【取り寄せ】 ULTRAVOX - FUKUOKA 1983(1CDR) [Uxbridge 1187]

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商品詳細

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Live at Fukuoka Yubinchokin Kaikan, Fukuoka, Japan 3rd May 1983 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 ジョージ・マーティンを迎えた『QUARTET』で日本人気の絶頂を極めた1983年のULTRAVOX。二度目の来日公演を収めたオリジナル録音が登場です。
 そんな本作に記録されているのは「1983年5月3日:福岡郵便貯金会館」公演。その傑作オーディエンス録音です。1982年の初来日から約1年での再来日となったわけですが、その間に彼らの人気は沸騰。ツアーの規模も一気に拡大されました。まずは、そのスケジュールからショウのポジションを確かめておきましょう。

・4月26日+27日:中野サンプラザ(2公演)
・4月28日:東京郵便貯金会館
・4月29日+30日:渋谷公会堂(2公演)
・5月2日:大阪厚生年金会館
・5月3日:福岡郵便貯金会館 ←★本作★
・5月4日:名古屋市民会館

 以上、全8公演。初来日の5公演からグッと増量し、なんと東京だけでも5公演という人気ぶり。東名阪のみならず、福岡公演も実現したのです。そんな福岡の夜で記録された本作は、まさに絶品のオーディエンス録音。録音家本人から譲られたオリジナル・マスターをダイレクトにCD化しているのですが、何よりも素晴らしいのは力強い芯。骨太な演奏音や歌声がまっすぐ耳元へ飛びこみ、それに伴ってディテールもえらく鮮やか。サウンドボード的な密着感ともちょっと違うのですが、だからと言って遠さも感じない。ヴォーカルの伸びやスネアの音色にオーディエンスの証は刻まれているものの、80年代初期の客録の基準を遙かに超え、2019年現在の最新録音のように聴きやすい美録音なのです。
 そんなサウンドで描かれるのは、人気絶頂の現場。80年代初期と言えば、伝統盤『MONUMENT』や発掘盤『BBC RADIO 1 LIVE IN CONCERT』といった公式ライヴアルバムもありますが、本作はそのどちらでも味わえなかったフルショウ体験ができる。ここでセットの内容を整理してみましょう。

●VIENNA(6曲)
・Mr. X/Sleepwalk/Vienna/New Europeans/Passing Strangers/All Stood Still
●RAGE IN EDEN(4曲)
・The Thin Wall(★)/We Stand Alone(★)/I Remember (Death in the Afternoon)(★)/The Voice
●QUARTET(5曲)
・Reap The Wild Wind/When The Scream Subsides(★)/Visions In Blue/Mine For Life/Hymn
※注:「★」印は『MONUMENT』『BBC RADIO 1 LIVE IN CONCERT』にない曲。

……と、このようになっています。ミッジ・ユーロが加入してからの3枚『VIENNA』『RAGE IN EDEN』『QUARTET』からバランス良く組まれたセットは、まさに当時のグレイテスト・ヒッツ。先述した2つの公式ライヴアルバムを合わせても聴けないナンバーも4曲たっぷり楽しめます。
 そして、そんなセットに歓喜する日本の空気が素晴らしい。もちろん、そのノリは日本式。演奏中は静かに聴き入り、曲間に爆発する日本らしさ。しかも、そのコントラストが初来日以上。人気が沸騰したからなのか、初来日を体験できなかった福岡ならではの集中力なのかは分かりませんが、演奏中の静けさはまるで「邪魔しちゃいけない」と思っているかのようですし、曲間の盛大な喝采や口笛が乱れ飛ぶ大噴火。軽快な「We Stand Alone」イントロで沸き上がる手拍子の正確で広大な事と言ったら、まるで会場中がリズム隊になったかのようです。
 人気の高まりと共に実現した地方公演。その現場は演奏に対して真摯に集中し、大喝采で歓待する日本式の熱狂に包まれていました。そんな会場だから観客を引き込もうとする熱演が吹き出し、静寂によって演奏が際立って聞こえる。本作は貴重な来日の記録ではありますが、それと同時に極めて音楽的なライヴアルバムでもあるのです。人気絶頂だった1983年の日本だからこそ、そして福岡だからこそ生まれ得た傑作。まさに日本が世界に誇るべき1枚。どうぞ、じっくりとご堪能ください。

(77:25)
1. Reap The Wild Wind
2. When The Scream Susides
3. The Thin Wall
4. We Stand Alone 
5. I Remember
6. Visions In Blue
7. Mr. X
8. Sleepwalk
9. The Voice
10. Vienna
11. New Europeans
12. Passing Strangers
13. Mine For Life
14. All Stood Still
15. Hymn

Midge Ure - Vocal, Guitar, Keyboards
Chris Cross - Bass
Warren Cann - Drums, Electronic Percussion
Billy Currie - Keyboards, Violin, Viola