SCORPIONS - LIVEDRIVE(2CD + Ticket Replica) [Calm & Storm 017]

SCORPIONS - LIVEDRIVE(2CD + Ticket Replica) [Calm & Storm 017]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 5th June 1979 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 "バンドとしての活動終結"を表明し、2010年の「STING IN THE TAIL」発表後から始まった大規模なワールドツアーも、いよいよクライマックスに差し掛かったSCORPIONS。ウリ・ジョン・ロートの脱退により、マティアス・ヤプスが加入した1979年から、すでに33年もの長い時間が経過しています。
 その33年前、マティアスを擁する編成で実現したバンド2度目のジャパンツアーより、東京公演初日となった'79年6月5日の中野サンプラザ公演が、Miracle Man録音による超高音質オーディエンス・マスター使用の、完全限定プレスCD2枚組で登場! この日は関係者流出のサウンドボード音源「TOKYO 1979: Pre-FM Master」でも知られますが、本録音はそれに匹敵する実況録音で、ライヴの全貌を楽しむことが出来ます!

 SCORPIONSはウリ・ジョン・ロート(当時はウルリッヒ・ロート名義)在籍時に発表した「IN TRANCE」や「VIRGIN KILLER」で、ドイツ出身のハードロック・バンドとしてはいち早くヨーロッパ各国での人気を確立します。クラウス・マイネの卓越したヴォーカルとウルリッヒの天才的なギターはもちろん注目を集めていましたが、それ以上に陰影と叙情性に富んだサウンドは日本人の心も打ち、'78年に実現した初来日公演は大成功のうちに終わりました。
 しかしこの初来日終了と共にウルリッヒはバンドから脱退します。あらかじめ脱退を予告されていたバンドは、ウリの後任を探すため数多くのギタリストをオーディションしましたが、決定的なプレイヤーは現れませんでした。バンドは結局最後まで候補に残ったマティアス・ヤプスをとりあえず採用して、新作アルバムの製作を行います。
 しかしこの同時期、ルドルフの実弟マイケル・シェンカーがUFOを離脱していました。ルドルフは弟に声を掛けてバンドに復帰させるものの、当時のマイケルは精神的に不安定で、「LOVEDRIVE」完成後のツアー序盤にバンドから失踪。やむなく彼らはマティアスを正式なギタリストとして加入させ、'79年5月のイギリスツアーを消化。この編成のまま6月には、2年連続となる来日公演に臨んだのです。
 本作ではその来日3公演目(東京初日)に当たる、6月5日の中野サンプラザ公演の模様を、Miracle Man録音によるオリジナル・カセット・マスターよりダイレクトに音盤化! 過去のいかなる既発オーディエンス・ソースよりも優れた音で、同日のライヴを完全収録しています。同日にはラジオ放送用に録音されたサウンドボード音源も存在しますが、高音質・完全収録の本作はそれすら凌ぎ、'79年来日音源の新たなる大定番となる事でしょう!

 開演前のオープニングSEを聴けば判るとおり、本作は素晴らしい明度とナチュラルな音の広がりでライヴを再現します(本音源は1階9列41番での録音。ステージとの距離感も適切です)。1曲目の「Pictured Life」からクラウスのヴォーカルは絶好調。マティアスのリードギターはややオフ気味ですが、ルドルフのリズムギター、フランシス・ブッホルツとハーマン・ラレベルのドラムもはっきりとした輪郭で迫ります。ウルリッヒ時代の流麗さとは印象が異なりますが、テンポを落としてどっしりと構えた演奏は独特の力強さを感じます。楽曲の演奏中はオーディエンスの歓声が邪魔にならないのも嬉しいポイントでしょう。
 2曲目の「Backstage Queen」はイントロが素晴らしい迫力。同曲の中盤以降はバランスも改善され、マティアスのギターソロもしっかり聴き取れるようになります。同曲から流れ込む「We'll Burn The Sky」や、名曲「In Trance」はライヴ前半の聴き所。イントロで聴ける繊細なギター・トーン、パワーと表現力を兼ね備えたクラウスのヴォーカルは、'70年代の彼ららしい叙情性とドラマ性に満ちています。これらにおけるマティアスのギターは、ウルリッヒと比べてさすがに淡白な印象ですが、新作からセレクトされた「Loving You Sunday Morning」と「Lovedrive」は、すでに近年の彼らに通じるような、ノリの良さと一体感を備えた演奏を聴かせます。さらにライヴ中盤では新作から「Is There Anybody There?」(東京公演ではこの日のみ、クラウスが「瞑想のレゲエ」と邦題で曲を紹介しています)と「Always Somewhere」を連発。地に足が着いたプレイとメロディアスな曲想は、聴き手にじっくりと楽曲を聴き込ませるでしょう。
 メドレー化された「Life's Like A River」と「Fly To The Rainbow」は'79年ライヴならではの大きな聴き所。続く「He's A Woman, She's A Man」・「Another Piece Of Meat」では一転してハードに聴き手を攻め立てるなど、ライヴ後半はSCORPIONSの旨みを堪能できます。さらにドラムソロを含む「Top Of The Bill」に「Robot Man」、来日公演ではお約束と言える「荒城の月」(ダイレクト感溢れるクラウスのヴォーカルと、合唱する観客の臨場感が素晴らしい!)、アンコールの「Steamrock Fever」・「Can't Get Enough」など、'70年代SCORPIONSの集大成といえる贅沢なセットリストは、92分間に渡りファンを大いに楽しませるでしょう!

