PINK FLOYD - BERLIN 1971: 1ST GEN(2CD) [Sigma 259]

PINK FLOYD - BERLIN 1971: 1ST GEN(2CD) [Sigma 259]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Sportpalast, Berlin, Germany 5th June 1971 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)

Sireneレーベル時代の至宝タイトルが遂にSigmaから登場!!ピンク・フロイド1971年の名演として知られるあの興奮が、漲る聴き応えに最長版というオマケ付きで甦ります!!

1971年6月5日・ベルリン。前日の4日から始まったヨーロッパツアーの2日目となるこの日の録音は3枚組LP『BERLIN 1971 (no label)』や2枚組CD『Mauerspechte (Oh Boy 2-9021)』によって80年代後半頃からその存在が知られていました。しかしその音源史を塗り替える劇的なアッパーソースが登場したのは2007年、プログレ系タイトルで幾つもの名盤を残したSireneレーベルの『DOWNFALL (Sirene-204)』に尽きると思います。これは世代不明ながらもマスターテープにかなり近い高音質音源が採用され、前述の2タイトルでは欠落していた「Echoes」の演奏前のMCや「Cymbaline」の冒頭部分が含まれているというアドヴァンテージを備えており、その高い充足感に包まれる聴き応えが当時大きな話題となりました。

当然リリース後は直ぐに完売となり現在まで廃盤状態が続いていた訳ですが、今年の9月にこれの1st genソースが突如ネット上に現れて久し振りに熱い注目を集めたのです。マスター録音からTDK SA90テープ2本に直接トランスファーされたというこの1st genソースはあのSirene盤にも引けを取らないほどのクオリティで最新のデジタル・トランスファーが実現しており、前日からヨーロッパ諸国でツアー活動を再開したばかりの精力的なパフォーマンスが新たなる息吹きで甦っていたのです。しかもここにはこれまで知られていなかった開演前のシーンが約30秒間も含まれており、過去最長版としての登場というオマケ付きでした。

良い事づくめのアップロードであった一方、この1st genソースは明らかにピッチが速いシーンが含まれていたため音盤化にあたってはこれを厳密に修正しています。またネット公開時には取り切れてなかったノイズの除去や僅かにズレていた位相を整えてゆく地道なレベルアップを併せて行った事でサウンドはいつしか公開ソースを超えるネクストレベルの域に到達、本作はそうして専門レーベルSigmaによってつぶさに精査された最終形サウンドを封じ込めた最新のプレス盤2枚組なのです!!

その衝撃はディスク1の冒頭から登場。ここではトラック(1)として場内の開演前の様子を約2分間ほど収録しているのですが、実はこのシーンSirene盤『DOWNFALL』ではフェイド・インによるソース途中からの収録でした。
しかし今回は『DOWNFALL』のディスク開始地点より30秒以上も手前から聴ける完全収録となっており、再生ボタンを押した直後から使用ソースのアッパー感とアドヴァンテージがはっきり出ているのです。「Careful With That Axe, Eugene」もその出音を深く吸い込んだサウンド・ヴィジョンが麗しく、演奏全体を俯瞰する音像でありながらも細部を掌握出来るサウンドに驚かれるでしょう。この曲はネット公開時にピッチが明らかに速かったため本作ではこれを正しく修正したうえで収録していますが、同時に音抜けの良さを上げる調整と位相修正を施した事で曲が真っ直ぐ中央に立ち、公開ソースよりも格段に聴き応えある姿を取り戻しています。「Fat Old Sun」では曲が持つあの浮遊感と中盤で発揮されるダイナミックなアタック感の対比が特上に眩しく、その映像的・絵画的な音像に目を見張ると思います。7:20から始まるオルガンの展開部もまろやかな音色に他の楽器のタフな出音が徐々に重なってゆく様子がますます絶品ですし、終盤で再びAメロが戻ってくるところ(※ 12:21〜)もその現場感満点のサウンドが時を超えた感動を呼び覚まし、ここでそれを体験している聴衆同様に自然と拍手したくなってしまう筈です。

