PINK FLOYD - THE BEST OF TOUR 72: COMPLETE RAINBOW THEATRE (3CD Renewal Artwork) [SpeakEzy / SPE-072]

PINK FLOYD - THE BEST OF TOUR 72: COMPLETE RAINBOW THEATRE (3CD Renewal Artwork) [SpeakEzy / SPE-072]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

★New Artworkによる2nd issueにて再入荷です。
盤は1st issueと同様です。

Live at Rainbow Theatre, London, UK 20th February 1972

★定番72レインボーシアターの決定盤!
★ビンテージ名盤LP音源をテープ音源を補填して「狂気」完全盤化(Disc 1)
★テープ音源2種を編集したライブ全曲収録バージョンを収録(Disc 2-3)
★折込ポスター付属。ナンバリング入り

★音源
Recorder 1・・・Vintage LP "The Best Of Tour 72"(16-421/422)。 「狂気」のみを収録
Recorder 2・・・モノラル・オーディエンス録音。「狂気」以外のライブ後半を収録
Recorder 3・・・モノラル・オーディエンス録音。「狂気」とライブ後半の「神秘」途中までの収録

★収録コンセプト
Disc1・・・LP (狂気のみ)をメインにRecorder 3で補填して初期「狂気」完成版を再現
Disc2、Disc3・・・テープソースのRecorder2とRecorder3でライブをほぼ完成版で再現

★お馴染み72年序盤の定番ライブの決定盤!
70年代のLPリリース時から、CD時代になってからも定番の72年2月20日レインボーシアターでのライブを3CDに凝縮した決定盤。
Disc1はLP時代から有名な "The Best Of Tour 72"(16-421/422)をメインに、欠落部をサブテープソースで補填した"狂気"完成版。
Disc2-3は同日の別ソース2種(モノラル・オーディエンス・テープ)を駆使しライブ全曲収録を実現。

本ライブの音源について振り返ってみますと、まずLP時代に"狂気"部分のみが登場。現在に至るまでまさに定番中の定番であり、4箇所のカットこそありますが極上ステレオ・Aud音源だけあって過去にも散々リリースされてきた音源。昔はサウンドボードと謳われたりもしましたが間違いなくAud録音です。FM放送されたというエピソードもありますが、詳細は不明。
これを収録したオリジナルLP盤"The Best Of Tour 72"(16-421/422)はコーティングジャケで、1stイシューのジャケフロント面にはアーチスト名、タイトルが記載されておらず、また裏ジャケにはタイトルは記載されていますが曲名記載のないものがオリジナルで、その後オリジナルながらアーチスト名とLIVEというタイトルがフロントジャケに記載、裏ジャケに曲名記載された2ndイシューも存在。これらオリジナルLP盤は案外レア(特に初期ジャケ盤はレア)であり、テープから音盤化したLPもこれらオリジナルLPのみで、しかもテープは紛失したとされ現在まで流通していません。よってLP時代には"In Celebration Of The Comet"(TAKRL/1903)等のコピー盤で所持している方が実際多かったのではないでしょうか。
CD時代になってからもこのオリジナルLP(をコピーしたLPを含む)などの盤起こしCDが多数登場、NZCD盤、Seagull盤(トホホ盤)、Chapter One盤など様々なレーベルから1989年頃から順次登場しましたが、そのクオリティはピンキリで、「アナログ起こし」と言う親切な事前情報などあるわけもなく、聞いて見たらスクラッチ入りだったという状況。そんな初期CDアイテムの中でも1990年リリースのTSP盤CDが当時はベストだったのではないでしょうか。CD黎明期というと、ヒスやスクラッチ音は好まれない風潮にあり、TSPもリリースタイトルによってはNo Noise Systemをアピールしていました。今回の音源について改めてTSP盤CDを聞いて見ると、オリジナルLPにくらべ演奏の分離・鮮度は確実に落ちてますが、全体的には意外と聞けるサウンドで、CD黎明期のアイテムとしては十分なサウンド・プロダクションがなされたタイトルと感じました。ピッチがLP同様に全体に遅いのが惜しまれますが、当時の関連CDタイトル群とくらべても頭二つは抜き出たタイトルといえます。
また、LPリリース時より、ライブの実際の日付けに関しては情報が曖昧であり、実際の2月20日ではなく17日(ロンドン公演初日)と記載される場合も多く、これが結構長いこと尾を引き、近年までクレジットミスや収録ミスに影響を与えることにもなります。

