ERIC CLAPTON - BUDOKAN 1999 3RD NIGHT: DAT MASTER(2CD) [Tricone 233/234]

ERIC CLAPTON - BUDOKAN 1999 3RD NIGHT: DAT MASTER(2CD) [Tricone 233/234]

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商品詳細

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Budokan, Tokyo, Japan 20th November 1999 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)*UPGRADE & LONGER

【’99年「ピルグリム・ジャパン・ツアー」の高音質ステレオ・オーディエンス録音DATマスターを入手!】

 今週もエリック・クラプトンの優良ライブマスターのリリースは続きます!本作は、1999年に行なわれた14回目のジャパン・ツアーから、武道館公演の3夜目、11月20日を高音質で完全収録したDATマスターです。99年ジャパン・ツアーと言えば、かつて全14公演のステレオ・オーディエンスソースを収録した28CDボックス「14 GIGS」(Hoochie Coochieレーベル)がありました。全公演を収めたという点で画期的なタイトルだったわけですが、このたび当店は関東圏で行なわれた公演につき、その大元のDATマスターそのものを入手しました!当時、関東圏での公演は9公演が実施され、中では衛星テレビで放映された11月24日の横浜公演のプロショット映像とサウンドボードソースが有名ですが、武道館公演のプレスCD 盤での単発リリースはありませんでした。もはやこのボックスセットが入手困難な現在、単発で関東圏の公演をリリースしていこうという企画です。
 因みに、99年ジャパン・ツアーの全日程は下記でした。

●1999年ジャパンツアー
・11月9日:日本武道館
・11月11日:名古屋体育館
・11月13日:マリンメッセ福岡
・11月15日、16日、17日:大阪城ホール
・11月19日、20日、22日:日本武道館
・11月24日:横浜アリーナ 
・11月26日、27日、29日、30日:日本武道館
 まず第一弾となる本作のマスターの録音席は、武道館アリーナのB14列 106番とのことで、DATによってクリアに武道館アリーナの音像をストレートかつナチュラルに収め、当時のリアリティを甦らせてくれます(録音はPre Showとして武道館に入場する時点で始まり、最後はPost Showとして武道館を退場する時点まで入っていますので、大元のマスターであることをお判りいただけるでしょう)。リリース当時、ボックスセットの購入には至らなかった方も、この機会に是非聴いていただきたい優れたマスターです。

【横浜公演に優るとも劣らない最高レベルのパフォーマンス!】

 このツアーは、前年にリリースされたアルバム「PILGRIM」のプロモーションに当たっていました。前年にはアメリカ、ヨーロッパをカバーするワールドワイドなツアーを大々的に行なったため、日本に来るのが翌年にずれ込んだ形になりました。この1998年〜99年に実施された「ピルグリム・ツアー」とはクラプトンのキャリアにおいて、どのような意味を持っていたのでしょうか?ここで1998年からのクラプトンの活動履歴をおさらいしておきましょう。

