THE MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG: TAPE ONE STUDIOS CASSETTE TAPE(1CD)*2nd Press plus Bonus CDR* Numbered Stickered Edition Only [ZODIAC 074]

THE MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG: TAPE ONE STUDIOS CASSETTE TAPE(1CD)*2nd Press plus Bonus CDR* Numbered Stickered Edition Only [ZODIAC 074]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

Taken from the original "Tape One Studios" cassette tape belonged to Cozy Powell

 ギターの神マイケル・シェンカーと、ドラム・ヒーロー:コージー・パウエルの出会いが生んだ傑作『神話』。その大人気ラフミックス・アルバムがセカンド・プレスで再入荷です。
 本作は、あの“コージー・テープ”から生まれた1本。歴史的な名作を無数に生み出したシリーズでしたが、とりわけ人気が高いのは名盤のラフミックス・アルバム。制作過程を浮き彫りにするだけでなく、聴き馴染んだ名盤たちの“別の素顔”を極上サウンドで垣間見せてくれる傑作群でした。本作は、そんなラフミックスの『神話』版。大人気ゆえに即完売・廃盤となっておりましたが、この度セカンド・プレスで再登場となったのです。

 本作の元になったのは、コージーが所有していたロンドンの“TAPE ONE STUDIOS”カセットテープ(ラベルに「MICHAEL SCHENKER」とシンプルにタイプされたもの)。ひと口に「Rough Mix」と言っても、レコーディング初期の大ラフから、一聴して完成版との違いが分かりづらいものまで様々ですが、本作の場合は「完成版の2歩手前」といったところ。録音パーツはひと通り揃っているようですが、製品版とはバランスの異なる「仮ミックス盤」なのです。もちろん、磨き抜かれ、トリートメントされた製品版とは違ってカセットテープ由来のヒスやわずかな劣化もなくはない。現実の公式アルバムがあるだけに、軽々に「オフィシャル級」とは呼べないものの、ラフミックス・アルバムとしては十分以上のハイクオリティ・サウンドです。
 さて、そんな本作最大のポイントはミックスそのもの。収録内容は『神話』に収められた8曲が、完成版と同じ曲順、ほぼ同様のアレンジです。他のアルバムであればテイクごと丸っきり異なる方が面白いのですが、『神話』の場合は話が違ってこの段階が一番面白い。当時を知る方には懐かしい話ですが、『神話』はプロデュースが不評でした。とにかくプロデューサーのロン・ネヴィソンの音作りに難があり、ラジオでのオンエアを意識したような整理されたサウンドが「小粒」「平板的」とさえ言われる始末。これは評論家やリスナーに限った話ではなく、当のコージーでさえ「ミックスをやり直したい」と発言していたほどです。本作は、そんな完成版に至る前、メンバー達がスタジオで聴き、めざしていたミックスそのもの。その生々しいサウンドは正しく製品版とは正反対で、まるでスタジオ・ライヴのような「丸出しのMSG」がたっぷり詰まっているのです。
 そのサウンドの違いは、再生開始から明らか。製品版は高音域が強調され、明るくもやや軽い質感だったわけですが、本作は1曲目「Ready To Rock」の冒頭部分からナチュラルかつ重厚なド迫力サウンドが一気に広がる。コージーのドラムがダイナミックかつラウドに轟き、シェンカーの甘く鋭いギターが切り込む。「Attack Of The Mad Axeman」でも、極太の中音域が、滴るような湿り気をたっぷり吸い込んでいます(特に中盤とギターソロ部分は最高です)。このウェットなサウンドだからこそ、ゲイリー・バーデンの歌声も一層旨みが増すというものです。
 さらに生々しさが際立つのが「On And On」や「Let Sleeping Dogs Lie」「Never Trust A Stranger」等々。コージーによる「One, two, one, two, three…」の声やリズム・カウントが入る。ただでさえ生々しいサウンド/ミックスなのに、そこにコージーの生声まで聞こえると、本当にスタジオに同席して一発勝負のスタジオ・ライヴを目の当たりにしているような感覚に襲われる。この感覚こそ、幾多のデモアルバムとも違う“コージー・テープス”の醍醐味なのです。そして、至高の名曲「Looking For Love」。コージーのカウントに導かれ、バンド全体が一気にトップギアで突進! ラフだからこそダイナミズムがハネ上がり、陰影を帯びた曲展開が一層鮮やかに描かれる。コージーが「ミックスをやり直したい」と言った意味が、音楽そのものになって耳に流し込まれるのです。
 本作にはさらに、もう1本別の“コージー・テープ”からボーナストラックも収録されています。ラベルに「MSG The 81 Selection」と書かれた“Maxell UD XL1 C60”カセットテープに録音されていたもので、3曲分「Attack Of The Mad Axeman」「On And On」「But I Want More」のデモ音源です(「On And On」のみ、断片的な約40秒のテイク)。いずれもメインのラフミックスとは別テイクで、こちらはさらに前にあたる“曲構築”の段階。アレンジも未完成ですし、テイクも仮ならヴォーカルも仮歌詞です。その分、完成版との違いも大きく「どこが違うか」を意識するまでもない別バージョンが楽しめます。

