PINK FLOYD - SHARE IN A UNIQUE MUSICAL EXPERIENCE: WASHINGTON 1971(2CD) [SpeakEzy / SPE-020]

PINK FLOYD - SHARE IN A UNIQUE MUSICAL EXPERIENCE: WASHINGTON 1971(2CD) [SpeakEzy / SPE-020]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

Lisner Auditorium, George Washington University, Washington DC. USA 16th November 1971

1971年後半のツアーから11月16日アメリカ・ワシントンDC公演を高音質ステレオ・オーディエンス収録。
本ライブは90年代になって初めて音盤化されたライブテイクであり、まずは1994年3月に、今となっては懐かしいスコルピオ系GOLD STANDARD盤で初登場。以降1998年にHIGHLAND盤(恐らくコピーリマスター盤)、そして近年では2009年にSigma盤と、おもだったリリースは意外なほどに少ないライブで、案外お持ちでない方もいるのではないでしょうか。リリースの少なさの割には音質的には非常に優れており、1971年音源のなかでも間違いなく上位に位置する鮮度良好な音源です。

今回はネットではなく、海外ファン提供のLOW GENテープ(ジェネ不明・多分1stか2nd)からデジタル化されたマスターを元にCD化。
現在では本音源もネット上に数種類流通しておりますが、音源履歴とは裏腹に実態は先のスコルピオ盤のコピー(Unk Gen - CDRとクレジットされたもの)であったり、イコライング過多な明らかな劣化音源(Something from Nothingとタイトルされたバージョン)であったりと意外と目新しいものはなく、現状ではフロイドファンにはすっかりお馴染みネオンナイト氏によりアップされたジェネ不明の音源がネット上ではベターかと思います。

今回、本タイトルの音源はネオンナイト氏のバージョンにかなり近いとは思われますが、氏のバージョンでは楽曲によってはノイズリダクションのせいなのか、デジタル化の際のテープデッキのせいなのか音抜けが若干悪く、本盤に採用のバージョンの方がヒスこそ若干目立つものの、全体には総じてクリアと言えるものです。
ちなみにネオン氏の音源ではコモっているため本盤の方が優れていると言えるトラックは、「The Embryo」、 「Fat Old Sun」、 「Set The Controls」、 「Cymbaline」、 「Echoes」の計5トラック。「AHM」では鮮度は互いに同等ですが、逆にネオン氏の音源では何故かヒスが多く目立ちました。また「吹けよ風」はほぼ同等のクリアさですが、ネオン氏の音源の方が低音域寄りと言った違いです。また初発盤のGOLD STANDRAD盤は全体にヒスは少なめですが、音量が小さく音抜けのメリハリに若干欠けたサウンドで、このレーベルらしく編集が雑というのが特徴です。

今回盤の収録内容に関しては過去盤と概ね同等で初登場部分こそありませんが、この日の音源の特徴として重複カット(カット後ちょっと前に戻って再度収録される)部分がDisc2に数カ所ありましたが、今回その重複カット部分を丁寧に編集、該当箇所はノーカット復旧しました。ポイントは「Eugene」、「Cymbaline」、「Echoes」のそれぞれイントロ部、「Cymbaline」 9分20秒付近の拍手部分です。過去盤では該当のダブり箇所をザックリ削除したりフェードインさせたり、重複収録がそのままだったりで、今回のように丁寧・スムーズに復旧したタイトルはこれが初めてだと思います。またそれ以外に「AHM」12分32秒、 「吹けよ風」0分9秒、 「Eugene」12分39秒、 「Echoes」12分8秒付近にそれぞれ曲中カットがありますが、本ライブに関しては単一ソースしか存在しないため、カット部の補填はありませんのであしからず。
さらに「Fat Old Sun」 4分3秒-6分23秒区間では左チャンネルがオフになったため、違和感のないようにモノラル化しました。他にも左右のバランスが偏る箇所はありますが、概ね問題ないと判断しました。

以上、アピールポイントが些か地味ではありますが、'71年ワシントン公演の現時点での決定盤と断言できるタイトルの登場です!

なお、Disc2のボーナストラックに「神秘」を、同ツアーの11月5日・NY公演から収録。
このツアーでは「ブルース」または「神秘」がアンコールで演奏される日があったようで、今回は、CDの収録時間にうまく収まったので「神秘」をボーナスに選択しました。
この日の音源はネット上では2種類の録音が存在するとされていますが、実際は互いに同ソースであり、全曲収録でRec1とカウントされたもの、「ユージン」、「神秘」が未収でRec2とカウントされたものが流通しているようです、徹底調査は仕切れていませんが、例えばライブ開始前のAUDノイズや「吹けよ風」イントロのマイクノイズを比べると音質差こそありますが、互いに同じ音源であることが分かります。
よってこの日の音源は収録内容の異なる同一ソースが複数バージョン流通していると言うことになります。
今回は数年前にネオン氏によりアップされたネットのRec1とされる「ユージン」、「神秘」を含む方のバージョンからの収録です。
また音質は「Rec1」、「Rec2」両バージョンともにモノラルAUDですが、「Rec1」の方が「Rec2」よりも若干優れています。本編のワシントン公演には若干劣りますが、このツアーの音源としては良好な部類のモノラルオーディエンス録音で、プレス盤化は過去に殆どなされていないものです。このボーナスを含めることで、この時期の代表的な楽曲を漏れなく楽しめます。

Disc 1 (58:16)
1. Introduction
2. The Embryo
3. Fat Old Sun
4. Set The Controls For The Heart Of The Sun
5. Atom Heart Mother

Disc 2 (79:18)
1. One Of These Days
2. Careful With That Axe, Eugene ★イントロ重複箇所ノーカット復旧
3. Cymbaline ★イントロと曲中の重複箇所はノーカット復旧
4. Echoes ★イントロ重複箇所ノーカット復旧

Bonus Track
Assembly Hall, Hunter College, New York, NY, USA 5th November 1971
5. A Saucerful Of Secrets