●1998年
・1998年3月10日<アルバム「PILGRIM」全世界一斉リリース>
・1998年3月30日〜4月26日:アメリカン・ツアー・ファースト・レッグ
・1998年5月11日〜6月6日:アメリカン・ツアー・セカンド・レッグ
・1998年9月5日〜9月18日:短期アメリカ&カナダ・ツアー 
・1998年10月13日〜12月11日:イギリス、北欧を含むヨーロッパ・ツアー 
●1999年
・1999年2月14日:米カリフォルニア州パサデナのシヴィック・オーディトリアムにて行なわれた「NAACP Image Awards」にて、B.B.キング、ジョージ・ベンソンとともに「Rock Me Baby」を演奏
・1999年2月24日:ロサンゼルス、シュライン・オーディトリアムにて行なわれた「グラミー賞」授賞式にて、B.B.キングとともに「Rock Me Baby」を演奏
・1999年2月25日:米カリフォルニア州カルヴァーシティにて行なわれたブルースの祭典に出演、ジョン・リー・フッカーと共演
・1999年3月15日:米ニューヨークにて行なわれた「ロックの殿堂」セレモニーにて、カーティス・メイフィールドの殿堂入りを祝してディアンジェロと共演演奏
・1999年5月20日:ロンドンにて行なわれた「ザ・フランク・スキナー・ショー」に出演、珍しく「Rock Island Line」でベースをプレイする
・1999年6月12日:米カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドで行なわれた「ジョルジオ・アルマーニ・ガラ」にて、ジミーヴォーンバンドに加わり演奏
・1999年6月30日:ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて、自身主催の「クロスロード・ベネフィット・コンサート」を開催
・1999年9月14日:ニューヨークのセントラル・パークにて開催された、シェリル・クロウの「セントラル・パーク・コンサート」に出演
・1999年10月23日:ワシントンのホワイトハウスにて開催された「The Concert Of The Century」に出演、レニー・クラヴィッツと共演する
・1999年11月2日:米カリフォルニア州ユニヴァーサル・シティで行なわれた「the Phoenix House and M.A.P Allegro Awards Gala」に出演、ジミー・ヴォーン、ボニー・レイット、ドクター・ジョンらとブルースジャムを演奏する
・1999年11月4日:米ロサンゼルスのスタジオにて、来るジャパン・ツアーのリハーサルを行なう
・1999年11月9日〜30日:ジャパン・ツアー ←★ココ★
・1999年12月31日:英サリー州ウォーキングにて、自身主催の「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」を開催

 ご覧のとおり、1998年はアルバムを全世界で同時リリースし、自身の53歳のバースデイからツアーをスタートさせ、年末までの長期に亘り実施しました。翌年には前年に回り切れなかった日本を想定しつつも、スポット的なイベントに数多く出演したという、多忙な二年間でした。2年がかりで実施したことから、「ピルグリム・ツアー」は非常に気合の入ったツアーだったことがお判りいただけるでしょう。なぜここまで気合が入ったのかと申しますと、アルバム「PILGRIM」は、クラプトンが1991年に不慮の事故により4歳で亡くなった息子さんとの思い出に捧げ、自分の人生を見詰め直した過程で作り上げた内省的な作品、言わば人としてミュージシャンとして、絶対やっておかねばならないこと、だったからです。大半が自作曲で埋められたこのアルバムはクラプトンからの内省的メッセージに富んだものであったため、そのツアーでもアルバムの楽曲をフィーチャーすることで、クラプトンは世界中のファンにライブステージでそのメッセージを届けようと考えていました。もちろん日本のファンに向けてもそうでした。オープニングからの6曲中5曲でニューアルバムからのナンバーをプレイしていることでそれは証明されていると言えるでしょう。この序盤の5曲でのクラプトンはエンジン全開、スタジオバージョン以上に情熱的でエモーショナルなプレイを披露しています。このパートでのクラプトンの弾き捲り具合は凄すぎます!指が異次元からの音を弾き出すといいますか、それともクラプトンの精神が異次元に行ってしまっているかのような、普通ではないレベルなのです。このパートだけでもリスナーは満足されることでしょう。ステージ序盤でこれら新曲の呈示を見事に成功させ、一つの区切りをつけた後は自らをクールダウンするかのように、しっとりとプレイするアコースティックセットに移ります。ここではアルバムとも関連の深い、息子さんに捧げた名曲Tears In Heavenをプレイしています。そして前年ツアーではセットインしていなかったドミノス時代の名曲Bell Bottom Bluesがプレイされます。この曲が日本でプレイされるのは、なんと75年以来24年ぶりのことでした!しかも75年当時とは異なり、アコースティックアレンジでのプレイとなっていました。中間のクラプトンによるアコギソロは、当然連日アドリブでプレイされていましたので、ここでは横浜公演とはニュアンス、フレーズの違うソロが聴けます。さすが、アコギの名手でもあり、素晴らしく味わい深いソロを弾いています。アコースティックセット終了後には、セカンドギターのアンディ・フェアウェザー・ロウをフィーチャーしたGin Houseがプレイされます。この曲も前年ツアーではセットに組まれていなかったナンバーで、このツアーにも帯同してくれたアンディを慮っての演出でした。アンディのヒット曲ながら、この曲の聴きどころはむしろ中間のクラプトンの凄まじいスライドソロにあると言っても過言ではなく、目の覚めるようなシャープなプレイで見事に曲が引き立っています。あとは王道のヒット曲、代表曲を畳み掛けてエレクトリックLaylaで大団円へという展開です。このLaylaですが、クラプトンがいきなりイントロに入ったため、アンディがフォローし損なうというシーンが収められています。面白い瞬間です。それでもエレクトリックバージョンのLaylaが聴けるのは、やはり嬉しいものですね。

