PETER HAMMILL - LONDON 1990(4CDR) [Amity 615]

PETER HAMMILL - LONDON 1990(4CDR) [Amity 615]

販売価格: 2,800円(税込)

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商品詳細

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Electric Cinema, London, UK 19th February 1990 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Royal Festival Hall, London, UK 25th February 1990 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)

 ニック・ポッター&スチュアート・ゴードンとのトリオ編成で『ROOM TEMPERATURE』を残した1990年のピーター・ハミル。そんな公式の名作さえ凌駕する衝撃のオリジナル録音4枚組が登場です。
 そんな本作に収められているのは「1990年2月19日エレクトリック・シネマ公演」と「同年2月25日ロイヤル・フェスティバル・ホール公演」。ロンドン伝統の名会場2カ所でのフルショウを完全収録した極上オーディエンス録音セットです。公式盤『ROOM TEMPERATURE』は『OUT OF WATER』に伴うツアーで記録されたライヴアルバムでしたが、本作もまた同じツアーの実況盤。その辺の事情を理解する意味でも、まずは当時のスケジュールからショウのポジションを確かめてみましょう。

《2月『OUT OF WATER』発売》
・2月18日-25日:英国(8公演)←★ココ★
・3月5日-22日:北米(14公演)
・7月10日:ベルギー公演
・10月16日-30日:欧州(12公演)
《11月『ROOM TEMPERATURE』発売》

 これが1990年のピーター・ハミル。『ROOM TEMPERATURE』は2月のイギリスと3月の北米ツアーから制作されたわけですが、本作の2公演は母国イギリスのハイライト。エレクトリック・シネマ公演(DISC 1-2)は「英国」ツアー2公演目、ロイヤル・フェスティバル・ホール公演(DISC 3-4)は最終日にあたるコンサートでした。
 そんなショウで記録された本作は、まさに極上を画に描いたようなオーディエンス録音。録音家本人から譲られた本作だけのオリジナル・マスターなのですが、その録音家こそ当店では“英国の巨匠”でお馴染みの名手。ロンドン近郊に住み、80年代から英国シーンを記録し続けている歴戦の達人です。本作はそんな巨匠コレクションの中でも輝くクリアさが際立つ業物。力強く輪郭までキリッとした芯には距離感が微塵もなく、ディテールも超克明。ハミルのキーボードやギターはタッチのニュアンスまで鮮明で、ヴォーカルはマイクに注ぎ込まれる吐息まで感じられるレベル。ニック・ポッターのベースは穏やかなヴァイヴは艶やかで、激しいアタックになるとブリッブリ。その上をスチュアート・ゴードンのヴァイオリンが鋭く鮮明に舞い踊り、ハミルのギターと絡んで離れて語り合っていく。ドラムレスのシンプルなトリオ編成という事もありますが、とにかく1音1音の鮮やかで綺麗にセパレートしており、芯のダイレクト感がハンパではないのです。
 それでもエレクトリック・シネマ公演(DISC 1-2)ではピークにわずかなザラつきも感じられますが、ロイヤル・フェスティバル・ホール公演(DISC 3-4)に至っては完全無欠の無類無敵。間違いなく「まるでサウンドボード」と呼ぶべきタイプなのですが、その一言でカンタンに片付けてしまっては凄味が伝わらないんじゃないか……と、貧困なボキャブラリーが恨めしくなるほど芳醇で極上な音世界が広がるのです。
 まさに美と荘厳のサウンドで描かれるショウは、70年代・80年代を総括するような2公演。公式盤『ROOM TEMPERATURE』で聴けないレパートリーだけでなく、本作の2公演だけでもだいぶ異なる。ちょっと多めになりますが、ここでセットを整理しみましょう。

