PINK FLOYD - SAN DIEGO 1994(2CDR) [Amity 617]

PINK FLOYD - SAN DIEGO 1994(2CDR) [Amity 617]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Jack Murphy Stadium, San Diego, CA, USA 14th April 1994 PERFECT SOUND

 PINK FLOYD最後のワールド・ツアーとなった“THE DIVISION BELL TOUR”。その北米レッグを極上体験できるライヴアルバムが2作同時リリース決定です。
 “THE DIVISION BELL TOUR”と言えば、公式作の拡張盤『DEFINITIVE PULSE(Sigma 225)』や『DEFINITIVE TORINO 1994(Sigma 119)』『EARLS COURT 1994 BBC RADIO BROADCAST(Sigma 221)』といったサウンドボードを筆頭に、オーディエンス録音の名作群も数多くレポートしてきました。しかし、それらはほとんどがヨーロッパ・ツアーの記録。今回登場する2作は、それらとは根本的に異なる北米レッグの代表作なのです。
 その第1弾となる本作に収められているのは「1994年4月14日:サンディエゴ公演」。その絶品オーディエンス録音です。まずは、当時のスケジュールからショウのポジションを確かめてみましょう。

・3月3日+23日:リハーサル
《3月28日『対/TSUI』発売》
・3月30日-7月18日:北米(59公演)←★ココ★
・7月22日-9月25日:欧州(37公演)
・10月13日-29日:英国(14公演)

 これが“THE DIVISION BELL TOUR”の全体像。「北米→大陸ヨーロッパ→英国」というシンプルな流れであり、数々のサウンドボード群は後半のヨーロッパから生まれたもの。それに対して本作のサンディエゴ公演は、ツアー序盤も序盤となる「北米」レッグ6公演目にあたるコンサートでした。
 そんな初期の現場で記録された本作は、1stジェネのDATマスターからデジタル化されたクリアで端正な美録音。サウンドボードと間違えるような密着感はないのですが、その機微がやけに細やか。本作の現場となった“ジャック・マーフィー・スタジアム(現:クアルコム・スタジアム)”はオープン・スペースで、音を反射する壁も天井もない。そのためサポートも含めると11人に及ぶ大所帯であっても1音1音が浮き立って聞こえる。特に驚きなのはガイ・プラットのベースでしょうか。オーディエンス録音では弱点になりやすく、爆音かスカスカになってもおかしくないのですが、本作はそのどちらでもない。アタック音はキリッと鋭く、ラインの輪郭もクッキリ。決して低音が大きいバランスというわけでもなく、目の前でもないのですがボケも濁りもなく、ヴァイヴまで美しい。もちろん、ベースだけが突出しているわけではありません。むしろ、ささやかな脇役に徹しているガイですら、そこまで鮮明に感じ取れる名録音……いや、明・録音なのです。
 その上で、本作は“空間の美”も感じる。反響ゼロのクリアさではあるものの、PAに密着していないからこそのスケール感があり、きめ細やかな大歓声と演奏音が織りなすスペクタクルが広大。ギルモアの歌声やギターが大きく開けた虚空へと伸びて行き、その下から五月雨のように優しくも細かい喝采が炙り立てる。この現場感覚は、公式作品やサウンドボードでは決して味わえない。“オーディエンスだからこその美”に全身を浸すことのできるライヴアルバムなのです。
 そんな美音で描かれるのは『PULSE』とはまるで違うショウ。ここで比較しながらセットを整理してみましょう。

●70年代(13曲)
・夜明けの口笛吹き:Astronomy Domine
・おせっかい:One Of These Days(★)
・狂気:Breathe (In the Air)/Time/The Great Gig In The Sky/Us And Them/Money
・炎:Shine On You Crazy Diamond/Wish You Were Here
・ザ・ウォール:Another Brick In The Wall Part 2/Comfortably Numb/Hey You/Run Like Hell
●80年代以降(8曲)
・鬱:Learning To Fly/Sorrow/On The Turning Away(★)
・対:What Do You Want From Me?/A Great Day For Freedom/Take It Back(★)/Keep Talking/High Hopes
※注:「★」印は『PULSE(CD盤)』では聴けない曲。

……と、このようになっています。“THE DIVISION BELL TOUR”は、『狂気』再現ナイトと通常セット・ナイトがあったわけですが、北米レッグはほとんどが通常セット(最後の3公演のみ再現セット)。『狂気』ナンバーの合間に「High Hopes」「Wish You Were Here」「Another Brick In The Wall」が組み込まれる独特の構成が楽しめます。そして、そんなセットを紡いでいくギターが素晴らしい。「Sorrow」のソロや第二部のオープニングを務める「Shine On You Crazy Diamond」、本編ラストを飾る「Comfortably Numb」のロング・ソロ……。機微とスペクタクルを両立した美音オーディエンスだけに許されるカタルシスを胸いっぱいに楽しめるのです。
 公式作や各種サウンドボードで馴染んだ欧州とはムードもセットも異なる北米のショウ。それもスタート・ダッシュも鮮やかな6公演目を極上体験できるライヴアルバムの大傑作です。どうぞ、この機会に思う存分ご堪能ください。

Disc 1(70:15)
1. Astronomy Domine
2. Learning To Fly
3. What Do You Want From Me?
4. A Great Day For Freedom
5. Sorrow
6. Take It Back
7. On The Turning Away
8. Keep Talking
9. One Of These Days
10. Shine On You Crazy Diamond
11. Breathe (In the Air)

Disc 2(70:03)
1. Time
2. Breathe (Reprise)
3. High Hopes
4. Wish You Were Here
5. Another Brick In The Wall Part 2
6. The Great Gig In The Sky
7. Us And Them
8. Money
9. Comfortably Numb
10. Hey You
11. Run Like Hell

David Gilmour – guitars, vocals
Nick Mason – drums, percussion
Richard Wright – keyboards, vocals

Guy Pratt – bass, vocals
Jon Carin – keyboards, vocals
Gary Wallis – percussion, drums
Tim Renwick – guitars, vocals
Dick Parry – saxophones
Sam Brown – vocals
Claudia Fontaine – vocals
Durga McBroom – vocals