【取り寄せ】DAVID BOWIE - TORONTO 1974 AFTERNOON SHOW(2CD) [Wardour-345]

【取り寄せ】DAVID BOWIE - TORONTO 1974 AFTERNOON SHOW(2CD) [Wardour-345]

販売価格: 3,800円(税込)

数量:

商品詳細

※取り寄せ(1週間で入荷)

Live at the O'Keefe Centre, Toronto, Ontario, Canada 16th June 1974 Afternoon show

 カリスマ「ジギー・スターダスト」と決別し、新たな世界に踏みこんでいった“DIAMOND DOGS TOUR”。その現場を実体験できるヴィンテージ・アルバムが登場です。
 そんな本作に収められているのは「1974年6月16日トロント公演」。この日は昼夜の1日2公演が行われましたが、本作は昼の部を真空パックした最高峰オーディエンス録音です。1974年と言えば、ツアー途中に『YOUNG AMERICANS』の製作を挟み、『DAVID LIVE』もリリース。さらにツアー終盤では方向性を変えた事でも知られています。そんな流れの中で本作がどんなポジションにあるのか。まずはターニング・ポイントとなった1974年の全体像から確認しておきましょう。

《5月『DIAMOND DOGS』リリース》
“DIAMOND DOGS TOUR”
・6月14日-7月20日:北米#1(32公演)←★ココ★
《8月『YOUNG AMERICANS』制作開始》
・9月2日-16日:北米#2(12公演)
“THE SOUL/PHILLY DOGS TOUR”
・10月5日-12月1日:北米#3(34公演)

 これが1974年の活動概要。ツアーは『DIAMOND DOGS』リリース直後の6月からスタートしており、北米を3回に分けて巡業。本作のトロント公演は、その序盤にあたる「北米#1」の3公演目にあたるコンサートでした。
 そんなショウは古くから録音が知られ、ツアー序盤を伝える名記録として愛されてきました。本作もまた、その伝統録音。何よりも素晴らしいのは、ボウイを間近に感じる極太の芯。サウンドボードと間違えるようなタイプではなく、あくまでもヴィンテージ・オーディエンスではあるのですが、その芯は骨太で艶やか。音色にも鳴りにも距離が感じられず、実にオンなのです。しかも、ただのパワフル録音でもない。当時は11人編成バンドだったわけですが、その大所帯で力一杯に盛り上がっても割れもしなければ、ビビリもしない。ボウイの歌声もデヴィッド・サンボーンのホーンも間近ならマイク・ガーソンのよく転がるピアノもくっきりと感じ取れる名録音なのです。
 しかも、本作は最高峰版。海外のボウイ研究家の監修を受けた最高峰マスターを数多く音どけてしてきましたが、本作もそのひとつ。実際、本作のサウンドはこれまでにない鮮度が素晴らしい。これまで知られてきたマスターは録音自体の素晴らしさは感じられても、ダビングの経緯で生まれたヒスや音圧が激しく変動していた。「それもヴィンテージの宿命」「1974年なら仕方がないよね」という感じのものでした。しかし、本作は違う。ジェネそのものが若いのか、それとも保存状態が奇跡的だったのか、安定感がケタ違いに良い。「歪みゼロ」とまでは言いませんが、少なくともワカメ感はゼロ。こうなると、録音自体が持っていたヴィンテージな鳴りの美しさが際立つ。ここまで「ヴィンテージ」を繰り返してきましたが、これは駄音の言い訳ではありません。アナログ感覚の暖かみや旨みであり、当時のPAと当時の録音機材だからこそ“味わい”のこと。例えば、セピア写真のようなものです。フルカラーではなくても鮮度や解像度の良し悪しは確実に存在し、総天然色では出ない味わいが美しい。本作のサウンドも、まさにその次元。これまでのマスターがサイフの中に入れていた傷だらけ・歪みだらけの写真だとすれば、本作は丁寧にアルバムに入れて保存していた美しいセピア写真なのです。
 そのサウンドで描かれるショウがまた、何とも素晴らしい。公式盤『DAVID LIVE』は1974年7月の複数公演から組まれていたわけですが、本作はその1ヶ月前。ツアー3公演目のフレッシュな感覚がたっぷりで、“ジギー”の呪縛から脱しようとする意気込みも熱い。しかも、セットも異なり『DAVID LIVE』では聴けない「Drive In Saturday」も披露され、「Diamond Dogs」のイントロには「Future Legend」も演奏される。特に「Drive In Saturday」は“DIAMOND DOGS TOUR”の大名盤『DEFINITIVE LOS ANGELES 1974(Wardour-296)』『BOSTON JULY 1974(Wardour-283)』でも聴けない。実のところ、本作でも中盤でカットがあるために曲の完全形ではない(惜しい!)ものの、ボウイ独りがアコースティック・ギターを手に切々と歌い、サンボーンのサックスが入っていくドラマティックなムードはしっかりと感じ取れる。そんな貴重曲を美麗なヴィンテージ・サウンドで体験できるのです。もちろん、他の曲も素晴らしい。「Sweet Thing」や「Changes」のピアノは華麗に舞い、「Rock and Roll With Me」のオルガンも美しく胸に迫る。そして「The Width Of A Circle」。幻想的なイントロが追加されており、コア・マニアから「ツアーNo.1!」とまで言われる名演が楽しめるのです。

 研究家だからこそ見出し得た魅惑の最高峰マスター。ただただヴィンテージの薫りに包まれた1974年のボウイを胸いっぱいに吸い込めるライヴアルバムの大傑作です。『DAVID LIVE』『DEFINITIVE LOS ANGELES 1974』とは違った体験感とリアリティや貴重な「Drive In Saturday」だけでなく、ヴィンテージ録音だからこその美しさに酔いしれられる名作。どうぞ、永久保存プレス2CDでどっぷりと浸りきってください。

★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。
★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (47:31)
1. Intro 2. 1984 3. Moonage Daydream 4. Sweet Thing 5. Changes
6. Suffragette City 7. Aladdin Sane 8. All The Young Dudes 9. Cracked Actor
10. Rock 'n' Roll With Me 11. Watch That Man 12. Drive In Saturday

Disc 2 (40:38)
1. Space Oddity 2. Future Legend 3. Diamond Dogs 4. Panic in Detroit
5. Big Brother 6. Chant of the Ever Circling Skeletal Family
7. Time 8. The Width Of A Circle 9. The Jean Genie

David Bowie: Vocals
Michael Kamen: Electric Piano, Moog Synthesizer, Oboe, Music Director
Earl Slick: Guitar Mike Garson: Piano, Mellotron
David Sanborn: Alto Saxophone, Flute Richard Grando: Baritone Saxophone, Flute
Herbie Flowers: Bass Tony Newman: Drums Pablo Rosario: Percussion
Gui Andrisano: Backing Vocals Warren Peace: Backing Vocals