FREE - SANTA MONICA 1971(2CD) [Wardour-376]

FREE - SANTA MONICA 1971(2CD) [Wardour-376]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

Civic Auditorium, Santa Monica, CA, USA 22nd January 1971 SBD(UPGRADE)
Fillmore West, San Francisco, CA, USA 16th January 1971 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)*Upgrade

 平均年齢20歳の4人の若者がブルースロックの理想を体現していた奇跡のバンド、FREE。その伝説的な名録音が最高峰を更新して永久保存プレス2CDで登場です。
 そんな本作に収められているのは2公演。「1971年1月22日サンタモニカ公演」の超有名サウンドボード録音をディスク1に、「同年1月16日サンフランシスコ公演」の極上オーディエンス録音をディスク2に配した2枚組です。ここで「あれ?」と思われた方は鋭い。かつてMasterportレーベルから登場して大人気を博した『SAN FRANCISCO 1971』と酷似しているのです。しかし、本作はあの大名盤の再プレスでもなければ、リマスター再発でもない。似て非なるアップグレード盤なのです。それでは、それぞれ詳しくご紹介していきましょう。

【DISC 1:サンタモニカ公演のFMサウンドボード】
 まず登場するのは、「1971年1月22日サンタモニカ公演」のFMサウンドボード録音。このサウンドボードは古くから空中分解前のFREEを象徴してきた名録音で、これまでも数々の既発を生み出してきた定番中の大定番です。Masterport盤にも収録されていましたが、本作はそれとは別。最近になって発掘の名門「Krw_co」から発表された新マスターです。何しろ、長さからして違う。FM放送のアナログマスターからダイレクトにCD化されているのですが、Masterport盤ではカットされて聴けなかったDJやアナウンスも収録している。より長く、放送の真実に近いマスターなのです。しかも、本作はそんな「Krw_co」マスターを細心マスタリング。もちろん、せっかくの新発掘サウンドを汚すようなマネはせず、原音を最大限に活かしながらピッチやノイズを丁寧に補正。実のところ、既発と同じく曲間や「I'm A Mover」の出だし、「Mr. Big」の中間部に(わずかな)カットがあるのは同じなのですが、そこも違和感を最小限に抑えて自然に聴き通せるように処理。歴史的な価値を大事にしつつも、音楽作品としての“品格”・“完成度”を高めました。
 そんな最高峰サウンドで描かれるのは、英国が生んだ奇跡のブルースロック。大定番だけに内容はよく知られているとは思いますが、良い機会でもありますのでセットを整理してみましょう。

●TONS OF SOBS(2曲)
・I’m A Mover/The Hunter
●FIRE AND WATER(5曲)
・All Right Now/Fire And Water/Mr. Big
・FREE LIVE!で聴けない曲:Don't Say You Love Me/Heavy Load
●HIGHWAY(5曲)
・Be My Friend/Ride On Pony
・FREE LIVE!で聴けない曲:The Stealer/The Highway Song/Soon I Will Be Gone
●その他(3曲)
・Woman『FREE』
・FREE LIVE!で聴けない曲:My Brother Jake/Rock Me Baby

……と、このようになっています。4枚のオリジナル作品からエッセンスを濃縮しているだけでなく、伝統の公式盤『FREE LIVE!』でも聴けない名曲がたっぷり7曲も収録されている。そのすべてが貴重なのですが、特に「Don't Say You Love Me」「Heavy Load」「The Highway Song」といった辺りは後のBAD COMPANYやポール・ロジャースのソロでも演奏されていない。それをサウンドボードで聴けるのです。
 もちろん、他の曲に関しても滋味深く、濃密なブルースロックの理想郷。『FREE LIVE!』よりも生々しく、無編集だからこそのショウの流れも自然。1曲1曲を重ねる事で醸成していく熱気が感じられ、滴り落ちる芳醇なブルースがどんどん深くなる。よく『FREE LIVE!』を差して「FREEのベスト盤としても機能する」と評される事もありますが、本作は曲数ボリュームも生々しさもあの名盤以上なのです。

【DISC 2:フィルモア・ウェストでの関係者録音】
 伝統サウンドボードの最高峰盤に続くのはMasterportの『SAN FRANCISCO 1971』で初登場し、世界に衝撃を与えた極上オーディエンス録音。FREEの初登場音源というだけで衝撃モノですが、この録音が立つ地平はそんなものではありませんでした。何しろ、クオリティが凄すぎた。当時のレコード会社の日本人スタッフが資料用に録音したもので、そのオリジナル・カセットからダイレクトにCD化したもの。特に凄いのは、アンディ・フレイザーのベース。他3人よりも明らかに間近で、極太でオンな芯がとんでもなく力強く、芳醇なグルーヴと歌心溢れるメロディが耳元に飛び込んでくる。もちろん、極太ベースに乗る他3人も必聴。恐らく関係者席なのでしょうが、ファットなベースを切り裂くようなクリアさが際立ち、その機微がしっかりと味わえるのです。30分の短い録音ではあるのですが、その濃度はディスク1のサウンドボード録音さえも凌駕し、しかもサンタモニカ公演では聴けなかった「Songs Of Yesterday」も楽しめるのです。
 長くなってしまいましたが、これはあくまでMasterport盤の話。本作では、その大元カセットから再度デジタル化し、さらに細心マスタリング。単にディスク1と均整を取るだけではなく、大元テープにあったノイズを1つひとつ除去。さらに片チャンネルが音落ちしていたパートも丁寧に処理しました。実のところ、大元のテープはステレオ・テープにモノラル録音されていた。そのため、両チャンネル共に同じ音声が記録されているのですが、経年により部分的に劣化具合が異なっていたのです。本作では両チャンネルを細部までチェックし、ベストなパートで全編を貫いた。もちろん、大元が同じ音声ですから違和感はなく、ノイズレスで艶やかなサウンドを実現したのです。

 本作の3ヶ月後には伝説的な初来日が実現し、その直後の豪州ツアーで人間関係が破綻したオリジナルFREE。その音楽は極めて滋味深くも、彼ら自身は20歳の向こう見ずな若者だったのです。その崩壊を前に、わずかな間にだけ実存していた奇跡のブルースロック。本作は、そのステージを極上サウンドで体験できるライヴアルバムです。歴史に名高いサウンドボードの最高峰盤と、奇跡の関係者録音の双方を極限クオリティで永久保存した2枚組。どうぞ、英国ロックが生み出した1つの“極み”を存分にご堪能ください。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Live at Civic Auditorium, Santa Monica, CA, USA 22nd January 1971
KUSC FM Broadcast

Disc 1 (79:10)
1. Introduction
2. Be My Friend
3. The Stealer
4. Woman
5. Ride On A Pony
6. Don't Say You Love Me
7. All Right Now
8. Fire And Water
9. Heavy Load
10. The Highway Song
11. My Brother Jake
12. Soon I Will Be Gone
13. I'm A Mover
14. Mr Big
15. The Hunter
16. Rock Me Baby
★演奏後の歓声部が既発CD「Rock Me Stealer」よりも50秒ほど長い。

SOUNDBOARD RECORDING

Disc 2 (31:11)
Live at Fillmore West, San Francisco, CA, USA 16th January 1971
Original Audience Recording (Taken from the original master cassette tape "Scotch 272 C-90 3M")

1. Songs Of Yesterday
2. All Right Now
3. The Stealer
4. Heavy Load
5. My Brother Jake
6. The Highway Song

Paul Rodgers - Vocals
Paul Kossoff - Guitar
Simon Kirke - Drums
Andy Fraser - Bass