KAJAGOOGOO - TOKYO 1984 FM BROADCAST(1CDR) [Uxbridge 2011]

KAJAGOOGOO - TOKYO 1984 FM BROADCAST(1CDR) [Uxbridge 2011]

販売価格: 1,500円(税込)

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商品詳細

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Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 13th July 1984 STEREO SBD

 再デビュー作とも言うべき2ndアルバム『ISLANDS』を引っさげ、初来日を果たした1984年の新生KAJAGOOGOO。その象徴とも言うべきサウンドボード・アルバムが登場です。
 そんな本作が記録されたのは「1984年7月13日:渋谷公会堂」公演。そのステレオ・サウンドボード録音です。1984年は、KAJAGOOGOOの日本人気が頂点を迎えた時期。異例とも言える1年に二度の来日が実現するほどでした。良い機会でもありますので、二回の来日をまとめて振り返り、本作のポジションを確かめてみましょう。

・7月12日:中野サンプラザ
・7月13日:渋谷公会堂 ←★本作★
・7月16日:中野サンプラザ
・7月18日:名古屋市公会堂
・7月20日:北海道厚生年金会館
・7月23日:福岡サンパレス
・7月25日:大阪城ホール

・9月19日:神戸国際会館
・9月20日:中野サンプラザ
・9月21日:東京厚生年金会館

 以上、全10公演。1枚のアルバムで二度来日するケースは希にありますが、わずか2ヶ月での再来日は異例中の異例。いかに当時の日本がKAJAGOOGOOを求めていたのかがうかがえます。本作の渋谷公演は、7月の初来日の方。それも序盤の2公演目にあたるコンサートでした。
 そんなショウはFM放送された事でも知られ、そのFMサウンドボードは彼らの初来日を象徴する名記録として愛されてきました。本作もまた、その伝説放送を記録したエアチェック・マスターなのです。そのクオリティは、完全オフィシャル級。実のところ、初期KAJAGOOGOOのライヴは公式作品であっても鉄壁とは行かなかったりするのですが、本作は文句なしに完璧。単純に高音質というだけでなく、ノイズレスな収録は艶やかで美しく、整ったミックスは音楽作品として完成度も高い。90年代以降にありがちな音圧稼ぎでディテールが潰れるようなこともありません。
 サウンド的には作品感たっぷりでありつつ、本作はドキュメント感にも優れている。その要は大歓声。これまた演奏やヴォーカルと見事なバランスが取られていて決して耳障りではないのですが、その中身が真っ黄色な嬌声。洋楽女子丸出しな歓喜でキャアッキャア。シンセの音色とも相まって、凄まじい時代感を演出。「Ooh To Be Ah」の後では2分以上ブレイクが収録されているのですが、その際もカタカナ発音の「アンッコールゥ! アンッコールゥ!」が巻き起こり、想いを込めすぎて濁音になった「ニッッグゥウゥ!」が飛び交う。世界広しと言えど、ロック史がいかに長かろうと、「80年代の日本」でしかあり得ないムードがスピーカーから噴き出すのです。
 その完全オフィシャル級のタイムマシン・サウンドで描かれるのは、もはや伝説となっている初来日の熱演。同時リリースの『LONDON 1983(Uxbridge 2010)』は「生演奏版WHITE FEATHERS」という感じのセットでしたが、その点本作は「生演奏版ISLANDS」。実際に、セットを整理してみましょう。

●アイランズ(9曲)
・Big Apple/On A Plane/Islands/The Power To Forgive/Melting The Ice Away/The Lion's Mouth/The Loop/Turn Your Back On Me/Part Of Me Is You
●その他(6曲)
・君はTOO SHY:Too Shy/Lies And Promises/White Feathers/Ooh To Be Ah/Kajagoogoo
・シングルB面:Monochromatic

……と、このようになっています。ものの見事に『ISLAND』の全9曲を大盤振る舞い。もちろん『WHITE FEATHERS』ナンバーも忘れてはおらず、肝心要の「Too Shy」を筆頭に需要曲を厳選披露してくれます。
 そして、そんなセットを綴るパフォーマンスが実に素晴らしい。曲はポップではありますが、その演奏は巧み。特にニック・ベッグスはその後プログレ界で名ベーシストとして引っ張りだことなる巧者であり、スティーヴ・ハケットやジョン・ポール・ジョーンズのバックとして何度も来日もしている。その歌心あるベースも極上サウンドボードで脳みそに流し込まれるのです。
 ニックと言えば、日本語MCにも注目。「On A Plane」の後で一息入れつつ、丁寧に、しかしカタカナ発音で「ワールド・ツアーノ最後ニ日本へ帰ッテ来ラレテ、トテモ嬉シイデス。日本ノ皆サンアリガトウ。「Islands」ヲ聴イテクダサイ」と語るのです。そして、洋楽女子たちとスペル唱和でシンクロする「Kajagoogoo」。やはり、この放送は伝説以外の何物でもありません。
 このショウの一週間後、まだKAJAGOOGOOが日本に滞在している間に映画『ネバーエンディング・ストーリー』が英国で封切り。リマールは一躍時の人となっていきました。渋谷の舞台に立つ4人はそんな未来を知る由もなく、極東の大喝采に全力で応えている。本作に封じられているのは、単に素晴らしい生演奏だけでなく、そんな時代の曲がり角でもあるのです。まさに伝説以外の何物でもない初来日を象徴するサウンドボードの極上マスター。どうぞ、心ゆくまで存分にお楽しみください。

★「1984年7月13日:渋谷公会堂」公演のステレオ・サウンドボード録音。初来日を象徴してきたFM放送サウンドボードで、極上マスターの本作は完全オフィシャル級。単に高音質というだけでなく、ノイズレスな収録は艶やかで美しく、整ったミックスは音楽作品として完成度も高い。『ISLAND』の全曲を大盤振る舞いする演奏はもちろん、ニックの日本語MCや洋楽女子たちの時代感も極上サウンドで楽しめます。

(69:28)
01 Big Apple
02 Monochromatic
03 On A Plane
★MC「ワールド・ツアーノ最後ニ日本へ帰ッテ来ラレテ、トテモ嬉シイデス。日本ノ皆サンアリガトウ。『Islands』ヲ聴イテクダサイ」
04 Islands
05 The Power To Forgive
06 Too Shy
07 Lies And Promises
08 Melting The Ice Away
09 The Lion's Mouth
10 White Feathers
11 The Loop
12 Turn Your Back On Me
13 Ooh To Be Ah
14 Part Of Me Is You
15 Kajagoogoo

STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Nick Beggs - vocal, bass
Stuart Neale - synthesizers, backing vocals
Steve Askew - guitars
Jez Strode - drums, percussion