BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND - ST. PAUL 1984 1ST NIGHT(3CD) [ZION-166]

BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND - ST. PAUL 1984 1ST NIGHT(3CD) [ZION-166]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Civic Center, St. Paul, Minnesota, USA 29th June 1984 TRULY PERFECT SOUND

 ブルース・スプリングスティーンが世界を席捲した「BORN IN THE USA」ツアー。今やライブ・アーカイブ・シリーズにていくつかの公演がフルにオフィシャル・リリースされていますが、それらはどれもツアーが軌道に乗り始め、なおかつ正式なレコーディングが行われた1984年の8月以降のものばかり。むしろ、これからもオフィシャルにリリースされることがないであろう公演の一つがツアー初日のセント・ポール、シヴィック・センター。この日は古くからマニアには有名な日でして、何といっても「BORN IN THE USA」収録曲「No Surrender」がアルバムと同じバンドによる演奏で披露された数少ない日。実際にそれを売りにしたLP「NO SURRENDER」までリリースされたほど。
 ツアー初日という性質から正式な収録がされた可能性は低く、代わりに重要な映像収録(後で詳しく述べます)行われた日。そんな一日を捉えたオーディエンス録音は10年前に「BORN IN THE USA TOUR OPENING NIGHT」というトレーダー・タイトルで素晴らしい音質のバージョンが登場、すかさずGODFATHERが「READY FOR THE WORLD」というというタイトルにてリリースしています。ところが、今から三年前にネット音源界では有名なマニアmjk5510が別のオーディエンス録音を発掘。これが何と「READY FOR THE WORLD」(以下、既発盤と称します)をも凌ぐ音質だったという。
 しかし既発盤が世界中のマニアの間に浸透してしまっていたことから、せっかくのアッパー版オーディエンスだったにもかかわらず、ほとんど注目されなかったという悲運の音源でもあったのです。何故この素晴らしい音質の別音源がリリースされないのか?それは一重にタイミングのせいであったとしか思えません。
ところがありがたいことに既発盤リリースからも10年が経過し、改めて今回の音源を聞いてみれば本当に素晴らしい音質。これを今リリースしない手はない。そこで今回の限定プレスCDリリースと相成った訳です。

確かに既発音源も音像が近くてバランスも良い録音状態だったのですが、mjk5510が発掘してくれた音源は音の近さ、さらには鮮度においてそれを軽く上回るもの。しかもファースト・ジェネレーション・コピーというロウジェネぶり。今回の音源を聞いてしまうと、既発音源は音の広がりに乏しく、なおかつ暗い音質に聞こえてしまうことでしょう。
なお今回の音源には「Glory Days」の演奏中に二か所のカット、「Working On The Highway」では冒頭、そして「Ramrod」では一曲まるごと未収録となっている。そこで音源をネット上で公開する際、mjk5510自身がカット個所を既発音源で補填してくれていたのですが、「Glory Days」だけはその編集が非常に雑だったので、今回のリリースに際して改めてこのパッチ作業をやり直しました。よってこれらの個所で既発音源との聞き比べができてしまう訳ですが、これでいかに今回の音源が秀でているかを実感してもらえるはず。

 この素晴らしい音質で伝説の「BORN IN THE USA」ツアー初日が聞けるとなれば世界中のマニアからの注目を集めること間違いなしですが、それにしても聞きどころは盛りだくさん。まずオープニングからして「Born In The USA」じゃない。代わりに「Thunder Road」で幕を開けるとは。これがあの「BORN IN THE USA」ツアーなのでしょうか?初日ということライブ初披露の曲も目白押しな訳ですが、「Johnny 99」は後のようなブルースによるハーモニカのイントロがなく、ここではアルバム・バージョンと同じように彼のハミングから始まるのもレア。それでいてこの日の目玉である「No Surrender」バンドバージョンがライブ序盤にて早くも登場。そしてとどめは「Born In The USA」がこんな位置で演奏されている。おまけにこの時点では演奏がリプライズせず、代わりにライブ前半の締めくくりである「Badlands」にメドレーするという驚きの展開。
 ライブ第二部では開始前からブルースが爆竹などを鳴らさぬよう観客に向けて説明しているのも珍しい場面ですが、それもそのはず第二部が始まってすぐに「Dancing In The Dark」ミュージック・ビデオの撮影が待ち受けていたのです。その為に現れた監督のブライアン・デ・パルマ率いる撮影隊を見たブルースが「ハリウッドのお出ましだ!」と叫んだのも当然かと。実は前日にもシヴィック・センターを借りてクローズアップを中心とした撮影を行っていましたが、今度はライブ・シーンを捉えるためにステージ本番でも撮影が行われたという訳です。
 その為に「Dancing In The Dark」を二回連続で演奏してみせたこともこの日の有名なエピソードですが、こうして音源を聞いているとテイク2の方がエンディングが長く、しかも観客が盛り上がっているので、ここで女優のコートニー・コックスがステージに上がり、例のダンス・シーンが撮られたのだと推測されます。そうした撮影の甲斐もあり、本曲は大ヒットを記録する訳ですが、この時点で女性とステージで踊るのはあくまで撮影上の演出でしかなく、まだ恒例行事ではなかった。その証拠として、この日は「Sherry Darling」が演奏されており、そこでブルースが観客と踊っているであろう盛り上がりが伝わってきます。

 いかにもツアー初日らしく、どの曲も演奏全体がまだこの時点では軽めで、中でも「Working On The Highway」はアルバム・バージョンの雰囲気を保って演奏されているのがこれまた貴重。さらに見過ごされがちな事実ではありますが、ツアー開始当初はライブ終盤でローリング・ストーンズ「Street Fighting Man」のカバーが演奏されていたのも聞きどころ。
 そしてボーナストラックにはセント・ポール三日目の音源からレアな演奏を採用していますが、これらもmjk5510が公開した新たな音源であり初めてCD化されたもの。こちらも周囲が静かで大変に良好なオーディエンス録音であり、これが二度目にして「BORN IN THE USA」ツアーでは最後となってしまった「No Surrender」バンドバージョンもしっかり収録。初日と違ってエンディングでブルースとニルス・ロフグレンのギター・バトルが組み込まれたアレンジへと進化したものの、それでもバンドでの演奏はこれが最後となってしまいました。このように聞きどころの連続であるツアー初日のセント・ポールに三日目の同所での貴重なトラックを追加。もう初日らしさ全開、今回同時リリースとなる初来日公演でのこなれた演奏と比べたらまるで雰囲気が違う!



Disc 1 (78:03)
1. Intro.
2. Thunder Road
3. Prove It All Night
4. Out In The Street
5. Johnny 99
6. Atlantic City
7. Mansion On The Hill
8. The River
9. No Surrender (Full Band Version)
10. Glory Days
11. The Promised Land
12. Used Cars
13. My Hometown
14. Born In The USA
15. Badlands

Disc 2 (78:12)
1. Hungry Heart
2. Dancing In The Dark #1
3. Dancing In The Dark #2
4. Cadillac Ranch
5. Sherry Darling
6. Highway Patrolman
7. I’m On Fire
8. Fire
9. Working On The Highway
10. Bobby Jean
11. Backstreets
12. Ramrod
13. Rosalita (Come out Tonight)

Disc 3 (49:30)
1. I'm A Rocker
2. Jungleland
3. Born to Run
4. Street Fighting Man
5. Detroit Medley

Bonus Tracks
Civic Center, St. Paul, Minnesota, USA 2nd July 1984
6. Downbound Train
7. Open All Night
8. No Surrender (Last Full Band Version)