【キニー】RAINBOW - BUDOKAN 1978 FINAL NIGHT(2CD) [Rising Arrow-053]

【キニー】RAINBOW - BUDOKAN 1978 FINAL NIGHT(2CD) [Rising Arrow-053]

販売価格: 3,800円(税込)

数量:

商品詳細

★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

Live at Budokan, Tokyo, Japan 3rd February 1978 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 完全・世界初公開のキニー・マスターが登場です。これまでキニーのオリジナル・カセットから数々の名盤をお送りしてきましたが、その最新弾はロニー・ジェイムズ・ディオ時代の来日公演。“ロニー&キニー”というと、センセーションを巻き起こした『OSAKA 1976 1ST NIGHT(Rising Arrow-052)』も記憶に新しいところですが、今回は二度目のジャパンツアーより「1978年2月3日:日本武道館」公演を収めたオーディエンス・アルバムです。1978年は、RAINBOWに限らずリッチー・ブラックモアの来日史上でも最多となる全16公演で列島を縦断した巨大ツアー。本作は、その最終公演にあたります。今さらではありますが、念のためツアー日程(後半)を確認しておきましょう。

・1978年1月21日+22日:日本武道館
・1978年1月24日:郡山市民会館
・1978年1月27日:中島スポーツセンター(圧死事故)
・1978年1月29日:秋田県民会館
・1978年1月31日:新潟県民会館
・1978年2月1日:金沢厚生年金会館(中止)
・1978年2月3日:日本武道館 【本作】
(注:後半8公演のみ)

 以上がツアーの後半分。これだけでもいかに人気絶頂であったか分かろうというものですが、その中でも最終日の日本武道館は音源の宝庫。当店でも『STILL I'M SAD(Rising Arrow-008S)』『TRIUMPH & TRAGEDY(Rising Arrow-014)』『EPILOGUE(Rising Arrow-047)』『DEFINITELY OVER(Calm & Storm 029)』といった傑作録音群をご紹介して参りました。本作もそんな武道館・最終日の録音なのですが、手がけたのはかの名門キニー。キニー復刻というと、アナログ名盤のオリジナル・サウンドが聴けることで人気ですが、この録音は今の今まで音盤化されてこなかった秘蔵品。まさに、誰も聴いたことがなかった録音が世界初公開となったのです。
 そのクオリティは、まさにキニー・マジック。最大の特徴はオンなサウンド。これまでの傑作群は距離感のあるものが多く、クリアであっても会場反響をだいぶ拾っているものばかり。下手をすると、演奏よりも観客の会話や声援(野次?)の方が上回りかねませんでした。それに対し、本作は紛れもなくRAINBOWの演奏こそが主役。もちろん、当時のオーディエンス録音らしく熱狂も封じ込めていますが、極太でダイレクト感のある楽音が観客の喝采さえもかき消さんばかりに飛び込んでくるのです。
 その“オン”ぶりを分かりやすく証明してくれるのが、奇しくもMC。有名な話ですが、この日は「16th Century Greensleeves」の後で、札幌公演で起きた圧死事故について触れる。その際、日本人スタッフが日本語で黙祷を呼びかけるのですが、そのMCさえ一言一言クッキリと聴き取れるのです。ちょっと書き出してみましょう。
「ここで我々RAINBOWグループは、心から故○○○○様のご冥福を祈り、1分間の黙祷を捧げたいと思います。皆さまのご協力をお願いします。ご起立をお願いいたします。《黙祷》ここでリッチー・ブラックモアが○○○○様のために、即興ではありますが1曲捧げるそうでございます」
 今までの既発でも聴けないわけではありませんでしたが、ボケて聴き取りづらかった部分までクッキリ。故人に触れるのが主旨ではないので伏せ字にさせて頂きましたが、その氏名まではっきり聴き取れてしまうほど間近なのです。そして、そのダイレクト・サウンドで描かれる最終公演こそが胸を打つ。この日はバンドも悲劇から立ち直れていないのか、遊びもほとんどないタイトな演奏。それだけに絶好調でかっ飛ばす名演とはいかないわけですが、その代わり他では聴けないシリアスなムードが全編を覆う。ノリの良い曲でも浮かれずにキリッと演奏し、センチメンタルなメロディは深い悲しみを滲ませる。特に、黙祷に続いて捧げられる「Catch The Rainbow」は、この日にしかあり得ない深み。ロニーの歌い口にも、リッチーのピッキングにも、ただただ安らかな魂の眠りを祈るよう……。爆発的なドラマの感動ではなく、静かな祈りを込めた虹の世界なのです。

 実のところ、これまでの復刻シリーズとは違い、キニーのオリジナル・カセットには若干の経年劣化も見られました。そのため、静かなパートでは小さなテープ揺れもあり、軽々に「この日の決定盤!」と喧伝するには戸惑いもありました。しかし、間違いなく決定盤競争の最有力候補ではある。その演奏から滲む悲しみまでも描き出し、心に染み入る詳細さ、ダイレクト感。キニーだからこそ、本作だからこそ、「単に大人しいライヴ」ではなかった事が手触り・肌触りの次元で感じられる銘品です。
 世界初公開となるキニーのオリジナル録音。そして、そこに刻まれた“シリアスなRAINBOW”が胸に迫るライヴアルバムです。無数の既発があろうとも、本作でしか伝わらない想いと音。今週末、あなたのお手元にお届けいたします。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (56:25)
1. Intro. 2. Over The Rainbow 3. Kill The King 4. Mistreated 5. 16th Century Greensleeves
6. Ronnie MC & Interpreter 7. Catch The Rainbow 8. Long Live Rock 'n' Roll

Disc 2 (40:12)
1. Lazy Intro. 2. Man On The Silver Mountain 3. Blues / Vocal Improvisation
4. Starstruck / Night People 5. Man On The Silver Mountain (reprise) 6. Guitar Intro.
7. Still I'm Sad 8. Beethoven 9th 9. Keyboard Solo 10. Drum Solo feat. 1812 Overture
11. Still I'm Sad (reprise) 12. Over The Rainbow

Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocals Cozy Powell - Drums
Bob Daisley - Bass David Stone - Keyboards