 マイケル・シェンカーとコージー・パウエルが出会ったからこそ生まれた名作『神話』。シェンカー史上、もっともダイナミックでドラマティックな音楽が完成版よりも鮮やかに蘇る1枚です。これこそ、メンバー達が目指していた名盤の“真の姿”。そして、2人の天才がしのぎを削る現場に居合わせられるスタジオ・アルバム。この貴重なる傑作、どうぞこの機会にぜひお試しください。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(51:39)
1. Ready To Rock 2. Attack Of The Mad Axeman 3. On And On 4. Let Sleeping Dogs Lie
5. But I Want More 6. Never Trust A Stranger 7. Looking For Love 8. Secondary Motion

Original Demos 1981
Taken from the original Maxell UD XL1 C60 "MSG/The 81 Selection" belonged to Cozy Powell

9. Attack Of The Mad Axeman 10. On And On 11. But I Want More 

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★★特別企画

★名盤『神話』の“真の姿”を伝えるラフミックス・アルバム『MSG: TAPE ONE STUDIOS CASSETTE TAPE』。そのセカンドプレス初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、オリジナル・リリースと同じく「ワルキューレの騎行」の大元のテイクを収録したコージー・パウエル所有リール『THE RIDE OF THE VALKYRIES』が特別に付属致します。

THE MICHAEL SCHENKER GROUP - THE RIDE OF THE VALKYRIES(Special Bonus CDR)
Taken from the original 7" master reel tape(Ampex 600 Series Professional) belonged to Cozy Powell

 名作『神話』を創り上げたマイケル・シェンカー&コージー・パウエル。本編プレスCDは、その裏舞台に忍び込み、名盤の“真の姿”に迫れる大傑作です。そのボーナスにはオリジナル・リリースと同様、貴重な“コージー・リール”から発掘されたお宝盤をお贈りします。
 本作の元になったのは“テープ”ではなく、“リール”。「RIDE OF THE VALKYRIES」「COZY INTRO 15 IPS STEREO」と手書きされたコージー所有7インチ・リールをダイレクトにディスク化したものです。その中身は、MSGの開演時に使われていた「ワルキューレの騎行」。そう、あの『飛翔伝説』でもオープニングを務めていたSEのオリジナルなのです!
 ……とは言っても、本作のテイクは公式盤に収められたものとも違う「1歩手前」バージョン。このSEは、映画『地獄の黙示録』のサウンドドラックに収録された「Orange Light」と「Ride Of The Valkyries」をミックスさせたものなのですが、本作はコンサート本番より長い長尺版。中盤(1:30-2:12)には、コンサートでは使用されなかったヘリコプター内の兵士の会話も収録されているのです。本作は全長3:41テイクとなっているわけですが、恐らくは実際のコンサートに3分半以上のSEは長すぎたのでしょう。会話部分をばっさりカットして使用されていました。さらに素晴らしいのは、エンディングまでキッチリ聴けること。ライヴ本番では最終パートにバンドが入るために聞こえませんが、本作は最後の最後までばっちり。オリジナルのサントラにはない爆発音までしっかりと分かるのです。
 そんな中身もさることながら、この“コージー・リール”は存在そのものが多くを語ってくれる。ジャケ裏にはリール現物の写真も掲載しましたが、そこには大きく「COZY INTRO」の手書き。ドラムソロではなく、バンド全体のオープニングにも関わらずこう記されているということは、恐らくコージー自身が発案して、編集したのでしょう。いかにも壮麗を好むコージーらしいアイディアですし、それを提案する彼のバンド内ポジションも透けてくるのです。

 本編プレスCDが『神話』前夜の裏舞台だとすれば、本作は『飛翔伝説』の前夜。本作には4分弱の音楽に過ぎませんが、そこから吹き出すのは新たなるバンドTHE MICHAEL SCHENKER GROUP立ち上げの刹那。そこでコージーが呼吸していた現実なのです。渡り鳥コージーのキャリアでも、格別短かったMSG。しかし、それでも彼は“手助け”ではなく、メンバーとして本気で向かい合っていた。本作は、あの真摯で熱い眼差しが音楽に姿を変えた1枚なのです。

The Ride Of The Valkyries (from "Apocalypse Now" OST)

Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "MSG: TAPE ONE STUDIOS CASSETTE TAPE"(ZODIAC 074)