QUEEN - AT PALACE: PROVIDENCE 1974(1CD+ Ltd Bonus CDR) [Wardour-086]

QUEEN - AT PALACE: PROVIDENCE 1974(1CD+ Ltd Bonus CDR) [Wardour-086]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Palace Theatre, Providence, RI. USA 27th April 1974 TRULY AMAZING SOUND

ダン・ランピンスキーの初期音源コレクションからクイーンの1974年4月27日のプロビデンス公演がプレスCDで登場です。モット・ザ・フープルの前座として行った北米ツアーは合計18公演が行われ、この中からは4/21 ニューオリンズ、4/28 ポートランド、5/4ウォーターバリー、5/7 ニューヨークの4つの音源が存在します。音質はポートランド公演(Wardourから「Hail To Majesty」で音盤化)が最も優秀で、それ以外の3公演はかなりキツイ音質です。で、今回はツアー8日目のプロビデンス公演。これは音質は非常に優秀です。使用しているマイクシステムの違いから、70年代後半のランピンスキー音源のような驚異的なサウンドではありませんが、音の鮮度や抜けの良さも含め高いクオリティを持った音源で、間違いなくクイーン・コレクターは入手すべき優良新音源です。本テイクのオリジナルは「ランピンスキーの初期音源」として2011年2月にネットを通じて登場しました。それを聴いた人は、トリのモット・ザ・フープルも含め、音質に関しては良い印象は持たなかったのではないでしょうか。音源をアップした人は、元の音をより迫力ある音のするために、音に不用意なイコライズを施してあり、それにより変にキンキンしたヒスノイズの大きな耳障りな音に変化してしまっているのたのです。ピッチ補正もかなりスロウで、それもまた音源の印象を歪めている一因です。ネットに登場したテイクは47分12秒ですが、正確なピッチ補正を行うと本盤に収録された45分52秒が正しいですので、全体で1分以上短くなっています。本盤は、シュワシュワしたような妙なイコライズを取り除き、原音の持っていたであろう自然な音色と感触を蘇らせることに成功しています。もし、ネットにアップされた音源をお持ちでしたら、ぜひ、本盤のサウンドと比較してみて下さい。どちらが音楽として聴きやすいかは、一発で判断できると思います。海外のクイーン音源サイトでも本音源は「B-」と不当な評価になっていますが、とんでもない、これはかなり優れたサウンドです。音の篭りも殆ど無いですし、突き抜けるようなフレディのボーカルは終始、無理なく聞こえますし、バンド全体のグルーブ感溢れる演奏の魅力もリアルに伝わってきます。イコライズひとつで、ここまで音が変わってしまったという良い例だと思います。この時期のクイーンの演奏が悪いはずはなく、この日も全員が一丸となった、素晴らしいドラマチック・ハード・ロックを展開しています。ダイナミックなFather To Son、アグレッシヴなOgre Battleで観客を圧倒しエキサイトさせる様は、音像の隙間から聴こえてくる観客のポジティブな反応からリアルに伝わってきます。この日のOgre Battleのボーカルとギターは本当に凄まじく、絶頂期のツェッペリン並みと言っても過言ではないでしょう。イケイケのブライアンのギターは最高です。続くSon And Daughterでは、ブライアンは何故か「I want you to be a womanという曲です」と紹介しています。Great King Ratのボーカル&ギターも圧巻の一言。別人のように攻撃的に弾きまくるブライアンのプレイは必聴ですし、フレディの声量を活かした強烈なボーカルはこれまた物凄く、この時期のクイーンのライブでの魅力をたっぷりと堪能できます。Liarは3分台で短時間のテープ劣化がありますが、直ぐに回復します。この日のブライアンは絶好調のようで、4分台後半ではディレイをかけながら完成度の高い独特なロングソロを弾くことに成功しています。Keep Yourself Aliveのフレディの滑らかで美しい歌声は最高で、まさにこの時期だけの美声を堪能できます。2分台のロジャーのドラムソロも迫力満点のサウンドで録れています。同曲終了後、パフォーマンスのあまりの凄さに観客が熱狂的な歓声を送る部分もちょっとした聴き所になっています。メインセットのラストはModern Times Rock 'n' Rollで、アンコールはロックンロールメドレーでHey Big SpenderとBama Lama Bama Looを聞かせます。演奏も音のバランスも素晴らしいですが、とにかく全体的に楽音が非常にオンに録れており、聴きやすく、たった45分でも聴き応えは相当なものがあります。世界のクイーン・ファンが持っている、1974年のランピンスキー・プロビデンス公演マスターのイメージを根底から覆す、ファン必聴の1枚。限定プレスCDにてWardourレーベルよりリリース決定です。

★beatleg誌 vol.131(2011年6月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 前号のクイーン特集ではオリジナル・ソースとも言うべき『Palace Theatre Providence, RI 27 April 1974』として取り上げた1974年4月27日のプロヴィデンス公演だが、これはそれを元にして、(1)ピッチ調整、(2)適切なマスタリング処理、(3)プレス盤でのリリース、以上3項の付加価値が備わったものである。オリジナルで若干ながら遅かったテープ・スピードが調整されていて、“spliced”という注記があった「Liar」の繋ぎ目はオリジナルではトラック・タイム3分43秒だったのに対してここでは3分36秒にある。マスタリングは無駄な雑音を削除して音像を整理させたような感じで、比べてみると確かにすっきりと聴き易くなっていることは間違いない。つまり、ピッチが正されて耳に優しくなった音像に生まれ変わったことで、飛躍的に観賞向けの内容に仕上がっているのである。しかもダン・ランピンスキー音源のプレス盤となると、既にダウンロードした人でもスルーというわけにはいかないのではないだろうか。但し、この音源を未聴の方のために一応記しておくと、機材を含めて氏の録音ノウハウが1970年代後半ほど確立されていなかったらしく、例えば1976年1月30日のボストン公演ほどの高音質ではないことは頭に入れておいた方が賢明だろう。
 初回納入分には同年12月6日のケルン公演を収録したCD-Rが付いている。既発盤である『In Concert '74』と比べると、明らかにテープのジェネレーションに違いが感じられるほど音質は良くなっているし、「Son And Daughter」と「In The Lap Of The Gods...Revisited」の途中に生じていた欠落も無くなっている。又、前者のエンディングはフェイド・アウトではなく最後のジャーンと弾くところまで収録されている。但し、「God Save The Queen」は既発盤と同様に頭が僅かに欠けているのが惜しい。既発盤は2枚物だったが、これは1枚物であるのは、若干遅かったテープ・スピードが修正されることにより、欠落部が無くなったにもかかわらず1枚に収録可能となったためだ。

1. Procession 2. Father To Son 3. Ogre Battle 4. Son And Daughter 5. Great King Rat
6. Liar 7. Keep Yourself Alive 8. Modern Times Rock 'n' Roll 9. Hey Big Spender
10. Bama Lama Bama Loo

Dan Lampinski Master Collection