアーでの演奏と比べてどこか中途半端な印象があり、聴き手の賛否が分かれるかも知れません。しかしそれが'97年ツアーの興味深いポイントであるのも事実です。それでも終演時に湧き上がる拍手の中こだまする「We Wish You Well」はやっぱり感動的です。本音源はこの曲の最後まで高いクオリティを損なうことなく収録し続けています。この音質で聴く同曲は「最後のツアー」のライヴがまた一つ終わったという感慨を、より引き立てて感じさせるでしょう。

 WHITESNAKEは来日公演終了後、10月3日から12月1日までヨーロッパツアー40公演を消化し、さらに12月中は南米で約5公演を行った後、その活動を終了しました。デイヴィッドは後のインタビューで、当時の事を「日本やヨーロッパではこれが最後だという感動があったが、南米ツアーは本当に疲れたよ」と振り返っています。最終公演となった12月13日のアルゼンチン・ブエノスアイレス公演では、その言葉を裏付けるように、彼のヴォーカルは終始疲労を感じさせるパフォーマンスでした。しかしその「疲労」は'97年ツアーだけのものではなく、長年の音楽人生で蓄積されたものだった、と言うべきでしょう。本作でもその「疲労」は無きにしも非ずですが、まだ「最終ツアーとしてのモチベーション」が勝っており、幾つか見えるミスも「その場のドキュメント」としては貴重です。
 赤裸々なパフォーマンスをありのまま残した本音源は「飾らない裸の姿」、つまり「スターカーズ」なWHITESNAKEライヴなのです。むき出しの演奏を偽ることなく丸ごと収めた本作は、アンオフィシャルだからこその生々しい魅力に満ち溢れています。本作がプレスCDで登場する事の意義を、真のWHITESNAKEファンならばきっと正しく理解できることでしょう! WHITESNAKEが'90年代の最後に刻んだ足跡を、どうぞ心ゆくまでご堪能ください! ファン必携の2枚組・聴き所満載の112分間です!

Disc 1
1. Opening 2. Walking In The Shadow Of The Blues 3. Give Me All Your Love 4. You're So Fine
5. Love Ain't No Stranger 6. Too Many Tears 7. Hit An' Run/Ready An' Willing 8. Lovehunter
9. Slow An' Easy 10. Oi 12. Band Introduction

Disc 2
1. Is This Love 2. Restless Heart 3. Don't Break My Heart Again 4. Fool For Your Loving
5. Here I Go Again 6. Don't Fade Away 7. Ain't No Love In The Heart Of The City
8. Still Of The Night 9. We Wish You Well

David Coverdale - Vocal Adrian Vandenberg - Guitar Steve Farris - Guitar
Tony Franklin - Bass  Denny Carmassi - Drums Derek Hilland - Keyboards