PINK FLOYD - ULTIMATE FILLMORE WEST 1970(2CD) [Sigma 290]

PINK FLOYD - ULTIMATE FILLMORE WEST 1970(2CD) [Sigma 290]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Fillmore West, San Francisco, California, USA 29th April 1970 UPGRADE

 サウンドボードが残された事でも知られ、初期フロイドの最重要音源のひとつである“1970年フィルモア・ウェスト”。その完全版が大幅アップグレードし、永久保存プレス2CDで登場です。

【3種マスターで構成された最長・完全版】
 本作に記録されているのは、もちろん「1970年4月29日フィルモア・ウェスト公演」。70年代初頭に非公式アナログ盤LP『FILLMORE WEST』が登場して以降、数多くの既発を生み出して来た大定番です。さまざまなアップグレードが図られてきましたが、中でも記憶に新しいのは昨年旋風を巻き起こした『DEFINITIVE FILLMORE WEST 1970』でしょう。サウンドボードのアップグレードだけでなく、現存する3種の録音のベスト・マスターを駆使して組まれた最長・完全版でした。その衝撃は海を越えて世界中のマニアに浸透していったわけですが、その中の1人が「もっと良くできる」と立ち上がった。本作は、そのマニアが丹精込めて創り上げた更なるアップグレード・バージョン。徹底的に磨き抜かれた真の決定盤なのです!
 そんな本作は基本的に『DEFINITIVE FILLMORE WEST 1970(以降、前作)』のコンセプトを受け継ぐもの。ただし、桁違いに高い精度でイチから作り直されているのです。その精度をご説明するためにも、まずは基本コンセプトからお話ししましょう。先述したように、本作の要は「現存する3種の録音」。それは……

・RECORDER 1:サウンドボード(モノ)
・RECORDER 2:ステレオ・オーディエンス
・RECORDER 3:新AUD「Randy Reels(モノ)」

……の3種です。これらを「ショウ前半=RECORDER 1」「ショウ後半=RECORDER 2」「各所補填=RECORDER 3」と使い分け、最長版に組み上げたライヴアルバムでした。同じような編集盤は以前からあったものの、補填には別公演が使用されていました。『前作』が画期的だったのは(当時)新発掘だった「RECORDER 3」を使用することで史上初めて「1つのショウの音源だけで組み上げた」事にあったのです。しかし、画期的ではあっても完成度100%とは行かなかった。前述したコア・マニアが徹底的に重箱の隅をつつき回して改良に改良を重ねた。それが本作なのです。

【コア・マニアの入念作業が生み出した“真なる決定盤”】
 ここで誤解のないように念押ししますと、本作は前作をリマスターしたものでは「ありません」。構成・手法は前作と同じですし、コア・マニアも前作を下敷きにしている。しかし、それは青写真としてのもので、本作は素材の選択・磨き込みからやり直して再構成された「リビルド盤」なのです。では、その構成もおさらいしておきましょう。

●RECORDER 1(前半)
・DISC 1:Grantchester Meadows/Astronomy Domine/Cymbaline/Atom Heart Mother/The Embryo
・DISC 2:Green Is the Colour/Careful With That Axe, Eugene
●RECORDER 2(後半)
・DISC 2:Set the Controls for the Heart of the Sun/A Saucerful of Secrets/Interstellar Overdrive
※「RECORDER 3」による補填は多岐に及ぶので省略。

……と、このようになっています。まず「RECORDER 1/2」ですが、これは懐かしの名作『INTERSTELLAR ENCORE(OMS 002/3)』が採用されている。もちろん、そのまま持ってきているわけではなく、入念マスタリングが施されているわけですが、これが第1のアップグレード・ポイント。全体的には『前作』よりもナチュラルなサウンドに仕上げられているだけでなく、微に入り細を穿った補整が行われている。例えば、「Astronomy Domine」。『前作』では3分40秒台で音が籠もり気味になったり、テープ劣化による瞬間的な歪みや音落ちが散見しました(前作をお持ちの方は4:21、6:32、7:44をチェックしてみてください)。ところが、本作ではそうしたパートがことごとく修復されているのです。もちろん、ヴィンテージ録音ですから限界はありますが、このコア・マニアは70以上のパッチ(!)と100以上の修復(!?)を行ったそうです。
 そして、そのパッチ素材も本物にこだわっている。かつて「RECORDER 1」のステレオ版なども出回りましたが、大元はモノラル録音でした。それが流通の過程でステレオ化されたという歴史があるのですが、その結果、意図せずして左右の2チャンネルに同じ演奏が記録されることになった(つまり1本のテープに2本分のコピーが残ったわけです)。このマニアは「左chをベースにして劣化ポイントを右chで置き換え」ていったわけです。

【わずかな編集ミスも見逃さない衝撃の完成度】
 ここまででも本作の凄みに圧倒されるのですが、まだ「素材の磨き込み」段階。次の「組み上げ段階」でもアップグレードしています。いわゆる「RECORDER 3」での補填作業でして、特に大きいのは2ヶ所。1つは1曲目「Grantchester Meadows」が始まる前。『前作』でも初登場の「RECORDER 3」でパッチされていたわけですが、ここではテーパーが誰かと会話しており「録音機材を降ろしなさい」「それを消さないで」等の言葉の跡で録音が一時停止されていました。『前作』では一時停止をそのまま繋げていたのですが、元を知らないとブツ切りに聞こえなくもなかった。本作を制作したマニアは、シームレスに聴き通せるスタイルに重直しているのです。もう1ヶ所は「Cymbaline」開始前のMCパート。ここは『前作』のミスでして、ロジャーが「Cymbaline」とフランス映画「More」について語るMCの合間にチューニング・シーンが差し込まれてしまった。本作では、語り始める前の正しい位置で繋ぎ直されているのです。
 あまりにも有名なコンサートだけに内容については省略しますが、お馴染みの演奏も本作のクオリティで味わうとまるで違って聞こえてくる。マスター鮮度そのものが生まれ変わったような瑞々しいナチュラル感とシームレスな艶やかさ。そして、接続部が感じ取れないほどの編集技。まさしく「真なる決定盤」と呼ぶに相応しいライヴアルバムなのです。本作は、見事すぎるマニアの意匠を永久に残すプレス2CD。どうぞ、心ゆくまで存分に味わい尽くしてください。

★「1970年4月29日フィルモア・ウェスト公演」のライヴアルバム。大定番のモノ・サウンドボードをメインに3種の録音を駆使した全長版です。同種の編集作は以前にもありましたが、海外マニアが制作した本作は、別日を使うこともなく最長版を実現し、素材のトリートメントも編集の精度も過去最高。全世界的に衝撃を振りまいた名作『DEFINITIVE FILLMORE WEST 1970』さえも超越してしまった“真なる決定盤”です。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (65:04)
01. Busted
02. Granchester Meadows
03. Astronomy Domine
04. Tunings
05. Cymbaline
06. Tunings
07. Atom Heart Mother
08. Tunings
09. The Embryo

Disc 2 (71:21)
01. Tunings
02. Green is the Colour
03. Careful with that Axe, Eugene
04. Tunings
05. Set the Controls for the Heart of the Sun
06. Tunings
07. A Saucerful of Secrets
08. Tunings
09. Interstellar Overdrive