ERIC CLAPTON - L.A. FORUM 1976: BARRY GOLDSTEIN MASTER CASSETTES(2CD) [Beano-308]

ERIC CLAPTON - L.A. FORUM 1976: BARRY GOLDSTEIN MASTER CASSETTES(2CD) [Beano-308]

販売価格: 3,800(税込)

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商品詳細

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The Forum, Inglewood, CA, USA 22nd November 1976 TRULY PERFECT SOUND

★UPGRADE!!!

【「ノー・リーズン・トゥ・クライ全米ツアー」最終公演の大元マスターが出現!】

 49年の時を越え、名テーパーの歴史的音源の大元マスターが出現しました!クラプトンがアルバム「NO REASON TO CRY」のプロモーションとして1976年秋に実施した全米ツアーから、最終公演となった11月22日のL.A.フォーラムでのコンサートを非常に広がりのある、クリアなモノラル・オーディエンス録音で完全収録したマスターです(音場はステレオと言ってもいいくらいです)。

 実はこの音源には既発盤が存在し、そのリリース当時はあの「マイク・ミラード」の録音と銘打たれていたのですが、今回JEMSがリサーチし、ミラードの親友テーパーだったバリー・ゴールドスタイン(南カリフォルニア在住)のマスターであることを突き止め、彼のマスターカセットからダイレクトにトランスファーしたものをアップしてくれたのです(この年はミラードはクラプトンのコンサートを録音していなかったそうです)。ゴールドスタインの座席は、アリーナ、セクションCの最前列、使用機材はソニーのカセットレコーダーTC-55だったそうです。既発盤は、恐らくマスターのカセットコピーから製作されたと思われますので、その時点で幾ばくかの音質劣化は否めません。それに対して本作はこの大元マスターからデジタルトランスファーされたファイルデータから製作されているだけに、JEMS自身が既発盤を上回る過去最高のクオリティであると明言しています。既発盤もかなりのハイクオリティでしたので、ミラードの録音だと勘違いしても無理はないレベルでしたが、本作はそれをさらに超えるというわけです。49年の時を越えて出現した1976年の名音源の大元マスターのクオリティをご確認ください。
 
【バラエティ豊かなセットでの絶好調のクラプトンを捉えた名音源!】

 ここでこの年のクラプトンの活動の軌跡を記しますと、下記のようになっていました。

・1976年7月29日〜8月17日:UKツアー 
≪1976年8月1日:アルバム「NO REASON TO CRY」リリース≫
・1976年11月5日〜22日:全米ツアー ←★ココ★
・1976年11月26日:ザ・バンド解散コンサート「ラスト・ワルツ」開催

 このL.A.公演はツアーの最終日だったことがお判りいただけると思います。それを捉えた本作のサウンドクオリティは、まさに「極上」、クリアで広がりのあるモノラル録音で、非常に聴きやすい音で収録されています。
 テープチェンジに当たったと思われるBadge とI Shot The Sheriff (reprise)ではカットインとなっていますが、この音質でコンサートが完全収録されているのが魅力です(当店がリリース済みの「Norman 1976」や「San Diego1976」にはアンコールが未収録でした)。

 さらには、ツアー最終日ということで、クラプトンの気合も最高潮、ましてやこの後にはあのザ・バンドの解散記念コンサート「ラスト・ワルツ」出演も控えていたことを考えると、クラプトンの気持ちも高ぶっていたことでしょう。それを証明するように、全編でクラプトンの気概溢れる素晴らしいステージとなっています。

 オープニングからはアルバム「NO REASON TO CRY」からのアコースティックナンバーをスタンディングで2曲続けます。使用ギターはヴィンテージのマーティン000-28。この時期のお気に入りのマーティンでした。そしてその後にはエレクトリックにチェンジ。もちろん「ブラッキー」ストラトを手にします。いきなりのTell The Truthでの後奏での切れ味鋭く流れるようなソロが素晴らしいです。そしてここで再びニューアルバムからのナンバーを披露しますが、Double Troubleでのプレイは、「ええっ?!こんな序盤でもうピークにもっていくの?」と思わせるような最高の出来です。だからと言ってここから下り坂になっていくわけではなく、とにかくこの日は全編で絶好調のクラプトンなのです。それを早くもここで実感できるということなのです。

 続くAll Our Past Timesは、ツアー当初はクラプトンがマーティンを持ち、ギターソロはジョージ・テリーのみが弾くというアレンジで演奏されましたが、このエレクトリックバージョンの方がクラプトンのソロもあり、圧倒的に出来がいいです。スタジオバージョンに倣ったエレクトリックでのリラックスしたクラプトンのソロが味わい深いです。セカンドコーラスのボーカルとファーストギターソロは、ジョージ・テリーがとっています。実はこの4日後、本ツアー終了後の「ラスト・ワルツ」でもクラプトンはこの曲を演奏しています。この日のクラプトンの頭には4日後のパフォーマンスのための予行演習という意味合いもあったかもしれません。

