ASIA - GRAVITAS IN AGOURA HILLS 2014(2CD) [Virtuoso 205/206]

ASIA - GRAVITAS IN AGOURA HILLS 2014(2CD) [Virtuoso 205/206]

販売価格: 2,800円(税込)

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商品詳細

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Live at The Canyon Club, Agoura Hills, CA. USA 19th October 2014 ULTIMATE SOUND

好評Virtuosoレーベルから今週は2014年エイジア公演がノーカット完全盤で緊急登場です! 10月19日のカリフォルニア州アゴラ・ヒルズ公演を超高音質オーディエンス録音で完全収録。驚くのはその音質の良さで、昨今のAUD録音らしい基本ポテンシャルの高さを随所で感じる逸品となっている事でしょう。全体の見通しの良さを持ちながら近い音でダイレクトに聴こえる演奏音、適度な低音域とキンキンしない高音域の澄んだ透明感は抜群の心地良さでこの日の演奏を届けてくれます。最近のエイジアといえば年内最後のツアーが残り僅か(※11月2日、ロンドン・ブッシュエンパイアで終了)となり、2015年3月からのツアースケジュールも発表されて来年の展望も明るい感じですが、そうしてツアー予定が組まれるのは最近のGRAVITASツアーでの演奏力が話題を呼んでいるからに他なりません。特に9月11日から再開された現行の2ndレグでは一聴して分かるほどリニューアルされた演奏内容が多く含まれているだけに、6月の日本公演で聴けた演奏とは受ける印象が随分違っている事も見逃せません。本作はそんなGRAVITASツアー最新のパフォーマンスを極上の音質で体験出来るタイトルなのです!

「Sole Survivor」では導入部から中音域に幅を感じる豊かなサウンドが花開き、ポテンシャルの高い収録音に耳踊る興奮がいきなりやってきます。着実に進歩が感じられる力強い演奏が際立ち、中盤にある挨拶代わりのコールもレスポンスが良くスムーズで、これまで以上のドラムの叩き込みやギターのチョーキング音を残して次へ繋ぐ終曲部など、ショウのアップデート感をお楽しみ戴けるしょう。そして驚かされるのがその「Wildest Dreams」です。曲中盤からの演奏が昔の様な疾走感と力強さを伴っているのも要因のひとつですが、最たる点は終曲手前にあるカールのドラムソロの劇的な変化です。2006年のリユニオン後から時折り見られたこのシーンでのビートを切る・一瞬ブレイクを入れるスタイルを完全に拭い去っており、82年北米ツアーでの叩き方や70年代のEL&Pを髣髴させるような、驚くべき超速ストロークで手数を入れまくるスタイルに変化しているのです。9月14日のハートフォード公演『HARTFORD 2014 (※9月末に当店から週限定でリリースしたギフト盤です)』でもその片鱗は少し伺えましたがそれが更に進化しており、より高められた疾走感を最高値でショウアップするドラミ
ングに驚かされること請け合いです。更に曲の終わりの鐘の鳴る箇所でもシンバルで細かな装飾音を散らしていて、これら打楽器による演出効果からも曲が見違える様な生命力を呈しています。「Time Again」も導入部が一音一音確かめる様に曲が動くスタイルに変化しており、スピーディにリズムが動き出した後とのコントラストが大きく強調されています。曲の途中にあるギターフレーズの印象的な散らし方や中盤にあるギターソロもいよいよ板についてきた感が増し、サムがエイジアに本当の意味で同化=ファミリーになった事を強く伺わせてくれるパフォーマンスとなっています。「Valkyrie」では3分30秒付近から突入する展開部の数箇所でウエットンが印象的な歌唱の押し込みと旋律の伸ばしを入れており、ややもすると表情に乏しくなりがちな曲想を歌唱面から変化させようと試みている様子が伺えるでしょう。

