ERIC CLAPTON - JONES BEACH 1983 2ND NIGHT(2CDR) [Uxbridge 2622]

ERIC CLAPTON - JONES BEACH 1983 2ND NIGHT(2CDR) [Uxbridge 2622]

販売価格: 2,500(税込)

商品詳細

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Jones Beach Amphitheater, Wantagh, NY, USA 3rd July 1983 TRULY PEREFCT SOUND

★初登場・高音質音源

【マネー・アンド・シガレッツ・アメリカンツアー・セカンドレグの初登場音源!】

 近年、驚きの未公開マスターを提供してくれている海外テーパーより、またしても驚愕の初登場音源のマスターが届きました!エリック・クラプトンが83年に実施した「マネー・アンド・シガレッツ・アメリカンツアー・セカンドレグ」から、序盤の7月3日に行なわれた、ニューヨーク州ジョーンズ・ビーチ公演2日目の高音質ステレオ・オーディエンス完全収録ソースです。これは正真正銘初登場の音源で、しかも高音質です。

テープの経年劣化によるピッチ/音圧 の狂いは、当店エンジニアが完璧にアジャストしましたので、最良の状態で鑑賞していただけます。楽音が近く、迫力満点のサウンドで収録されています。左右の近くのオーディエンスの歓声が終始捉えられていますが、それは煩わしいレベルではなく、むしろこの日のクラプトンのパフォーマンスがあまりに良かったからこその反応として聴いていただければと思います。このド迫力サウンドで聴けるこの日のセットは聴きどころ満載です。この前日での同地での公演音源はPAアウトのサウンドボード録音による既発盤がありますが、それにはオープニングナンバーとアンコールが未収録でした。しかし本作にはオープニングナンバーもアンコールもしっかり収録されています。さらに、この時期だけプレイしたレアなブルースDon't Say You Don't Love Meが聴けます。是非この機会にこの好音源を聴いていただきたいと思います。83年ツアーにおいては魅力的なコンテンツだった一日です。

【魅力溢れるセットリストで行なわれた日!】
 ではここで、本盤が録音されたコンサートを含み、この年のクラプトンの活動を振り返ってみましょう。

≪1983年2月1日:アルバム「MONEY AND CIGARETTES」リリース≫
・1983年2月1日〜3月3日:全米ツアー、ファースト・レグ 
・1983年4月8日〜5月23日:イギリスを含むヨーロッパツアー
・1983年6月6日:ロンドンでのチャリティ・コンサートにパブロック・デュオ、チャス&デイヴと共に出演
・1983年6月25日〜7月17日:全米ツアー、セカンド・レグ ←★ココ★
・1983年9月20日、21日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールでの「ARMSコンサート」出演。ベック、ペイジと共に三大ギタリストが初めて同じステージに立ったと話題になった(21日は「プリンシズ・トラスト」名義)。
・1983年11月28日〜12月9日:「ARMS USツアー」

 この年の後半には、あの「ARMSコンサート」のオーガナイザーを務めるという大役を果たすわけですが、それまでにも長期ツアーを敢行するという、非常に精力的な活動年だったことがお分かりいただけるでしょう。それもそのはず、前年まで、あの「JUST ONE NIGHT」を生み出したオール・ブリティッシュバンドを居心地よく継続していたのですが、ニュー・アルバムのレコーディング中に、メンバーのあまりの怠惰ぶりに立腹したクラプトンはアルバート・リーだけを残し全員を解雇するという大ナタを振り下ろしました。その結果、今度は米英混合の実力派ミュージシャンが脇を固めることになりました。その勢いを駆って完成したアルバム「MONEY AND CIGARETTES」のリリースと同時にスタートしたのが、この年のツアーだったわけです。気力・体力ともに充実していたクラプトンの様子を物語るのがこのタイトなツアー日程だったと言えるかもしれません。

