SPLINTER GROUP FEATURING PETER GREEN - OSAKA 1999(2CDR) [Uxbridge 1226]

SPLINTER GROUP FEATURING PETER GREEN - OSAKA 1999(2CDR) [Uxbridge 1226]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Umeda Banana Hall, Osaka, Japan 16th April 1999 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)

 1999年にSPLINTER GROUPを伴って初来日を果たしたホワイト・ブルースの伝説、ピーター・グリーン。その現場を伝える傑作ライヴアルバムが登場です。
 そんな本作に記録されているのは「1999年4月16日:梅田バナナホール」公演。その一部始終を収めた極上オーディエンス録音です。このショウは、日本のミュージシャンも参加した音楽イベント“ONE NIGHT STAND Super Session”の一部。東京では赤坂BLITZや渋谷クラブクアトロでも開かれましたが、本作はその大阪編のライヴアルバムなのです。
 そして、その現場を伝えるサウンドこそが素晴らしい。本作を記録したのは90年代後期から2000年代初めにかけての大阪で名録音を連発した人物で、当店ではその名作コレクションを大量にレポートしています。多くはHR/HM系だったりもするのですが、それは決して轟音ファンというわけではなく、ジェフ・ベックの名盤『ZEPP OSAKA 1999(Wardour-214)』やKANSASの『OSAKA 2001(Virtuoso 298/299)』、THE ALAN PARSONS LIVE PROJECTの『OSAKA 2001(Uxbridge 705)』等々、多彩なジャンルの名作が大好評となっている。そもそもメタル系が多いのはギター録音が上手いからであり、記念すべきピーター・グリーンの初来日もそのスゴ腕が冴えまくっているのです。
 実際、本作から流れ出るサウンドはとにかく美味。力強くも繊細、そしてダイレクト。スネアの音色にオーディエンスらしさが漂いつつもそれが距離感にはなっておらず、ほんのり微かなホール鳴りをまとったギターが目の前に突きつけられる。甘味やまろやかさはたっぷりと感じられながらも決してボケや濁りにはならず、艶やかなトーンが耳元で囁く。もちろん、ドラムはちょっとしたブラシも克明ですし、ベースはグルーヴも芳醇ならラインもうねりも微細部までハッキリと分かる。シンプルだけれど深いブルースの味わいを最大漏らさず記録しきった、達人の名声を高める銘品録音なのです。
 そんなサウンドで描かれるのは、ピーターのギターが染み渡るフルショウ。SPLINTER GROUPのライヴと言えば、公式盤『SOHO SESSION』が浮かびますが、本作のセットは似て非なるもの。ここでは公式盤と比較しながら整理してみましょう。

●オリジナル(6曲)
・FLEETWOOD MAC:Black Magic Woman/Rattlesnake Shake/Albatross/The Green Manalishi (with the Two-Prong Crown)
・その他:The Supernatural『A HARD ROAD』/Indians『DESTINY ROAD』
●カバー(12曲)
・ロバート・ジョンソン:Travelling Riverside Blues/Steady Rollin' Man/Sweet Home Chicago(★)
・オーティス・ラッシュ:It Takes Time/Homework
・その他:Hey Mama Keep Your Big Mouth Shut(ボ・ディドリー)/Dark End Of The Street(ジェイムズ・カー:★)/Shake Your Hips(スリム・ハーポ)/The Stumble(フレディ・キング:★)/Going Down(ドン・ニックス)/Help Me(サニー・ボーイ・ウィリアムソンII)/Look on Yonder Wall(エルモア・ジェイムズ)
※注:「★」印は公式盤『SOHO SESSION』でも聴けない曲。

……と、このようになっています。『THE ROBERT JOHNSON SONGBOOK』をリリースしていたこともあってロバート・ジョンソンの曲を多めにセレクトしつつ、50年代のブルース黄金時代を中心とした大量のクラシックスもたっぷり。そこに散りばめられたFLEETWOOD MAC時代の大代表曲やTHE BLUESBREAKERSの名曲「The Supernatural」も嬉しいのです。そして、そんなセットを紡いでいく演奏こそが絶品。相棒ナイジェルのウォーキン・ベースが力強く曲を進めつつ、そこにピーターの繊細なフレーズが絡み付いていく。ミッドでは味わい深く、スローではディープに迫り、アップでは躍動感もたっぷり。ルイジアナ・ブルースの代表曲「Shake Your Hips」もオリジナルのスリム・ハーポにも引けを取らないハネ感をまき散らし、そこに重厚なハモンドを絡めながら約7分も醸成させていくアレンジが英国ロックらしくて最高です。
 さらに、本作を特別にしているのは日本らしさ。開演パートから日本人DJによる「皆さん、お待たせしました。スプリンター・グループ&ピーター・グリーン、登場です」が飛び出しますし、巻き起こる手拍子も日本らしくビシッと揃っていて正確。そして何より、生ピーター・グリーンを待ちに待った歓喜の声援。もちろん、平均年齢が高めと思われる現場に絶叫や狂乱は起きるわけではありませんが、曲間で沸く喝采の一声一声にはリラックスではなく、情熱が籠もっている。それがステージにもフィードバックし、1曲1曲を重ねるほどに加熱していく素晴らしい現場に身を置けるのです。

 ついに日本の地を踏んだホワイト・ブルースの伝説。その貴重な現場を極上サウンドで体験できるライヴ・イン・ジャパンの名作です。単に音楽アルバムとしても良い音・良い曲・良い演奏の揃った傑作ですが、端々から滲み出る「ここは日本」の実感が深い深い感慨まで呼び起こす。本物の伝説と日本が出逢った現場に立ち会えるディープな1本。どうぞ、じっくりと噛みしめるようにお楽しみください。

Disc 1(51:48)
1. Intro
2. It Takes Time
3. Homework
4. Black Magic Woman
5. Indians
6. Hey Mama Keep Your Big Mouth Shut
7. Dark End Of The Street
8. Shake Your Hips
9. The Supernatural

Disc 2(54:26)
1. MC Intro
2. Travelling Riverside Blues
3. Steady Rollin' Man
4. Sweet Home Chicago
5. The Stumble
6. Rattlesnake Shake
7. Albatross
8. The Green Manalishi (with the Two-Prong Crown)
9. Going Down
10. Help Me
11. Look on Yonder Wall

Peter Green - guitar, vocals, harmonica
Nigel Watson - guitar
Roger Cotton - Keyboards
Larry Tolfree - drums, percussion
Pete Stroud - bass