ERIC CLAPTON - ZURICH 1995(2CDR) [Uxbridge 2556]

ERIC CLAPTON - ZURICH 1995(2CDR) [Uxbridge 2556]

販売価格: 2,500(税込)

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商品詳細

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Hallenstadion, Zurich, Switzerland 28th April 1995 ULTIMATE SOUND

★サウンドボード・レベルの超高音質!!これは凄い!!

【「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ヨーロッパツアー」チューリッヒ公演の極上オーディエンスマスター!】

 エリック・クラプトンの秘蔵音源では定評のあるイギリス在住の重鎮テーパーから久々にもたらされたニューマスターをリリース致します!それは、クラプトンが全キャリアにおいて最も弾き捲ったと言ってもよい95年の「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」から、4月28日のチューリッヒ公演を最高峰のステレオ・オーディエンス録音で完全収録したDATマスターです。マニアの方ならお気づきかと思いますが、この日の優良な音源はEC IS HEREというアカウント名で現在ネット上にアップされているのですが、Early in the Morning★9:46時点に一瞬の音欠けがあり、この箇所のフレーズを重複させることで辻褄合わせして処理しており、違和感があります。今回当店が重鎮テーパーから入手したマスターにも同箇所で欠落があったので、これは大元のマスターにおけるものだと判明しましたが、ネット音源とは異なる、まったく違和感のない処理を施しております。音欠けにはまったく気づかれないことでしょう。このマスターはステレオ・オーディエンス録音なのですが、音質はSBDクラスの超高音質です。その決定版が本作と断言できます。

【クラプトンがブルースに回帰した訳】

 ではなぜこのタイミングでクラプトンはブルースに回帰したのでしょうか?それには彼の悲しい人生を辿らざるを得ません。91年3月、幼い息子を不慮の事故で亡くしたクラプトンは、精神的に人生のどん底に落ち込みました。しかしスタッフや友人ミュージシャンたちに励まされながらクラプトンは、その状態から亡き息子への想いとこれまでの自分の人生回顧を曲創作に向けるというカタルシスに転化させました。そしてその初披露の場となったMTV「アンプラグド」において、少年期から憧れプレイしてきたブルースも同時に演奏しました。そこで改めてブルースの本質に触れたクラプトンは、通常のツアーに復帰しながらも、翌93年には、恒例となっていた初頭のロイヤル・アルバート・ホール連続公演ではブルースだけでセットリストを組んだコンサートを行なうことを決意し、実行します。そして若い頃にはできなかった念願のブルースオンリーのアルバム「FROM THE CRADLE」のレコーディングを敢行したのです。それまでにもクラプトンは契約レーベルであるワーナーに対し、ブルースアルバムの制作を打診していましたが、「そんなものが売れるわけがない」と一蹴されてきました。ところがアルバム「UNPLUGGED」が空前の大ヒットを記録したことで、ワーナー側が軟化、クラプトンへのボーナス的にブルースアルバムの制作を承認したということも追い風となりました。そして「FROM THE CRADLE」は何と「UNPLUGGED」に続き、全米アルバムチャートの1位を獲得するヒットとなったのでした。本場アメリカのリスナーもクラプトンのブルースを欲したのです。アルバム「FROM THE CRADLE」の実現を受けて、自身ではライブステージでもブルースを極めたいという意思を固めたのでしょう。この勢いを駆ってクラプトンが計画したのが、ライブでもブルースだけを演奏する「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」だったというわけです。幼い息子を失ったという精神のどん底において、自分を見失わないよう導いてくれたのがブルースだったと、クラプトンは気づいたのではなかったでしょうか。ブルースに魅せられた少年時代を思い出し、改めてブルースとそれを演じた先達に感謝するため、とことんブルースに回帰したのが「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」でした。

【「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」とは?】

 さて、「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」は、クラプトンのキャリアにおいて神懸かり的に歌い、弾き捲ったツアーと評されるものでした。2年がかりで行なわれたこのツアーの全公演では一切の手抜きなし、全公演で弾き捲り、歌い捲り。余裕を持ち、リラックスしながらもブルースに体当たりのチャレンジをしたようなステージでした。それはこのチューリッヒ公演も例外ではありませんでした。彼にとって「ブルース」というものに対する答えを自ら出したとも言える「決意」を示したツアーであったと位置づけられます。アルバム「FROM THE CRADLE」のリリースを受けて、自身ではライブステージでもブルースを極めたいという意思だったのでしょう。ここで「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」の日程をおさらいしておきますと、

<1994年>
9月28日:ニューヨーク、ハマースタイン・ボールルームにてツアーリハーサルを映像収録。これは後にアメリカ、ヨーロッパ、日本で放映された。
10月3日〜11月4日:全米アリーナ・ツアー
11月7日〜11月28日:全米クラブ・ツアーI
<1995年>
2月15日〜3月7日:イギリス・ツアー
4月5日〜5月5日:ヨーロッパ・ツアー  ←【本作】
8月28日〜9月24日:全米アリーナ・ツアーII 
10月1日〜10月13日:ジャパン・ツアー