 当初の全米ツアーでは当該アルバムからのナンバーは多くセットインしていたのですが、ツアーの進行とともに徐々に新曲はセット落ちし、このアメリカンツアー・セカンドレグでは The Shape You're In 1曲のみとなってしまいました(クラプトンのツアーにはよくあることでした)。しかしこの曲を残した理由が本公演でも頷けます。曲中、エンディングと、2回のソロがあるのですが、そこでのパフォーマンスは、クラプトンとアルバート・リーの火を噴くようなインタープレイとなっているのです。このツアーはこの曲が聴き所だったと言えるでしょう。この日の終盤のインタープレイの長いこと!二人がノリノリだったことが聴けば分かります。アルバート・リーとのコンビネーションは冴えていたようで、後年にはクラプトン自身が「最も刺激的だったセカンドギタリスト」としてアルバート・リーの名前を挙げたほどです。彼の貢献度を称え、Sweet Little Lisaで彼をフィーチャーしているほか、Lay Down Sallyのソロも彼に譲っています。

 また、珍しいことに、Laylaのイントロではいつもクラプトン自身が弾いているお決まりの7連フレーズをリーが弾いています(曲中のコーラスパートの同フレーズももちろん彼です)。このLaylaですが、イントロに入るまでの「プロローグ」とも言うべきインストパートが79年以降設けられていたのですが、この日のクラプトンはこのパートで、ロビー・ロバートソンばりのピッキングハーモニクス奏法を披露しています。トータルでもこの日のこのパートの出来は素晴らしく、Laylaのプロローグでは、この日テイクがナンバーワンと言っても過言ではないでしょう。もちろん後奏のソロも素晴らしい出来です。

 また、I Shot the Sheriffの後奏では、珍しくクラプトンは低音域で穏やかにソロを始め、そこからの展開を探るのですが、中盤〜終盤にかけての見事な速弾きの畳みかけに繋げるあたりのこの「緩急」が素晴らしいです。終始クラプトンの「上手さ」に魅了される日だったと言えるでしょう。

 さらにこの日には特別なナンバーがセットインしていました。後半のブルースメドレーに組み込まれたDon't Say You Don't Love Me(正しい曲名はCountry Boy )です。これはクラプトンが敬愛するマディ・ウォータースのナンバーです。この年の4月30日にマディが亡くなってしまいました。その後のツアーだったこの公演にて、クラプトンはマディを追悼するため、特別にこのナンバーをプレイしたと思われます。クラプトンがこの曲をプレイしたのは、このツアーだけでした(再びこの曲をプレイしたのは、2022年のアメリカンツアーのアコースティックセットでした)。生前、マディはクラプトンを「義理の息子」と呼び、ブルースの後継者として認めていました。二人の共演もたびたび実現し、クラプトンにはかけがえのない思い出として心に刻まれていたブルースの師マディ。マディへのはなむけとしてこのナンバーを歌うクラプトンの心情まで推し量って聴いていただけたらと思います。

 さらにはアンコールも収録!アンコールはクラプトンの十八番の一つFurther On Up The Roadでした。時期的には、アルコール中毒の危機的な状況を脱し、克服に向かって歩み出した頃で、クラプトンには精彩が戻ってきていました。そのため、全編を通じてクラプトンとバンドのパフォーマンスはタイトで、円熟の極みと言えるクオリティです。ドナルド・ダック・ダンと「461」から70年代のクラプトンを支え続けたジェイミー・オールデイカーのリズムセクションは強力と言う他ありません(これが85年ツアーまでの強力なアピールポイントとなっていきます)。

 セットリストも、代表曲あり、ブルースあり、新曲あり、と飽きさせません。一般的には80年代前半のクラプトンは「精彩を欠いていた」とする評価もありますが、それがまったく当て外れであったことを証明するのが本作です。この演奏を聴いて、誰が「精彩がない」などと言うでしょうか。83年ツアーでははずせない一作と断言できます。しかも初登場の高音質音源です。どうぞクラプトンのプレイをご堪能ください。

Disc:1 (42:53)
1. Tulsa Time
2. I Shot the Sheriff
3. Worried Life Blues
4. Lay Down Sally
5. Let It Rain
6. Double Trouble
7. Sweet Little Lisa

Disc:2 (59:45)
1. Key to the Highway
2. The Shape You're In
3. Wonderful Tonight
4. Blues Power
5. Don't Say You Don't Love Me
6. Have You Ever Loved a Woman
7. Ramblin' on My Mind
8. Cocaine
9. Layla
10. Band Introductions
11. Further On Up The Road

Eric Clapton - guitar / vocals
Albert Lee - guitar / vocals
Chris Stainton - keyboards
Donald "Duck" Dunn - bass
Jamie Oldaker - drums