FREE - STOCKHOLM 1970(1CD) [Wardour-392]

FREE - STOCKHOLM 1970(1CD) [Wardour-392]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

"Midnight Hour", Radiohuset, Stockholm, Sweden 12th December 1970 STEREO SBD(UPGRADE)

 一大全盛期の名録音を立て続けに永久保存している当店のFREEコレクション。その中でも極めつけのサウンドボード・アルバムが登場です。
 そんな本作に収められているのは「1970年12月12日ストックホルム公演」。そう、ワイト島フェスと共に1970年代を代表してきた大定番の極上ステレオ・サウンドボード録音です。その最高峰更新バージョンをメインに、「1969年7月24日:ボストン公演」のサウンドボードと「1969年10月9日:エッセン公演」のオーディエンス録音をボーナス追加した豪華盤です。簡単に本作の構成を整理しておきましょう。

・1970年12月12日:ストックホルム公演(9曲)
・1969年7月24日:ボストン公演(3曲)
・1969年10月9日:エッセン公演(オーディエンス録音1曲)

【『FREE LIVE!』の続編とも言うべきストックホルム公演】
 タイトルにもある通り、本作のメインは1970年のストックホルム公演。大名盤『HIGHWAY』時代を代表するサウンドボード音源です。公式の伝統盤『FREE LIVE!』は1970年1月のサンダーランド公演と9月クロイドン公演から製作されましたので、まさに“あの続き”となるものです。
 しかも、クオリティも「もう1つのFREE LIVE!」とも言って然るべき超極上サウンド。従来から知られる定番サウンドボードではあるのですが、本作は数あるマスターの中でもベストの物を使用。さらに最新・細心マスタリングで磨き込み、最高峰を更新した1枚なのです。既発群も良いものはオフィシャル級でしたが、それでもピッチや位相がズレており、完全ではありませんでした。本作も大元のマスターは既発群と変わらないものの、そうした欠点が一切ない。録音自体のナチュラル感を最大限に保持しつつ、乱れやノイズを徹底的に補正したのです。
 実際、本作のサウンドはまさに完全に公式クラス。距離感ゼロのド密着なのは当然としても、鳴りがとにかく絶品。単に芯が強靱なのではなく、アナログ感覚の密度の濃さが素晴らしい。その上でディテールの細やかさもハンパではない。デジタル的にエッジがギンギンに立っているわけではないのですが、ベースのヴァイヴは艶っぽく甘露の如きまろやかなヴァイヴがたっぷりと轟き、ギターは弦の振動を感じるほどにリアル。アンディ・フレイザーのメロディ・センスと、1音で繊細に表現するポール・コゾフの旨みを余さず満喫できるサウンドなのです。
 もちろん、ドラムもヴォーカルも絶品。キットの真ん中に立っているようなドラムのステレオ感、歌詞を吐き出す呼気までビビッドなダイレクト感はサウンドボードの独壇場。しかも、ミックスが絶品。アタック感は『FREE LIVE!』ほどではありませんが、ブルースロックの滋味を伝えるまろやかな味わいやナチュラル感は本作の方が上回っているくらいなのです。
 そんなサウンドで描かれるショウは『FREE LIVE!』とも似て非なるもの。活動の短かったオリジナルFREEはそれほどレパートリーが多くありませんでしたが、毎晩のようにセットを変えていた。ここで、ストックホルム公演のセットを整理しておきましょう。

●FREE(1曲)
・Woman
●FIRE AND WATER(4曲)
・Fire and Water/All Right Now/Mr. Big
・FREE LIVE!で聴けない曲:Heavy Load
●HIGHWAY(4曲)
・Ride On A Pony/Be My Friend
・FREE LIVE!で聴けない曲:The Stealer/Love You So

……と、このようになっています。『FREE LIVE!』にない3曲は『LIVE AT THE BBC』でも聴けないですし、特に「Heavy Load」「Love You So」はワイト島でも演奏していないレパートリー。それをオフィシャル級ステレオ・サウンドボードで、しかも脂の乗りきった全盛期1970年のアンサンブルで味わえるのです。

【本編と被らない貴重な1969年のボーナス】
●1969年ボストン公演サウンドボード録音
 そんな本編だけでも文化遺産級ですが、本作はさらに美味しい1969年のボーナス音源2種を収録しています。まず、1969年ボストン公演のサウンドボード3曲。これまた1969年を代表する有名サウンドボードですが、やはり最高峰を更新する新マスターなのです。
 その更新は長さとサウンドの両面。そもそも、サウンドボードはステレオ版とモノラル版が知られており、音が良いのはモノラル版の方。本作に収録されているのもその1つなのですが、従来よりも鮮度が良く2分以上長いのです。実のところ、演奏曲は従来通り3曲ではあるものの、演奏後にも司会者と思しき人物の思しき音声も記録されている。これが妙に面白い。エフェクトがたっぷりとかかってマイク・チェックかな?と思わせつつも、内容的には次に出演するB.B.キングの紹介だったりもする。こんなにエコー全開な音自体も、観客に聴きづらいままでも構わず進行してしまう辺りも、何とも60年代ムードがたっぷりなのです。
 もう1つポイントなのが3曲のセレクト。本編ストックホルム公演とは一切被らない「Walk In My Shadow」「Moonshine」「Songs Of Yesterday」なのです。本家『FREE LIVE!』も被らない曲のボーナス・トラックでボリュームアップしていましたが、このボストン公演サウンドボードも同じ役目を担ってくれる。しかも、「Songs Of Yesterday」はボートラ入り『FREE LIVE!』でも聴けなかった美味しいテイクなのです。
●1969年エッセン公演オーディエンス録音
 そしてダメ押しのボーナスが1969年エッセン公演。これのみオーディエンス録音ですが、サウンドボードから続けて聴いても(勝るとは言えないものの)聴き劣りしない見事な録音。1曲だけではありますが、これも本編ストックホルム公演と被らない「Trouble On Double Time」。先述の通り、当時のFREEは決してレパートリーの多いバンドではなかったわけですが、本作1枚で13曲も楽しめるわけです。

 『FIRE AND WATER』『HIGHWAY』を立て続けにリリースし、さらに『FREE LIVE!』まで創り上げてしまった1970年のFREE。英国ロックには百花繚乱の英雄たちがひしめいていましたが、当時の彼らほど才気走ったバンドはいなかったのではないでしょうか。本作は、そんな奇跡のブルースロックを13曲・約74分に渡って楽しめてしまうサウンドボード・アルバム。その最高峰更新盤です。まさに文化遺産となる1枚。輝きを永久に失わないプレスCDで心ゆくまでお楽しみください。


★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(74:05)
01. The Stealer
02. Fire And Water
03. Ride On A Pony
04. Heavy Load
05. Woman
06. Love You So ★ライブテイクはそこそこ珍しい
07. All Right Now
08. Be My Friend
09. Mr. Big

STEREO SOUDBOARD RECORDING

Bonus Tracks
Boston Tea Party, Boston, MA, USA 24-27th July 1969

10. Walk In My Shadow
11. Moonshine
12. Songs Of Yesterday

SOUDBOARD RECORDING

International Essener Pop & Blues Festival, Grugahalle, Essen, Germany, 9th October 1969
13. Trouble On Double Time