PINK FLOYD - DORTMUND 1981 2ND NIGHT(2CD) [Sigma 152]

PINK FLOYD - DORTMUND 1981 2ND NIGHT(2CD) [Sigma 152]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Westfalenhalle, Dortmund, Germany 14th February 1981 PERFECT SOUND

1981年2月と言えばあの" THE WALL "公演が2年目に突入した年度。その幕開けとなったのが81年2月13日〜20日にかけて連続8回で行われたドイツのドルトムント公演でした。名演奏が連日立ち並んだ事でお馴染みのこの8公演の音源は昨年もSigmaレーベルから『DORTMUND 1981 3RD NIGHT (Sigma 134)』や『DORTMUND 1981 5TH NIGHT (Sigma 140)』等の特上決定盤が登場し、名演を極上音質で解き放つ注目作としてファンに大きな衝撃を振りまきました。今週は、新たに2日目・2月14日の公演が透明感溢れるアッパー・サウンドで甦ります!!

この2月14日公演は過去にZeusレーベルから出ていたファンお馴染みの『TEAR DOWN THE WALL 1981 (Z901001/2)』が存在しますが、本作はそれとは別の最上級1st Genソースを使用しています(※ Zeus盤よりも音像が明るめでエッジの効いた繊細なサウンドです)。実はこのソースは2012年2月に当店ギフト盤で出た『2ND NIGHT IN DORTMUND』というタイトルで1回だけ使用された事があるのですが、今回この元テープをヨーロッパ在住のコアなフロイド・コレクターがSigmaの為に一から新しくトランスファーし直し、シーン毎に細かく磨き上げて徹底的にリマスターした独自の秀逸アッパー版に仕上げました。それが本作という訳ですが、何より驚くのはそのリニューアルされた仕上がりで、もともと本ソースは近年の流出らしい高品質サウンドで鮮度も抜群、全体音が掴み易い程好い位置でのロケーションが功を奏したイコライズ感皆無の好録音だったのですが、今回独自のリマスターによってクリスタル・クリアな輝きが更に増しており、ブレがますます無くなった音の立ち方や音色の残響感は各既発盤が担っていた役割を終らせてしまうほどの仕上がりで甦っているのです。しかも前述の通りこの録音は2012年のギフト盤でしか使用していない為にシーンにも殆ど知られていませんから、多くの方は「こんな良いマスターがまだ眠っていたのか!」と驚きを新たにされるに違いありません!!

例えばZeus盤に慣れた方がこの「In The Flesh」を聴けば、サウンドに段違いの鋭いキレと重量感が備わっている事を直ぐお気付きになる筈です。既発ギフト盤を聴いた事がある方も、その程好い距離感を保つナチュラルな音像がリマスターによって更に聴き易くなっているのを実感されるでしょう。「The Thin Ice」も各既発盤より明瞭感がグッと向上しており、静かなイメージの中に漂う音楽的な問い掛けが染み入る様に伝わってきます。「Another Brick...Part 1〜2」の流れも半歩ほど手前に出た艶のある演奏音が耳元で響き、Part 1では軽いディレイが掛かったギターの残響やベースの太くて硬質な音色がこれまで以上に鮮やかな姿で御愉しみ戴けます。Part 2も低音域の成分が増し、途中に入る子供のコーラスと演奏音の融合感とサウンドのフチ取りも音の輪郭が更にハッキリ出ていますし、ドラムのパーカッシヴな表現も既発サウンド以上に芯の入った打音が飛び出してきます。「Mother」はこのリマスターによってどれだけの透明感とレンジの深さが増したのかを再確認して戴ける一曲です。これにより前半の静かなパートと途中からのダイナミックな演奏との対比にも表現の遠近法をハッキリ見ることが出来ますし、「Goodbye Blue Sky」も濃密な心象表現が過去最高の瑞々しい音像の中で息衝いています。また「What Shall We Do Now」のタフな立ち上がりも聴きどころで、太い音が全く潰れずにドラムやベースの進行が追ってゆける高解像な低音域にも驚かれるでしょう。「Young Lust」も迫力ある低音部とアクセントとして入るギターの音色対比が大変鮮やかに出ていますし、「One Of My Turns」からの不穏な曲想が徐々に変化して「Another Brick...Part 3」が形作られてゆく様子も、更に質の高いサウンドの中でその音楽的な本質を掴み取って戴けると思います。