 前年の秋から半年をかけて回ってきたツアーだっただけに、完全にステージをコントロールできるようになったことに加え、ツアーの集大成に入っていた時期だったと言えるでしょう。シッティングのアコースティックセットからスタンディングのエレクトリックセットに移行する中、その進行に連れてクラプトンとバンドの「熱」が急激に高まっていき、終盤では火を噴くように激しく情熱的な演奏が展開され、究極まで上り詰めたところでレギュラーセットが終了。アンコールラストではピアノだけをバックに独唱し、エンディングはバンド総勢での感動的な演奏で締めるという意外なナンバーAin't Nobody's Businessでオーディエンスの心を震わせて終了、という構成でした。前半は、アコースティックもしくは定型のリフで構成されたナンバーでのプレイのため、パターン化された演奏を手堅く決めている感じですが、中盤以降のギターソロが大々的にフィーチュアされるナンバーについては、ライブアーティストであるクラプトンの真髄を見せるように、完全アドリブで澱むことのない切れ味抜群の怒涛のフレーズを畳み掛けています。特にEarly In The Morning以降の終盤での弾き捲りは凄過ぎます。よくぞここまで指が動くものだと感嘆させられること請け合い。しかもただの速弾きではなく、スピリットが乗っかっているクラプトンならではのフレーズなのです。さらに「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」95年版では新たにマディ・ウォータースのGot My Mojo Working がセットインしたのが魅力です。そのすべてがサウンドバランス抜群でクリアな極上ステレオ・オーディエンス録音で捉えられています。
 またこのツアーでは、クラプトンはキャリア史上ワンステージでの使用ギター数としては最多記録となる10本ものギターを使い分けたことも特筆すべきことでした。それは、オリジナルのブルースアーティスト&レコーディングを重んじ、同じサウンドを出そうとしてのことでした。そのこだわりを整理してみますと、

(1)マーティン12弦-Motherless Child
(2)マーティン000-42-Malted Milk、From Four Until Late
(3)ドブロ-How Long Blues
(4)ギブソンL5-Kidman Blues、I'm Gonna Cut Your Hair
(5)ギブソン・バードランド(ブラウンサンバースト)-44
(6)フェンダー・ストラトキャスター(ブロンドフィニッシュ)-Blues All Day Long、Early In the Morning、Before You Accuse Me、Crossroads、Got My Mojo Working、Five Long Years、Ain't Nobody's Business
(7)フェンダー・ストラトキャスター(ブラックフィニッシュ)-Standin' Around Cryin'
(8)ギブソン・バードランド(ブロンドフィニッシュ)-It Hurts Me Too、Blues Before Sunrise
(9)ギブソンES-335(ブラウンサンバースト)-Third Degree、Reconsider Baby、Sinner's Prayer、Every Day I Have the Blues
(10)ギブソンES-335(チェリーレッド)-Someday After a While、I'm Tore Down、Have You Ever Loved A Woman
 本作の極上音質なら、ギター毎のトーンも正確に捉えられています。クラプトンのギタートーンまで及んだこだわりを是非、各曲でお楽しみいただきたいと思います。クラプトンは、99年のクリスティーズ・オークションでこれらのほとんどを売却してしまいましたから、これらヴィンテージギターのトーンを楽しめるのは、このツアーを最高音質で収録した本作のような名タイトルに限定されます。「ナッシン・バット・ザ・ブルース・ツアー」の絶頂期にあったと言えるヨーロッパツアー中チューリッヒ公演。それを捉え、既発音源を凌駕する最高音質とクオリティを実現した本作にどうぞお早めのオーダーをお願い致します。

★オーディエンス録音と思うのですが 音質はSBDクラスの超高音質です。

Disc:1 (63:55)
1. Motherless Child
2. Malted Milk
3. From Four Until Late
4. How Long Blues
5. Kid Man Blues
6. I'm Gonna Cut Your Head
7. .44
8. Blues All Day Long
9. Standin' Around Crying
10. Hoochie Coochie Man
11. It Hurts Me Too
12. Blues Before Sunrise
13. Third Degree
14. Reconsider Baby
15. Sinner's Prayer
16. Every Day I Have the Blues

Disc:2 (59:57)
1. Early in the Morning
2. Before You Accuse Me
3. Someday After a While
4. I'm Tore Down
5. Have You Ever Loved a Woman
6. Got My Mojo Working
7. Five Long Years
8. Crossroads
9. Ain't Nobody's Business

Eric Clapton - guitar / vocals
Andy Fairweather Low - guitar
Chris Stainton - keyboards
Dave Bronze - bass
Steve Gadd - drums
Jerry Portnoy - harmonica
The Kick Horns (Simon Clarke - baritone saxophone, Roddy Lorimer - trumpet, Tim Sanders -tenor saxophone)