 この後SCORPIONSは、陰影の濃い情念の曲想から、誰もが親しめる陽性のハード・ロックへと、(彼ららしいメロディを維持しつつも)バンドの方向性を徐々に変えていきます。マティアスの加入から5年が経過した"スーパー・ロック '84"で通算4度目の来日を果たした時には、マティアス時代のサウンドがはっきりと確立され、すでにウルリッヒ時代の楽曲に(それも一切)頼る必要がなくなっていた程です。
 本作で真空パックされた'79年ライヴは、まさに'70年代のウルリッヒ時代と、'80年代以降の中間といえる存在です。このようにバンドが新たな方向性を模索している過渡期のライヴは、ここで聴けるような超一級の実況録音でこそ、リアルなドキュメントとしての価値を増すと言えるでしょう。
 大きく、より強力な姿で、今まさに生まれ変わろうとしている蠍団の姿を最上級のサウンドで活写した本録音は、バンドのキャリアとヒストリーを知る上でも絶対欠かせない決定的ドキュメンタリー! Carl & Stormレーベルが2枚組の完全限定プレスCDで贈る、1979年版の「TOKYO TAPES」を、ファンの皆さんは絶対にお見逃しありませんように!

★beatleg誌 vol.148(2012年11月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1979年に行われたSCORPIONSの2度目の来日公演から、6月5日-東京公演-初日のステージをクリアで良好な音質のオーディエンス録音で収録したプレスCD。この日本公演ではマイケル・シェンカーがメンバーとして来日する予定で、公演ポスターにもマイケルが中心に写った写真が使用されていたが日本公演直前に脱退した為、急遽、マティアス・ヤプスとルドルフ・シェンカーのツイン・リードでの来日となった。この日のステージは『TOKYO 1979-PRE FM MASTER』(SHADES : 1CD)に放送用音源からサウンドボード収録されていたが、収録曲数が11曲だった為、最高の音質で楽しめるものの、ステージの全曲収録を望むファンにとって待望のアイテムが、このアイテムになるだろう。
 ステージはオープニングの「Pictured Life」こそ、PAのバランスが取れていないのかギターがオフ気味ながら徐々に改善され、クラウスの絶好調のヴォーカルと相まって最高のパフォーマンスが堪能出来る。『TOKYO 1979-PRE FM MASTER』には未収録の初期の名盤『IN TRANCE』からの憂いを含んだメロディとヘヴィなサウンドのタイトル曲や、ウリ時代の名曲「He's A Woman, She's A Man」などを流麗に弾きこなすマティアスのギター・プレイが楽しめるし、アンコールでのクラウスが歌う「荒城の月」に微妙な合いの手を入れる観客には苦笑せざるを得ないが、後半のギター・プレイは素晴らしいの一語に尽きる。これも、『TOKYO 1979-PRE FM MASTER』には未収録の「Steamrock Fever」で終わるかと思いきや、再びステージに登場したルドルフが観客を煽ってスタートする「Can't Get Enough」に観客も最後の力を振り絞って手拍子をし、熱い歓声を上げている。バンドにとっては世界的な成功までの道半ばの時代ながら、最高のパフォーマンスで観客を熱狂させるのは、この時代ならではと言っても良いだろう。結果的には30年以上、ルドルフと共にツイン・リードでバンドを支えることになるマティアスの日本に於けるデビュー・ツアーをパッケージした貴重なアイテムだ。
 なお、ショップの初回納品分には、この公演のチケットのレプリカが付属している。

★ミラクル・マン提供のチケットのレプリカが付きます。(1階9列41番)

Disc 1 (59:48)
1. Introduction 2. Pictured Life 3. Backstage Queen 4. We'll Burn The Sky
5. Loving You Sunday Morning 6. Lovedrive 7. In Trance 8. Is There Anybody There?
9. Always Somewhere 10. Life's Like A River 11. Fly To The Rainbow 12. He's A Woman, She's A Man

Disc 2 (33:01)
1. Another Piece Of Meat 2. Top Of The Bill 3. Drum Solo/Top Of The Bill(reprise) 4. Robot Man
5. Kojo No Tsuki 6. Steamrock Fever 7. Can't Get Enough

Klaus Meine - Vocals Rudolf Schenker - Guitar Matthias Jabs - Guitar Francis Buchholz - Bass
Herman Rarebell - Drums

Recorded by Miracle Man