SPLINTER GROUP featuring PETER GREEN - AKASAKA BLITZ 1999(2CDR) [Uxbridge 1328]

SPLINTER GROUP featuring PETER GREEN - AKASAKA BLITZ 1999(2CDR) [Uxbridge 1328]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Akasaka Blitz, Tokyo, Japan 18th April 1999 PERFECT SOUND(from Original Masters)

 FLEETWOOD MACの創始者であり、エリック・クラプトンやミック・テイラーと並んでTHE BLUESBREAKERSの黄金時代を築いた偉大なるピーター・グリーン。英国で最も偉大なブルース・ギタリストが2020年7月25日に永眠しました。英国ロック黎明の偉人を偲ぶのに最適なオリジナル録音が登場です。
 そんな本作に吹き込まれているのは「1999年4月18日:赤坂ブリッツ公演」。ただ一度だけ実現したピーターの来日で記録された極上オーディエンス録音です。彼の初来日は、日本のミュージシャンも参加した音楽イベント“ONE NIGHT STAND Super Session”の一環として実現。当店では、ライヴアルバム『OSAKA 1999(Uxbridge 1226)』をご紹介したことがありますが、もちろん本作は別公演。まずは、あまりにも特別だった来日日程から振り返ってみましょう。

・4月16日:梅田バナナホール ←※『OSAKA 1999』
・4月17日:渋谷クラブクアトロ
・4月18日:赤坂ブリッツ ←★本作★

 以上の3公演。『OSAKA 1999』は初来日の初日だったわけですが、それに対して本作は最終日。ピーター最後のライヴ・イン・ジャパンだったわけです。そんなステージを伝える本作は、まさに「超」の付く極上のオーディエンス録音。クラブ規模ならではの密着感は「まるでサウンドボード」と呼ぶに相応しいダイレクトっぷりでありつつ、陳腐な賛辞では侮辱になってしまうほど鳴りが美しい。とにかく、とにかくギターのトーン。ピッキングのアタックは弦が弾ける振動が目に浮かぶほど鋭く、それでいてピークに微塵のビビリ成分もない。そして、そのノートが伸びていく様はトロけるような甘味をたたえ、消えゆく刹那はヴァイヴまで鮮明。たった1音でさえ呼吸が止まるほど美しいのに、それが次々と連なって得も言われぬ旋律やビートを描いてゆく。その輪郭は何物も混じることのない純度で、漆黒に浮かぶ満月のようにくっきりとしているのです。
 もちろん、ギターだけではありません。御大の地味深い歌声も、強靱なコシと豊かなグルーヴを発散するリズム隊も尋常ではない美しさです。何やらイメージワードばかり並べてしまって恐縮なのですが、冷静を装って「サウンドボードより凄い」「まるでオフィシャル作品」と書いただけでは本作の美しさが伝わらない。それほどまでに“美の音”なのです。
 そんなサウンドで描かれるのは、英国ホワイト・ブルースの極みとなるフルショウ。SPLINTER GROUPのライヴと言えば、公式盤『SOHO SESSION』が浮かびますが、本作のセットは似て非なるもの。ここでは公式盤と比較しながら整理してみましょう。

●オリジナル(6曲)
・FLEETWOOD MAC:Black Magic Woman/Rattlesnake Shake/Albatross/The Green Manalishi (with the Two-Prong Crown)
・その他:The Supernatural『A HARD ROAD』/Indians『DESTINY ROAD』
●カバー(12曲)
・ロバート・ジョンソン:Travelling Riverside Blues/Steady Rollin' Man/Sweet Home Chicago(★)
・オーティス・ラッシュ:It Takes Time/Homework
・その他:Hey Mama Keep Your Big Mouth Shut(ボ・ディドリー)/Dark End Of The Street(ジェイムズ・カー:★)/Shake Your Hips(スリム・ハーポ)/The Stumble(フレディ・キング:★)/Going Down(ドン・ニックス)/Help Me(サニー・ボーイ・ウィリアムソンII)/Look on Yonder Wall(エルモア・ジェイムズ)
※注:「★」印は公式盤『SOHO SESSION』でも聴けない曲。

……と、このようになっています。実のところ、セットは『OSAKA 1999』と同一なのですが、大きく違う欠点と美点が1つずつある。まず欠点があるのは最終曲「Sweet Home Chicago」。約2分ほどで録音が終了してしまい、最後の最後が録音漏れとなっているのです。実のところ、これこそ本作が永久保存プレス化を逃し、今日に至るまで公表が遅れた理由。ピーター最後の日本演奏だけに、何とも惜しいのです。そして、美点なのは逆にオープニング。ここでは同じステージに立ったさる日本人ベーシスト(ロンドン在住の方)がピーターの紹介役を担い、スピーチをするのです。これが非常に感動的。特に驚くような新事実が明かされるわけではないものの、英国ロックへの素直な憧れが深い共感を呼び、来日公演が実現した喜びが一言一言から滲み出す。私たちの心情を代弁し、その後のステージの素晴らしさを掻き立ててくれる素晴らしいスピーチなのです。
 「昔、ロンドンの若いギタリスト達は、みんながピーター・グリーンのようになりたがっていた。エリック・クラプトンでも、ジェフ・ベックでもなくて、ピーター・グリーンになりたがっていた」。歴史的に有名な「クラプトンは神だ!」の落書きの上には「ピーター・グリーンは神よりも凄い」と添えられていた。そんな逸話の数々に対し、「あの頃のエリックは最高だった」と返していたグリーン。誰が誰より凄いという話ではありません。これが若きクラプトンやグリーンが生きていた60年代の空気なのです。そんな英国の風が日本まで届いた奇跡のステージ。どうぞ、本作で胸いっぱいにご堪能ください。

Disc 1 (52:03)
1. Introduction
2. It Takes Time
3. Homework
4. Black Magic Woman
5. Indians
6. Hey Mama Keep Your Big Mouth Shut
7. Dark End Of The Street
8. The Supernatural
9. Shake Your Hips

Disc 2 (62:09)
1. Intro
2. Travelling Riverside Blues
3. Steady Rollin' Man
4. The Stumble
5. Rattlesnake Shake
6. Band Introductions
7. Albatross
8. The Green Manalishi (with the Two-Prong Crown)
9. Going Down
10. Help Me
11. Look on Yonder Wall
12. Got My Mojo Working
13. Sweet Home Chicago 

Peter Green - guitar, vocals, harmonica
Nigel Watson - guitar
Roger Cotton - Keyboards
Larry Tolfree - drums, percussion
Pete Stroud - bass