「Hey You」はカットインですが音質の良さが備わっているだけにその様子も生々しく、突如録音再開する慌しさと演奏音の濃密さが交差するドキュメンタリー性が聴き手を更なる興奮に誘います。「Is There Anybody Out There?」も程好い距離で鳴るアルペジオが現場の響きを生々しく伝えていますし、「Nobody Home」はロジャーの包み込む様な歌唱と場内から真っ直ぐに伸びる姿をあるがままの姿で耳元に届けてくれます。「Comfortably Numb」は序盤でボーカルがギルモアに切り替わるシーンが更に鮮明な音像で現れ、ギター・ソロも非常に近いアッパー・サウンドで出てきます。また女性コーラスも既発盤以上にハッキリした姿で確認出来ますので、歌唱面での広がりと音楽的な抑揚感をより深く噛み締めて戴けるでしょう。終曲" 後 " に一旦カットが入りますが次の「The Show Must Go On」への影響は一切無く、ここまでの音質の高さを完璧に保ちながらコーラスの眩い響きを御愉しみ戴けますので御安心下さい。「Run Like Hell」ではギルモアならではのあのカッティングの眩い響きがこれまで以上の艶を持った麗しいサウンドで出てきますが、ここは同時にリズム面の充実した響きも魅力となっており、動きの一つ一つが既発盤より浮き上がっているのが如実に分かると思います。また旧Zeus音源の様に曲紹介と共に生じていたテープの継ぎはぎによる無粋なフェイドアウトも本ソースにはありませんので聴き易さもバッチリです。一方「Waiting For The Worms」はマスターが部分欠如しているため00分30秒〜4分19秒付近まで旧Zeus版音源に切り替わりますが、曲の雰囲気にマッチした音像なので違和感は全く感じない筈です。また「The Trial」も壁崩壊までの流れと衝撃を伝える透明サウンドが既発ギフト盤より半歩ほど前に出て浮き上がり、それが「Outside The Wall」ではサウンドボード級の高解像サウンドとなってショウエンドを迎える事も特記しておきましょう。

壁を隔てる事によって奏者は音楽を演奏中心主義から切り離し、またそうされる事で聴き手は音楽に対して慎ましく距離を取ることを学ばされたあのTHE WALLから35年。これほど規模の大きな音楽であっても聴き手に集中力を持続させる構成力と演奏には改めて驚かされるものがありますが、そうしてフロイドがあの時代に放っていた音楽的な問い掛けがこれほどのリマスター・サウンドで甦る事もまた、この35年後のバレンタイン・デーに相応しい" ドルトムント・ウィーク "ならではの贈り物と言えるでしょう。是非この週末は本作をお試しになり、これまで殆ど知られていなかった本ソースの可能性にワクワクして戴きたいと思います。勿論プレス盤での登場ですが、まさにこれは「The Trial」よろしく既発の81年ドルトムント2日目で築き上げてきたサウンド・イメージが轟音と共に崩れ落ちること請け合いの最新作となっています!!

Disc 1(53:51)
1. In The Flesh? 2. The Thin Ice 3. Another Brick In The Wall Part 1
4. The Happiest Days Of Our Lives 5. Another Brick In The Wall Part 2 6. Mother
7. Goodbye Blue Sky 8. Empty Spaces 9. What Shall We Do Now? 10. Young Lust
11. One Of My Turns 12. Don't Leave Me Now 13. Another Brick In The Wall Part 3
14. The Last Few Bricks 15. Goodbye Cruel World

Disc 2(53:28)
1. Hey You 2. Is There Anybody Out There? 3. Nobody Home 4. Vera 5. Bring The Boys Back Home
6. Comfortably Numb 7. The Show Must Go On 8. MC Intro 9. In The Flesh 10. Run Like Hell
11. Waiting For The Worms 12. Stop 13. The Trial 14. Outside The Wall