SUZI QUATRO - TOKYO 1975 2ND NIGHT(2CDR) [Shades 1197]

SUZI QUATRO - TOKYO 1975 2ND NIGHT(2CDR) [Shades 1197]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 10th October 1975 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)

 70年代の日本で絶大な人気を誇ったスージー・クアトロ。彼女のライヴ・イン・ジャパンを真空パックした傑作オリジナル録音が登場です。
 今週は、全世界初公開となるスージーのオリジナル録音が2タイトル同時リリース。本作は、その第1弾となる「1975年10月10日:中野サンプラザ公演」の極上オーディエンス録音です。とにかく、当時の日本人気は異常なレベル。1974年の初来日は東京+京都のみの全5公演とわりと普通だったのですが、翌1975年の二度目には核爆発。北は北海道から南は福岡まで、とんでもない公演数で列島を縦断しました。その状況を思い起こすためにも、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。

・9月30日+10月1日:北海道厚生年金会館(2公演)
・10月3日:新潟県立体育館
・10月4日:静岡駿府会館
・10月7日:中野サンプラザ
・10月8日:横浜文化体育館
・10月10日:中野サンプラザ ←★本作★
・10月12日:京都会館
・10月13日:広島郵便貯金会館
・10月14日:福岡市民会館
・10月15日:大阪フェスティバルホール
・10月16日:高松市民会館
・10月17日:名古屋市公会堂
・10月19日:渋谷公会堂

 以上、全14公演。資料によっては「15公演」「16公演」とするものもあるので断言いたしかねますが、おおよそのスケール感はご理解いただけるともいます。1975年と言えばQUEENの初来日もありましたが、あの伝説も8公演止まり。QUEENが15公演レベルに上るまで4年の月日が必要だった事を思えば、2年目にして破格の人気ぶりなのが実感できます。そして、本作の中野サンプラザ公演は、そんな熱狂のド真ん中となるコンサートでもあったわけです。
 そんなショウを記録した本作は、貴重度も吹っ飛ぶ極上のオーディエンス・サウンド。とにかく驚くのは、猛烈な近さ! 録音者は他人に聴かせるつもりがなかったのか(だから公開まで45年もかかかったのでしょう)手拍子が大きめに拾われているのでオーディエンス録音であることを忘れはしませんが、逆に言えば、それ以外に客録らしいところも見当たらない。演奏も歌声もは図太い芯と細やかなディテールを誇ったまま耳元に流れ込み、曇りや濁りがまったくない。手拍子も4曲目「I Bit Off More Than I Could Chew」あたりからグッと大人しくなり、その後はまるでステージ上で録音しているかのように密着&鮮やかさが広がり、カルテットが全力で盛り上がってもビビることない安定感で貫かれる。一体どんなポジションで録音したのか不思議になってくるほどのダイレクト・サウンドを思う存分味わえるのです。
 そんな迫力サウンドで描かれるのは、ヒット曲も美味しいカバー曲もたっぷりハジける当代きってのガールズ・ロック。スージーの日本公演と言えば、伝統の公式盤『LIVE AND KICKIN’』が思い浮かびますが、本作は2年前だけあって結構異なる。ここで比較しながら整理してみましょう。

●サディスティック・ロックの女王(3曲)
・All Shook Up(★)/Glycerine Queen/Shakin' All Over(★)
●陶酔のアイドル(4曲)
・The Wild One/Cat Size/Devil Gate Drive/Keep A Knockin'
●ママに捧げるロック(3曲)
・I Bit Off More Than I Could Chew(★)/Your Mama Won't Like Me(★)/You Can Make Me Want You (But You Can't Make Me Love You)(★)
●その他(5曲+α)
・Can The Can/I May Be Too Young(★)/メドレー(48 Crash/G-Men/Too Big)(★)
・カバー:Jailhouse Rock(★)/Sweet Little Rock 'N' Roller(★)
※注:「★」印は公式盤『LIVE AND KICKIN’』では聴けない曲。

……と、このようになっています。『陶酔のアイドル』はもちろん、『サディスティック・ロックの女王』『ママに捧げるロック』のナンバーたっぷり披露され、エルヴィスやチャック・ベリーのスタンダードも熱い。メンバーはキーボードのみアリスチャー・マッキンゼイなものの、他の3人は『LIVE AND KICKIN’』と同じで、とにかく活きの良さでグイグイと引っ張っていくのが爽快なのです。
 そんなフルショウだけでも最高なのですが、さらに本作は“1975年”という時代感も猛烈に薫ってくる。几帳面に揃った手拍子も洋楽ブーム感が漂いますが、それ以上なのがオープニング。ステージ・マネージャーを名乗る男性スタッフが登場し、観客に注意を呼びかけるのです。ちょっと面白いので書き出してみましょう。

「皆さま、ようこそ。皆さまにお願い致します。開演中イスの上に上がって踊ったりすることはぜひ止めてください。先ほどもえー、何度もお願いしておりますが、後ろの人が見えなくなるばかりか椅子が壊れたりすることになります。そういう事になれば、ロックのコンサートが二度とこのホールでできなくなります。なお付近の人でえー、周りの人でそういう人が見かけましたら、ぜひ周りの人が注意して、お互い注意しあってぜひこのコンサートを成功させてください。なお、ロックのコンサートですから、立ち上がって手拍子を取ったり踊ったりする分には構いません。大いにノッてください。ただし、イスの上にだけは絶対に上がらないようお願い致します。それでは、間もなく開演致します」

 多少割愛しましたが「イスに上がるな!」を連呼しつつ「大いにノッて」。「これはOK/これはNG」をいちいち指示するのが日本っぽいですし、いかにも70年代らしい。もっと言えば、この現場にはロックに不慣れな観客も多かったのでしょう。そうした層も大いに巻き込んでいた当時のスージー人気ぶりも透けるのです。
 まさに現象。音楽的に言っても素晴らしいダイレクト・サウンドでヒット曲がたっぷり楽しめるライヴアルバムの大傑作ですが、本作の価値はそれ以上。当時の日本がいかにスージーに夢中で、女声ロックに熱中していたのか。しかも、その現場は単なるアイドル感覚などではなく、熱く熱くロックしていた。本作は、それを肌感覚で教えてくれる文化遺産でもあるのです。クオリティ面でも内容面でも、本来であれば永久保存プレス化が相応しい超重要作。どうぞ、心ゆくまで存分にお楽しみください!

★録音者提供の完全初登場 オリジナル・カセット・マスターを使用。超高音質です。

Disc 1 (61:03)
1. Announcements 必聴
2. All Shook Up
3. 48 Crash / G-Men / Too Big
4. The Wild One
5. I Bit Off More Than I Could Chew
6. Your Mama Won't Like Me
7. You Can Make Me Want You (But You Can't Make Me Love You)
8. I May Be Too Young
9. Cat Size
10. Glycerine Queen
11. Band Introduction
12. Shakin' All Over / Jam

Disc 2 (34:07)
1. Can The Can
2. Devil Gate Drive
3. Keep A Knockin'
4. Jailhouse Rock
5. Sweet Little Rock 'N' Roller

Suzi Quatro - vocals, bass
Len Tuckey - guitar, backing vocals
Alastair McKenzie - keyboards, backing vocals
Dave Neal - drums, backing vocals