PINK FLOYD - DEFINITIVE SEATTLE 1975(3CD) [Sigma 267]

PINK FLOYD - DEFINITIVE SEATTLE 1975(3CD) [Sigma 267]

販売価格: 4,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Seattle Center Coliseum, Seattle, WA, USA 10th April 1975 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE!!!)

 “Wish You Were Here Tour”でも屈指と謳われた超名録音に、まさかのアップグレード・マスターが登場。プレス3CDで緊急永久保存化が決定です。

【“シアトルのミラード”と呼ばれた名録音家の大元リール】
 その超名録音が記録されたのは、“Wish You Were Here Tour”開始直後の2公演目「1975年4月10日シアトル公演」。その超絶級オーディエンス録音です。日付と公演地でピンと来られる方も多いと思いますが、本作はあの名作『SEATTLE MASTER REELS』のアップグレード盤なのです。『SEATTLE MASTER REELS』をご存じの方なら「どうやってアップグレードするのか?」と思われるかも知れません。もちろん、それには理由があるのですが、その前に『SEATTLE MASTER REELS』をご存じない方のためにも、初歩から始めさせていただきます。
 『SEATTLE MASTER REELS』は、まさに「銘品」の見本でした。録音自体はHighlandレーベルでもお馴染みなほど有名だったのですが、『SEATTLE MASTER REELS』はその究極盤として2010年に鳴り物入りで登場。かの名門「JEMS」から発表されただけでなく、そもそも録音したのも「JEMS」自身(厳密に言いますと、創設スタッフの1人であるスタン・グトスキー氏)。本人所有の大元マスター・リールから、録音した本人がデジタル化したライヴアルバムだったのです。
 しかも、このスタン氏が歴史的な名録音家でもありました。何しろ、彼はかの伝説名手マイク・ミラードの友人であり、ライバルでもあった。2人は同じトレード・コミュニティで活動しており、直接出逢う前から互いの作品を意識しあっていた。それぞれに高級機材(ミラードが「Nakamichi 550」なら、スタンは「Tandberg Model 11」)や録音テクニックを開発しては周囲にも極意を教え、オーディエンス録音という文化を発展させていった。仲間内ではスタンを「シアトルのミラード」と呼ぶ事もあったそうですが、逆にミラードこそが「南カリフォルニアのスタンだった」とも言われているのです。
 そして『SEATTLE MASTER REELS』は、その逸話がハッタリではない事を音で証明していた。まさに伝説的なライヴアルバムだったのです。

【アナログ音源への意識が高い現代だからこそのアップグレード】
 本来、超えられるはずのない『SEATTLE MASTER REELS』の高い壁。それを超えてしまったのが本作です。2019年に亡くなったスタン氏の追悼として公表された新マスターまのですが、なぜあり得ないはず夢物語が実現したのか。
 その要は機材・環境のアップグレードにあります。実は『SEATTLE MASTER REELS』のデジタル化で使用されたのは「Tandberg Model 11」。45年以上前に現場会場で録音に使用された現物デッキで再生し、そのアナログデータをデジタルに変換していました。それに対し、本作で採用されたのはオタリ社の名機「MX-5050」。さらに新品のフルトラックのモノラル・ヘッド・スタックも使用されている。もちろん、再生だけではありません。『SEATTLE MASTER REELS』が登場した2010年と現在では、ローファイなアナログ音源への意識がまるで変わっており、デジタル化のための機材もアプリケーションも格段に進化している。名門「JEMS」はそうしたデジタル化環境の一新を図っており、その第一弾として発表されたのが本作。つまり、「新生JEMS」のお披露目盤とも言えるのです。
 オーディオ・マニアな方以外には「?」な話になってしまいましたが、流れ出るサウンドには理屈は不要。数秒長い事からも新マスターなのは明らかですが、それはあくまで証拠に過ぎない。肝心要のサウンドが明らかにアップグレードしているのです。
 あまりにも違うのでどこから話して良いのか迷いますが、まずノイズが少ない。ヒス感がまるでなくなり、演奏音の輪郭や無音の深み、空気感の透明度も格段に向上している。特に分かりやすいのがドラムの分離感でしょうか。一音の立ち上がりから消音までの起伏や立体感が宿り、無音部が深いからこそ一打一打が混じり合わずに独立している。また、再生の精度を感じ取るなら「Shine On You Crazy Diamond Part 6-9」でしょうか。『SEATTLE MASTER REELS』では、演奏にチリチリとしてノイズ感がありました。特に大きなものではなく「現場PAの出音かな」くらいのものなのですが、本作ではそんなチリ感までほとんどないのです。
 もちろん、こうした効果はデジタル・マスタリングで作り出す事も不可能ではありません、しかし、本作は「起こしの精度」によって実現しているからこそ極めてナチュラル。視覚的に喩えるなら「自撮りアプリで巨眼化した女子高生」ではなく、本当に「目がクリクリと可愛い美少女」。そんな自然の美なのです。

 「シアトルのマイク・ミラード」と呼ばれ、名門「JEMS」の創設メンバーでもあったスタン・グトスキー氏。今は亡き名匠の大元マスター・リールに吹き込まれていた音のすべてを現代の技術で永久保存した文化遺産アルバムです。
 本作自体が“Wish You Were Here Tour”最高峰レースの最有力となる音楽的傑作であり、ミラード作の『LOS ANGELES 1975 4TH NIGHT(Sigma 148)』やダン・ランピンスキー&スティーヴ・ホプキンスの『RAVE MASTER MATRIX: BOSTON 1975(Sigma 79)』等と並べて聴けばツアーの進化や名だたる巨匠たちの個性も楽しい。さらには今後の「新生JEMS」への期待まで膨らんでくる……どのように聴いても胸躍る新名盤。どうぞ、永久保存プレス3CDでじっくり味わい尽くしてください。

★「1975年4月10日シアトル公演」の超絶級オーディエンス録音。「シアトルのミラード」と呼ばれ、名門「JEMS」の創立メンバーでもある故スタン・グトスキー氏の大元リールからダイレクトにデジタル化。10年前の『SEATTLE MASTER REELS』とは比較にならないほど進化したトランスファー環境により、ディテールも透明感も格段にアップグレード。「新生JEMS」の門出ともなる新名盤です。

★今回盤の方が既作よりも圧倒的に音が良い。ドラムの分離感で比較すれば一目瞭然。既発のチリチリノイズ感 (Shine On You Crazy Diamond Part 6-9等)も今回盤には殆ど無い。

(リマスター・メモ)
★全体の音圧を少し上げたのみの処理です。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (64:06)
1. Intro. ★冒頭1秒既作より長い
2. Raving And Drooling
3. You Gotta Be Crazy
4. Shine On You Crazy Diamond Part 1-5
5. Have A Cigar
6. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9

Disc 2 (59:39)
The Dark Side Of The Moon

1. Speak To Me ★冒頭は同一タイムながら既発はフェードインが深いので今回盤ではその部分が鮮明に聞こえる。
2. Breathe
3. On The Run
4. Time
5. Breathe (Reprise)
6. The Great Gig In The Sky
7. Money
8. Us And Them
9. Any Colour You Like
10. Brain Damage
11. Eclipse
★Disc2最後とDisc3最初の重複部分は、既発は重複部分が短くその部分のフェードを深くかけてる。

Disc 3 (27:44)
1. Audience
2. Echoes