【このジャパン・ツアーだけのサポートメンバー】

 このジャパン・ツアーのメンバーは、前年から大きく変更されていました。前年には、ギターでアンディ・フェアウェザー・ロウとアラン・ダービー(元エイジア)を起用してトリプルギター体制を築いていたほか、キーボードは、ティム・カーモン、ケニー・クラウチというダブル体制でした。そしてバックコーラスも、ケイティ・キスーン、チャイナ、シャーリー・ハインズの三名、さらにアルバムと同様、20名のストリングオーケストラも帯同するという大所帯でした。ドラムもツアー前半はリッキー・ローソンという、ベイビーフェイス人脈のミュージシャンが叩いていました。しかしこのジャパン・ツアーでは、サポートギターはアンディ一人となり、キーボードもデイヴ・デロームという新顔のみ、コーラスはケイティとテッサ・ナイルズというお馴染みのコンビに戻りました。そしてドラムにはスティーヴ・ガッドが返り咲き、オーケストラは帯同しませんでした。従来のクラプトンバンドの規模に戻ったと言えますが、前年ツアーを「アルバムの忠実な再現と代表曲の新たなアレンジ」に徹したものだとすると、このジャパン・ツアーは「アルバムを本来のバンド形態で表現した変化形」と位置づけられるかと思います。そのためにクラプトンはジャパン・ツアー直前の11月4日にLAでリハーサルを行なったのです。従ってこのジャパンツアーの意義はここにあります。アルバム「PILGRIM」の楽曲を前年ツアーでは一旦忠実に再現した後に、本ツアーではいつものバンド形態に昇華させて呈示してきたわけです。しかもキーボードのデイヴ・デロームは、クラプトンのキャリアではこの年にしか起用されなかったミュージシャンでした。彼は前年メンバーの二人のように、シンセでガンガン目立つプレイをするタイプではなく、バッキングを中心とした的確なサポートに務めるプレイヤーでした。彼の実力はGoing Down Slowで知ることができます。この曲の演奏後には、彼のプレイを称えてクラプトンが彼の名をコールしています。そしてセカンドギターのアンディは、リズムプレイが主体の人ですので、ソロを弾く比重はクラプトンにかかっていました。そのため、例としてMy Father's Eyesを挙げると、前年ツアーではアルバムバージョンを再現して、ダービーのスライドプレイで彩っていたイントロと中間のパートがクラプトンのシングルノートでのソロに変わっています。そういう意味では、前年ツアーよりもクラプトンのソロがより多く聴ける内容になっていましたし、セットリストもそのために変えてきたと言えるでしょう。この年のジャパン・ツアーは、この年なりの独自性を有していたのです。有名な横浜公演とはまた違った、ライブミュージシャンたるクラプトンの素晴らしいパフォーマンスを本作でご堪能ください。

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★「14 GIGS」(Hoochie Coochieレーベル)BOX SETのマスターDAT★高音質

★録音席 アリーナ B14列 106番

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc:1 (73:39)
1. Pre-Show ★約10分収録
2. Intro.
3. My Father's Eyes
4. Pilgrim
5. River of Tears
6. I'm Your Hoochie Coochie Man
7. Goin' Down Slow
8. She's Gone
9. Ramblin' on My Mind
10. Tears in Heaven
11. Bell Bottom Blues
12. Change the World

Disc:2 (52:13)
1. Gin House Blues
2. Cocaine
3. Wonderful Tonight
4. Badge
5. Have You Ever Loved a Woman
6. Layla
7. Before You Accuse Me

Eric Clapton - guitar / vocals
Andy Fairweather Low - guitar / vocals
Nathan East - bass / vocals
Steve Gadd - drums
David Delhomme - keyboards
Katie Kissoon - backing vocals
Tessa Niles - backing vocals