さてここからがショウの中盤...というところですが、セットを見ると通常この位置に入る「Finger On The Trigger」と「I Know How You Feel」がこの日は無くなっている事にお気付きになると思います。これは恐らく時間の都合でセットから外されている様で、この日は他にも通常約15分間ほど挟まれるショウ中盤のブレイクタイムもありません。それゆえここではショウ中盤に入るアクセントとしてアコーステックで一曲だけ「Voice Of America」が披露され、「The Smile Has...」終演後にカールがお馴染みのMCを入れた後は直ぐに「An Extraordinary Life」が始まるという、やや短縮形のショウ構成で進んでゆくのが面白い特徴となっています(※2ndレグ全てがそうではなく、日によってはフルセットで行われているケースもある様です)。しかし演奏自体はよりヒートアップしている感があり、例えば前述「The Smile Has...」では後半部の演奏でウエットンがこの日最高とも言える大変熱い歌唱を炸裂させていますし、「Days Like These」では快活な音のぶつかり合いに新しい響きが感じられます。またシンバル系の硬めの音色も艶やかなので、演奏に音色の軽快なカラフルさを感じるのもこのシーンでの特徴でしょう。「Go」では冒頭でギターが一風変わった入り方をしており、また最初の歌サビに入る手前でもカールが印象的なタムの連打を入れていますが、最大の特徴はやはりここでも9月のハートフォード公演同様に曲中盤(2分50秒)で驚きの転調を入れている事でしょう。同部分のギターもレンジの奥行きを感じる実の詰まったサウンドで記録されている為、全体が転調する様子も聴き応えあるものになっています。

「Don't Cry」も中音域〜高音域に伸びのあるサウンドで録れており、これまで以上にクイックでシャープなイメージで演奏している様子が心地良く耳に入ってきます。終曲部では「ねぇ、もういい?やっていい?やるよ?やるからね!!」という感じで何度かバスドラムを踏み鳴らし、次のソロをやるのが待ち遠しくてたまらない感じのカールにも注目でしょう。このドラムソロも中盤で出てくるVドラムのシーンが木琴(?)の様なサンプリング音を使って旋律を歌う感じものに変化しており、その後に入る銅鑼の打ち鳴らしも含めて一層演劇的な効果を狙ったソロに進化している点もチェックです。「Only Time Will Tell」ではウエットンが曲中盤以降の数箇所で特徴的な歌い伸ばしを試みているのが印象的で、今までの歌唱表現の先にあるアプローチを探ろうとしている様子が目の覚めるような出音で迫ってきます。同様に「Open Your Eyes」も歌唱に仄かな変化が聴いて取れ、これまでに無かった艶やかな歌い伸ばしが強く印象に残る筈です。終盤で入るギターソロもいよいよサムらしいエイジアサウンドとして馴染んでおり、血の通った力強いアンサンブルが解像度の高いサウンドで次々に耳へ飛び込んでくる興奮に包まれるでしょう。終曲後、殆ど間を置かずに「Heat Of The Moment」が披露される事からやはりこの日は何らかの時間的な制約があったものと推察されますが、しかし時間に追われても全く手を抜かないタフな演奏を残しているのが嬉しいところです。

6月11日のイギリス・マルヴァーンからスタートしたGRAVITASツアーですが、同6月の来日公演からも月日が流れ、この時期、演奏には目に見えて違いが分かる変化がそこかしこで現れる様になりました。日々変化する演奏を知る事で好きなバンドがより身近に感じられるのは他のバンドでも同様ですが、その演奏の中でどれだけ面白いことが起きているのかを充分に伝えられるディスクというのはなかなか無いものです。2014年当時、最新機材を使用して丁寧に収録原音を洗浄し、ノイズ除去やピッチ補正を施して音質クオリティを最高値に高めた本作はまさにそれを体現している一枚で、会場の震える空気中を伝播してきた音の振動のみが持つ優れたエイジアサウンドが自慢のタイトルとなっています。GRAVITASツアー終盤の模様をパーフェクトに封じ込めた好評Virtuosoレーベルからのエイジアタイトル、どうぞ御期待下さい!!

★2014年「GRAVITASツアー」で最も音質の良い一枚です。

Disc 1(42:52)
1. 1812 Overture 2. Sole Survivor 3. Wildest Dreams 4. Time Again 5. Valkyrie 6. Voice Of America
7. The Smile Has Left Your Eyes 8. An Extraordinary Life 9. Days Like These

Disc 2(40:43)
1. Bolero 2. Go 3. Don't Cry 4. Drum Solo 5. Only Time Will Tell 6. Open Your Eyes
7. Heat Of The Moment

John Wetton - Vocal, Bass, Acoustic Guitar Geoffrey Downes - Keyboards, Backing Vocal
Carl Palmer - Drums Sam Coulson - Guitaret