90年代中頃になるとTSP盤CD以上の特筆すべきタイトルもなくリリース更新が停滞しますが、90年代末から2000年代に入り、ネットの普及によりトレードが容易になったことで再び動きがあります。まず2001年頃に"Time Ends"(STTP)という2CDタイトルが登場。これは"狂気"部分はTSPのコピーぽく、しかも狂気以降のライブ後半部分は実際には同日のライブではなく17日のライブを収録したもので、ここでも混沌としていた日付けクレジットの誤情報の影響を受けたものになりましたが、それでも結果的に近傍の公演のライブ後半部分が初めて音盤化されたこともあり一部ファンには十分に注目となります。
そして2003年初頭に2CDR盤 "RAINBOW DAY 1"(Ayanami)で17日公演の全貌盤が出たことで、混沌とした日付けクレジットが明確化、幾分是正されていきます(但しアングラトレーダー間では間違ったままの流通も一部ではしばらく続きました)
そして2006年頃には20日公演を3種の音源でまとめたSirene盤が登場。ここでやっと20日公演のライブ後半部分の音源が登場、さらに"狂気"部分のLPとは異なる別テープが登場したことで、当ライブの全貌がやっと明らかになります。もっとも、この時点では音源が3種(分類は解説上段の箇条書きを参照)であることまでは明確でなく、テープ音源部分については"狂気"部分とそれ以降のライブ後半部分の音源が互いに別テープ(Recorder 2と3の混合)であることが後々明確になっていき、2種のテープ音源が広く流通したことでやっと周知されていき、そのテープ音源2種を収録したタイトルもSigmaから近年発表されました。

LP時代からCD音盤化のややこしい状況をザックリ振り返ってみましたが、分かりづらい、という方のために、さらに超ザックリとこの2月20日公演に関して箇条書きにしてみますと
・"The Best Of Tour 72"(16-421/422)は72年2月20日"狂気"部分のステレオAud録音(2月17日ではない)
・"The Best Of Tour 72"(16-421/422)のテープは紛失したとされる
・オリジナルリリース以外のLPは全てコピー盤
・CD黎明期の同ライブも当然全てコピー盤
・72年2月20日公演にはLPの音源とテープ音源の2種(ともにモノラル)を含め合計3種のAud録音が存在
・テープ音源2種は2000年代に入りやっと音盤化。


今回のタイトルは2月20日公演を3種の音源を編集し完全収録を目指した物。
Disc1はLP(Recorder1)をメインに欠落をRecorder3で補填し"狂気"完全盤化。
Disc2-3はテープソース2種(Recorder2、3)を編集しライブ全曲完全収録化。

Disc1のメインに使用したLP音源は今回はお馴染みネオンナイト氏の音源をベースとしました。
とにかくネオン氏の音質は過去最高で、LPに刻まれた情報を最大限に引き出したような素晴らしいサウンドは
もはや太刀打ちできないほど。それでいて音圧を稼ぐなどの余計な処理もされてないため、素材としては申し分のないものでした。このLP部分については音量とピッチの調整を施し、EQ処理は一切施してません。もっともピッチ調整がこのLP独特の問題点でもあり、元々全体的にピッチが低く序盤は0.3〜0.5%ほど低い状態をさまよいますが、これが一定ではなくドンドンと徐々に下がっていき、Money辺りでは3%近く低く、US AND THEMのカット部辺りで持ち直しますがそれでも1.2〜0.6%位低い状態を最後までさまようというもの。これを今回緻密な調整を施しアジャストしました。元々ムーディーな印象の強い"狂気"初期バージョンが、常々冴えない印象に感じていたのであれば、それはピッチが低かったからです。LPで4箇所ある欠落部には同日の"狂気"を収録したもう一つの音源であるRecorder3を適宜パッチしました(パッチポイントは曲目参照)。Recorder3はネットではなくコレクターの1st Genのバージョンで収録。Recorder3は元々ヒスノイズを多めに含んだ音源ですが、ピッチと音量調整と周期的に生じるプチノイズ除去のみを行い補填に使用。ネットバージョンでも既にLPにRecorder3を補填した疑似完成版は存在しますが、そこではLP部分がコンプがきつく、補填のRecorder3が疑似ステレオ処理がなどがなされたものですが、今回は補填Recorder3は素直なサウンドなので、LP音源との音質差はありますが、音源の切り替わりは慎重に行われ、なるべく違和感のない編集がなされています。ネオン氏もLP音源を発表後にRecorder3を用いた補填バージョンを発表しましたが、意外にもそこではかなり残念な音処理がなされており、また既発Godfather盤でも同様のコンセプトのタイトルがありますが、そちらも音処理が厳しく、今回のタイトルが素直に編集した疑似完成版として決定盤となるでしょう。