●両公演共通
・FOOL'S MATE:Vision(★)
・スティルライフ:My Room (Waiting For Wonderland)(★)
・静粛-歓喜:The Wave/Last Frame(★)
・THE FUTURE NOW:If I Could/The Future Now
・PATIENCE:Just Good Friends/Patient/Traintime
・OUT OF WATER:Something About Ysabel's Dance/Our Oyster
●エレクトリック・シネマ公演(DISC 1-2)のみ
・精神交遊:Out Of My Book(★)
・SITTING TARGETS:Sign(★)/Ophelia
・ENTER K:Don't Tell Me(★)
・AND CLOSE AS THIS:Too Many Of My Yesterdays(★)
・SKIN:Skin
・IN A FOREIGN TOWN:Hemlock
●ロイヤル・フェスティバル・ホール公演(DISC 3-4)のみ
・THE SILENT CORNER AND THE EMPTY STAGE:Modern
・IN CAMERA:The Comet, The Course, The Tail
・静粛-歓喜:Cat's Eye/Yellow Fever (Running)
・ENTER K:The Unconscious Life
・SKIN:Four Pails
・IN A FOREIGN TOWN:Time To Burn
・OUT OF WATER:A Way Out
※注:「★」印は公式盤『ROOM TEMPERATURE』で聴けない曲。

……と、このようになっています。両公演で7曲も大胆に入れ替えられており、『ROOM TEMPERATURE』では聴けないレパートリーも7曲に及ぶ。特にエレクトリック・シネマ公演(DISC 1-2)はショウの構成から異なっており、前半(DISC 1)が丸ごとハミルのソロ・セクション、後半(DISC 2)がバンド・セクションとなっている。このソロ・セクション(DISC 1)は本作最大の目玉で、各アルバムから満遍なくセレクトされた名曲はほとんどが『ROOM TEMPERATURE』では聴けないものなのです。
 そして、そんなセットを演じるパフォーマンスも素晴らしい。主役ハミルの表現力の塊のようなヴォーカルはもちろんのこと、スチュアートのヴァイオリンの凄い。ハミルの鬼気迫るヴォーカリゼーションと五分の存在感を放ち、時に絡み、時に対立するドラマティシズムは凄絶でさえある。その素晴らしさは『ROOM TEMPERATURE』でも十分に感じられましたが、本作は現場だからこその降り注ぎ感と荘厳さに全身が包まれるのです。

 とにかくオーディエンス録音とは思えない極上のクオリティ。繰り返してきたようにオフィシャル『ROOM TEMPERATURE』もあるわけですが、本作はオーディエンスでありながら五分五分……いえ、確実に本作の方が遙かに勝っている。「オーディエンス録音だからこその美しさ」に圧倒されるライヴアルバムなのです。そう言い切れる絶世の美録音。どうぞ、2公演たっぷりとご堪能ください。

Live at Electric Cinema, London, UK 19th February 1990

Disc 1 (49:55)
01. Introduction
02. My Room (Waiting For Wonderland)
03. Too Many Of My Yesterdays
04. Don't Tell Me
05. Just Good Friends
06. Vision
07. If I Could
08. Out Of My Book
09. Sign
10. Ophelia

Disc 2 (67:08)
01. Member Introduction
02. Last Frame
03. Something About Ysabel's Dance
04. Skin
05. Hemlock
06. The Wave
07. Our Oyster
08. The Future Now
09. Traintime
10. Patient

Live at Royal Festival Hall, London, UK 25th February 1990

Disc 3 (58:07)
01. Introduction
02. My Room (Waiting For Wonderland)
03. Member Introduction
04. The Wave
05. Just Good Friends
06. Time To Burn
07. Four Pails
08. The Comet, The Course, The Tail
09. If I Could
10. Patient

Disc 4 (77:39)
01. Tuning
02. Cat's Eye / Yellow Fever (Running)
03. Something About Ysabel's Dance
04. Modern
05. Our Oyster
06. The Future Now
07. The Unconscious Life
08. A Way Out
09. Traintime
10. Last Frame
11. Vision

Peter Hammill - vocals, guitar, keyboards
Stuart Gordon - violin
Nic Potter - bass