 かれこれ今で55年間もプレイし続けているKey To The Highwayでは、リラックスしながらも、エンディング近くで速射砲のような速弾きを畳みかけるあたりもスリリングです。Badge の中間のソロも流麗さがクラプトンらしく、素晴らしいです。そしてDouble Troubleに加え、Have You Ever Loved A Womanもセットインさせているあたりが、ブルースマン、クラプトンらしいところです。プレイも文句なし、ライブアルバム「E.C. WAS HERE」の同曲に匹敵する名演だと言えます。

 そして本来であれば、レギュラーセットのフィナーレでの熱演で締められるLaylaがセットの中盤でプレイされているのが意外です。後奏のロングソロでは、クラプトンがぐいぐい弾き倒していく中、終盤にはジョージ・テリーとのツインリード構成に展開して締めているのが見事です。これがすべてアドリブなのですから、さすがと言うしかありません。

 ここからはさらにバラエティに富んだ展開となっていきます。勢いのあるBlues Powerでも相当のエネルギーを費やしていますが、さらにI Shot The Sheriffがプレイされます。しかもここでの同曲は、間にドラム&パーカッションソロを挿む珍しいアレンジで演奏されています。74年以降メリハリの利いたドラミングで曲を引き立ててきたジェイミー・オールデイカーのドラムソロも珍しいですが、この時期のみ在籍していたパーカッショニストのセルジオ・パストォーラ・ロドリゲスのフィーリング重視のパーカッションソロも聴きものです。恐らくクラプトンの頭には、前年ツアーでのカルロス・サンタナとの共演の良いイメージがあり、サンタナのようなグルーヴがほしかったのではないかと思われます。あの自由なラテンのグルーヴがほしかったのでしょう。

 そしてオーラスのアンコールFurther On Up The Roadまでが収録されています。クラプトンは最後においても疲れ知らずの弾き倒し。ラン奏法、トリルの決めまくり、シャープなフレーズをこれでもかと畳みかけています。この曲も4日後の「ラスト・ワルツ」で演奏されました。この日のクラプトン、ロビー・ロバートソンとの共演を楽しみに、思い描きながらプレイしていたのではないでしょうか。このグルーヴはこのバンドならではのものでしょう。クラプトンのカムバック以降の70年代を支えたタルサ・トップスの実力が全開で発揮されているのが嬉しいところで、ジェイミー・オールデイカーと、グルーヴ感満点のベースラインを奏でるカール・レイドルのコンビネーション、雰囲気のあるオルガンプレイで盛り上げるディック・シムスらの素晴らしいプレイにも耳を傾けていただきたいです。

 因みに、このステージをフリートウッド・マックのメンバーやリンゴ・スターが観ていたそうです。彼らも絶好調のクラプトンを目の当たりにして感心していたのではないでしょうか。こうして聴いていますと、クラプトンがソロ・アーティストとして目指した自分なりのブルース、「クラプトンズ・ブルース」は、本場アメリカのレイドバックしたテイストをも採り入れ、この時期に完成を見たと言えるような気がします。アメリカ大陸に根差した雄大なパフォーマンスにブリティッシュ・ギタリストならではの少し翳りのある、それでいてスリリングなプレイを織り込んだ、彼だけが作り得たロックがここに捉えられています。「70年代後半のクラプトンって、カントリーにも傾倒してゆるゆるだったんじゃないの?」と思われている方、本作をお聴きになれば、その固定観念が覆ることでしょう。49年の時を越えて出現したL.A.公演の大元マスター。是非この機会に70年代のおおらかな、しかしそれでいてシャープさも失わないクラプトンの真骨頂を本作でご確認ください。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc:1 (53:54)
1. Intro.
2. Hello Old Friend
3. Sign Language
4. Tell The Truth
5. Double Trouble
6. All Our Past Times
7. Knockin' On Heaven's Door
8. Key To The Highway
9. Can't Find My Way Home (feat. Yvonne Elliman)
10. Badge

Disc:2 (50:55)
1. Have You Ever Loved A Woman
2. Layla
3. One Night (feat. Marcy Levy)
4. Blues Power
5. I Shot The Sheriff
6. Drum & Percussion Solo
7. I Shot The Sheriff (reprise)
8. Further On Up The Road

Eric Clapton - Guitar, Vocals
George Terry - Guitar, Backing Vocals
Dicks Sims - Keyboards
Carl Radle - Bass
Jamie Oldaker - Drums
Sergio Pastora Rodriguez - Percussion
Yvonne Elliman - Backing Vocals, Guitar
Marcy Levy - Backing Vocals, Harmonica