新規でトラック分けされた曲間の(5)では長めのチューニングでなかなか次の曲が始まらない・期待感が増して立ち上がる観客をなだめるべく「(そろそろ) バンドが演奏を始めるのでどうか座って!! 座って !!」という旨の場内アナウンスがSirene盤以上の臨場感で伝わってきますし、「The Return Of The Sons Of Nothing」も歌詞の違いを含めた楽曲の初期衝動が更に色濃く感じられるサウンドとなっており、曲が指し示すあの長い長い射程距離を1st genサウンドで存分に満喫出来るでしょう。同様に「Set The Controls For The Heart Of The Sun」も呪術的な曲想と詠唱の中にある大きな緩急が耳元で熱っぽく拡がり、聴き手に更なる知を芽吹かせてくれるのです。

「Cymbaline」は気だるい雰囲気を醸し出すアンサンブルが1st genならではの量感豊かなサウンドで広がり、随所で放たれるギターの鮮やかな鋭さが聴感評価を一層引き上げます。「A Saucerful Of Secrets」は響きと響きの狭間に木霊する空間性が鮮やかに現れて序盤から聴感が炙られる熱いサウンドが展開、高音域の艶も素晴らしく、特に終盤に向けて全体を導いてゆくスライドギターの伸びと鋭さには誰もが釘付けになるでしょう。「Astronomy Domine」は推進力の高いテンポの中から次々と開放されてゆくグラマラスな音の感触がSirene盤以上に心地良く、色彩に富んだギターの響きがここでも、そしてアンコールの「Blues」でも輝いており、その放射力と音の瞬発力にディスクエンドまで身を焦がされるに違いありません。

最後にもうひとつ、熱心なファンがこの録音の欠点として指摘するのが曲間での一時停止が多いという点でしょう。同一ソースですので今回の公開ソースも曲間で一時停止が入るのですが、ただこれが入る事でシーンが大幅に欠落していると誤解されている方も多いのではないでしょうか。でも注意深く聴いていると録音者はテープ残量を気にしつつも可能な限り音を拾おうとしているだけで、奏者が何らかの音を出している途中ではむしろ一時停止を入れていません。だからこそこのソースにはチューニングや音出しのシーンがこれだけ多く・長めに残っているのですし、今回の音盤化にあたってもその曲間を価値あるものとして単体トラックで割り振っているのです(※ 無神経に入る一時停止ならこうしたトラック割りはしていません)。

今週は同71年2月12日のコルチェスター公演も同時リリースされますが、同年度ながら違う月の演奏を聴き比べる事で深められる知の潤いもこの2タイトルにはふんだんに含まれており、それを確かめられるのも本作の嬉しいところです。何しろ2月のコルチェスターは71年全公演開始直後僅か4日目の録音であり、本ベルリン公演は
海を渡って臨んだヨーロッパツアー開始から僅か2日目の録音。この間に5月からセット入りした「The Return Of The Sons Of Nothing」の並外れた存在感と衝撃も本作で実感出来ますし、これによって大きく変化してゆくセットリストと表現の進化はその先に待っている8月の箱根アフロディーテと大阪、そしてポンペイに続く道程までもが更によく見えてくる2タイトルともなっているのです。しかもその両タイトルが最新リマスターを受けたSigma初登場のプレス盤とくればコレクション性と資料性も高まり、部屋のCD棚がひと際輝く2タイトルとなる事は確実です!!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (76:10)
1. Tuning Up★冒頭30秒は初登場
2. Careful With That Axe, Eugene
3. Fat Old Sun
4. The Embryo
5. Tuning and announcement
6. The Return Of The Sons Of Nothing
7. Set The Controls For The Heart Of The Sun

Disc 2 (45:14)
1. Audience
2. Cymbaline
3. A Saucerful Of Secrets
4. Astronomy Domine
5. Blues