Disc2-3はテープ音源2種(Recorder2、3)を駆使しライブ全長を再現。
"狂気"部分はRecorder3、ライブ後半部分はRecorder2を使用。またライブ後半部分に使用するRecorder2は曲間カットがあるため、可能な限りRecorder3で欠落を補填することになります。
ともにモノラルAud録音であり、音質的にはRecorder2の方がベターなので、全てこれでまかなえれば良いはずですが、Recorder2は"狂気"が未収で、"吹けよ風"からライブ終演までの収録なので、このような変則的な編集となります。またRecorder3は"神秘"途中までの収録のため、神秘とブルース、ブルースと太陽賛歌のそれぞれ曲間カット部の補填はされず、違和感のないようにスムーズにクロスフェード処理が施されてあります。
これらRecorder2,3に関してはともにネットではなくRecorder3はDisc1でも補填に使用したものと同じ、Recorder2もネットではなくコレクターのマスターからのデジタルバージョン(MからのMD)を使用。全体的に位相と音量、ピッチ、帯域の調整、プチプチと定期的に入るノイズの除去が行われています。既発タイトルでは位相や帯域が調整されてないため、これだけでも大きなアドバンテージとなるでしょう。また、ともにヒスをそれなりに含むものですが、高域を生かすためリダクションはせず鮮度が優先されています。ちなみにRecorder2に関してはネットバージョンもクリアな感じでしたが、全体的にちょっと粗めでヒスにデジタル臭を感じたため現時点では今回のバージョンがベターと言えるでしょう。
Disc2-3全体の編集に関しても曲間まで拘って編集されたアイテムは意外となく、既発ではGodfather盤が補填されていますが、全体の音処理が酷く、疑似ステレオ処理されたキンキンサウンドのため、やはり今回のタイトルがRecorder2,3を使用した部分においても決定盤となるでしょう。

オリジナルLPからダイレクトに起こされた両面印刷の折込ポスター(240ミリ角)が限定で付属
限定ナンバリング入り(ジャケ内側のトレイ下にスタンプ)、CDラベルはピクチャーディスクと、まさに至れり尽くせりのThe Best Of Tour 72。
永久仕様の愛蔵盤アイテムが登場です!

Live at Rainbow Theatre, London, UK 20th February 1972


Disc 1 (50:24)

LP Source (Recorder 1)
Taken from The LP "THE BEST OF TOUR 72"(16-421/422)
01. Speak To Me (Rec 3+1)★0:00-3:07 Rec3で補填
02. Breathe
03. The Travel Sequence
04. Time (+Rec 3)★3:25-3:46 Rec3で補填
05. Breathe (Reprise)
06. The Mortality Sequence
07. Money
08. Us And Them (+Rec 3)★1:59-6:38 Rec3で補填
09. Any Colour You Like
10. Brain Damage
11. Eclipse (+Rec 3)★1:06以降Rec3で補填


Tape Source (Recorder 2+3)

Disc 2 (74:02)※狂気は全てRec3
01. Speak To Me
02. Breathe
03. The Travel Sequence
04. Time
05. Breathe (Reprise)
06. The Mortality Sequence
07. Money
08. Us And Them
09. Any Colour You Like
10. Brain Damage
11. Eclipse
12. Tuning ★Rec3
13. One Of These Days (Rec2) ★0:00-0:15 Rec3で補填 / 7:53-10:00(曲間部)Rec3
14. Careful With That Axe, Eugene (Rec2) ★10:59以降(曲間部)Rec3


Disc 3 (66:23)※メイン音源Rec2
01. Tuning ★Rec3
02. Echoes ★24:20-26:49(演奏後の曲間部)Rec3で補填
03. A Saucerful Of Secrets
04. Blues
05. Set The Controls For The Heart Of The Sun