GENESIS - THE ROXY 1980: MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES(2CDR) [Amity 621]

GENESIS - THE ROXY 1980: MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES(2CDR) [Amity 621]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Live at The Roxy, West Hollywood, CA, USA 25th May 1980 PERFECT SOUND

 今週も続く伝説名手マイク・ミラードの新発掘シリーズ。その最新弾となるサプライズ・ギグの大名盤が登場です。
 「ミラードのGENESIS」と言えば、ビル・ブルーフォード時代の『BURBANK 1976(Virtuoso 422/423)』が大好評となっておりますが、本作はグッと時の進んだ3人時代。「1980年5月25日ウェストハリウッド公演」の極上オーディエンス録音です。このショウは観光名所ともなっている有名劇場“ロキシー”で行われ、500人にも満たないラッキーな観客だけが参加できたサプライズ・ギグ。そんな貴重な現場を伝説名手のサウンドで体験できる特別な1本なのです。
 また、この特別公演は“DUKE TOUR”の一幕でもありました。まずは当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。

《2月15日『SMALLCREEP'S DAY』発売》
・3月17日-27日:英国#1(7公演)
《3月28日『DUKE』発売》
・3月28日-5月9日:英国#2(35公演)
・5月17日-6月30日:北米(35公演)←★ココ★
《6月『FACE VALUE』制作開始》

 これが1980年のGENESIS。マイク・ラザフォードやフィル・コリンズのソロ活動が活発化し始めつつ、まだまだ本業として大規模なワールド・ツアーを実施。本作のロキシー公演は、その主軸となる「北米」ツアー6公演目にあたるコンサートでした。
 そんなショウで記録された本作は、さすが伝説名手の業物。クリアさや芯の力強さはいつものミラード録音通りでありつつ、狭いクラブならではの密室感はいつも通りではない。遠くまで広がらない熱狂が充満し、その熱気を裂くようにしてGENESISの演奏音がグイグイと迫ってくる。その熱狂ぶりからAmityレーベルからのご紹介となったものの、逆に言えばミラード・サウンドでクラブ体験できるというのは超貴重。実際、間近で力強くとも微塵のビビりもない艶やかで端正な鳴りがえらく美しく、その美音で会場中がコーラス隊となる感動の現場に居合わせる事ができるのです。もっとも、「奇跡がデフォ」のミラード基準に照らすとネットに登場した原音には低音の突き上げ感やシンバルのピークに(若干の)潰れ感もありました。しかし、そこは細心マスタリングで補正。毎週のようにミラード録音を手掛けてきた事で名手サウンドの個性を熟知しており、ナチュラルなままに原音の可能性を最大限に引き出す事ができました。
 その端麗サウンドで描かれるのは、特別感に充ち満ちたフルショウ。”DUKE TOUR”の北米レッグと言えば、超極上サウンドボード『PERFECT MONTREAL(Virtuoso 057/058)』が王座に君臨しておりますが、本作はセットからして似て非なるもの。ここで比較しながら整理してみましょう。

●ピーター・ガブリエル時代(6曲)
・侵入:The Knife(★)
・月影の騎士:Dancing With The Moonlit Knight/I Know What I Like (In Your Wardrobe)
・眩惑のブロードウェイ:The Carpet Crawlers(★)/In The Cage/The Colony Of Slippermen
●4人時代(6曲+α)
・トリック・オブ・ザ・テイル:Squonk/Ripples.../Dance On A Volcano/Los Endos
・静寂の嵐:One For The Vines/Afterglow
・その他:Drums Duet
●3人時代他(11曲)
・そして3人が残った:Deep In The Motherlode/Say It's Alright Joe(★)/The Lady Lies/Follow You Follow Me
・デューク:Behind The Lines/Duchess/Guide Vocal/Turn It On Again/Duke's Travels/Duke's End/Misunderstanding
※注:「★」印は決定盤サウンドボード『PERFECT MONTREAL』で聴けない曲。

……と、このようになっています。ツアー中に大きくセットを変えないバンドだけにおおよそは『PERFECT MONTREAL』に準じるものの、そこに「The Knife」「The Carpet Crawlers」「Say It's Alright Joe」が散りばめられている。特に「The Knife」「Say It's Alright Joe」の2曲は、その後に演奏される事がなくなるため、最後期のパフォーマンスを極上サウンドで楽しめるわけです。
 そして、それ以上なのがクラブ・ギグの特別感。このショウはメンバー3人が直接チケットを手売りするほどプライベート感満点で、そこに集った観客は本物のファンばかり。キャッチーなメロディを盛大に唱和し、複雑な曲展開にも完全に対応している。もちろん、その熱気を目の当たりにしたGENESISの演奏が悪かろうハズがなく、客席とステージが互いにグイグイと高め合っていく理想的なショウなのです。「ライヴは生き物」「観客もショウの一部」と言葉にすると陳腐な気もしますが、真理だからこそ繰り返され、繰り返されるからこそ陳腐にもなる。本物のファンに囲まれるからこそ、盛大でも音楽がないがしろにされない……そんな“ライヴの楽しさ・真髄”の理想郷をミラード・サウンドで味わえる。まさに至福のライヴアルバムなのです。

 特別な現場と、特別なサウンド。繰り返しになりますが、幾多のミラード録音に比べると観客の息吹が熱い1本ではあります。しかし、だからこそ良い。だからこそ胸に迫る。オーディエンス録音に「サウンドボード代わり」を求めるのではなく、「客録ならではの美」「現場の楽しさ」を求める方にこそ味わっていただきたい本生100%の娯楽作。どうぞ、存分に味わってください。

Disc 1 (74:02)
1. Introduction
2. Deep In The Motherlode
3. Dancing With The Moonlit Knight (Intro)
4. Carpet Crawlers
5. Squonk
6. One For The Vines
7. Story Of Albert
8. Behind The Lines
9. Duchess
10. Guide Vocal
11. Turn It On Again
12. Duke's Travels
13. Duke's End
14. Say It's Alright Joe

Disc 2 (72:10)
1. MC
2. The Lady Lies
3. Ripples
4. Band Introductions
5. Misunderstanding
6. In The Cage
7. The Colony Of Slippermen
8. Afterglow
9. Follow You, Follow Me
10. Dance On A Volcano
11. Drums Duet
12. Los Endos
13. I Know What I Like
14. The Knife

Phil Collins - Vocals, Drums & Percussion  
Mike Rutherford - Bass & Guitar
Tony Banks - Keyboards 
Chester Thompson - Drums & Percussion 
Daryl Steurmer - Guitar