ALICE COOPER - BUDAPEST 1997(DVDR) [Shades 1249]

ALICE COOPER - BUDAPEST 1997(DVDR) [Shades 1249]

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商品詳細

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Live at Petőfi Csarnok, Budapest, Hungary 27th June 1997 PRO-SHOT

 キャリア最大のセミ・リタイア状態から甦り、現在に至るまでの大復活を遂げた1997年のアリス・クーパー。公式ライヴアルバム『A FISTFUL OF ALICE』の続編/映像編とも言うべき、貴重なプロショット作が登場です。

【キャリア最大のブランクから復活した帝王】
 そんな本作が撮影されたのは「1997年6月27日ブダペスト公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。当時のアリスはあまり語られる事がなく、よく知らないという方もいらっしゃると思います。それもそのはず、実は活動していませんでした。その事情を知るにはちょうと良い機会。ここではやや広めに当時のスケジュールを振り返ってみましょう。

●1992年-1993年(活動なし)
●1994年7月12日『THE LAST TEMPTATION』発売
●1995年9月2日-9日:南米(4公演)
●1996年
・6月2日-8月17日:北米#1(55公演)←※公式
・12月28日-31日:北米#2(3公演)
●1997年
・6月20日-7月24日:欧州(25公演) ←★ココ★
《7月29日『A FISTFUL OF ALICE』発売》
・7月30日-8月31日:北米#3(24公演)
・9月5日-11日:豪州(5公演)
・12月29日-31日:北米#4(3公演)

 これが1992年-1997年のアリス。1991年には『HEY STOOPID』リリースとツアーを普通に行っていたのですが、湾岸戦争に端を発する不況の影響を受けて活動を中止。3年後に『THE LAST TEMPTATION』をリリースするもツアーは行われず、1年以上経ってから南米で4公演のみ。引退宣言はしていませんが、事実上のほぼリタイア状態でした。そんなアリスが復活したのは1996年。『A FISTFUL OF ALICE』制作を期に、5年ぶりの大規模なワールド・ツアーを開始したのです。これはアリスにとって最大のブランク。実際、彼のステージ・キャリアは大きなブランクで分断された3期「1969年-1982年」「1986年-1991年」「1996年-現在」に大別でき、本作はその3期目の最初にあたる。大々的に喧伝されはしなかったものの、まさに引退の瀬戸際から帰還した刹那だったのです。

【90年代の東欧だからこそ不思議感覚プロショット】
 そんな中で本作のブダペスト公演は復活アリス初のヨーロッパ。「欧州」レッグ7公演目のコンサートでした。そんなショウを記録したのは、非常に個性派な傑作プロショット。その要因は「90年代+東欧」にあります。ハンガリーは東欧のロック先進国で70年代から国産バンドが活躍。そのため、90年代には画質・音質クオリティも西欧/北米に迫っていたのですが、スタッフのセンスは独特のままでした。ここで誤解しないでください。「東欧のショボいセンス」ではありません。「ロックをこんな風に撮るの?」「これどうやって撮ってるの?」と不思議になる面白さ溢れるプロショットなのです。
 具体的に言いますと、アップのカメラワーク。言葉で伝わりづらい事を覚悟の上で書きますと「人物を画面中心に固定して、その周りをグルッと回る」のです。やっぱり分かりませんよね。喩えるなら、映画『マトリクス』の弾丸避けシーンを思い出してください。もちろん、あそこまで派手に回りませんし、人間の動きもストップするわけではない。ただアリスやレブ・ビーチを画面中央ドアップに固定しながら背景だけがグリグリと躍動し、回転する不思議感のある映像なのです。
 さらに時期を考えるともっと驚き。このショウは1997年で、映画『マトリクス』より2年も早いのです。しかも、合成もCGも使い放題なハリウッド映画とは違って本番一発のコンサート撮影であり、遠景ショットからするとアリスやメンバーに特殊な装置も取り付けられていない。一体、どうやって撮影したのか……23年後の今でも得意な個性が色あせない傑出した映像作なのです。

【『A FISTFUL OF ALICE』とは大幅に異なるレアセット】
 そんな不思議感覚で描かれるのは、悪夢のアリス・ショウ。前述のように時期はライヴアルバム『A FISTFUL OF ALICE』に近く、メンバーは同一。しかし、セットは結構異なるのです。ここでは公式版と比較しながら整理してみましょう。

●70年代クラシックス(9曲)
・エイティーン:Ballad Of Dwight Fry(★)
・キラー:Be My Lover(★)/Halo Of Flies(★)
・スクールズ・アウト:Gutter Cat Vs. The Jets(★)/School's Out
・ビリオン・ダラー・ベイビーズ:No More Mr. Nice Guy/Elected
・悪夢へようこそ:Only Women Bleed
・地獄へ行く:Go To Hell(★)
●エピック時代(5曲)
・トラッシュ:Poison
・ヘイ・ストゥーピッド:Feed My Frankenstein
・ザ・ラスト・テンプテーション:Lost In America/Cleansed By Fire(★)/Nothing's Free(★)
※注:「★」印は公式ライヴアルバム『A FISTFUL OF ALICE』で聴けない曲。

……と、このようになっています。『A FISTFUL OF ALICE』は各国盤で収録曲が異なっていましたが、それらをすべてかき集めても、本作と被っているのは7曲。全14曲中の半分だけなのです。ギャング同士がバトる「Gutter Cat Vs. The Jets」や顔にメイクを書き殴られて熱唱する「Ballad Of Dwight Fry」等、映像ならではのクラシックスも美味しいですが、何と言っても激レアなのは「Cleansed By Fire」「Nothing's Free」でしょう。前述した通り、『THE LAST TEMPTATION』に伴うツアーは行われず、この両曲は90年代後半にしか演奏されなかったナンバー。それをマルチカメラ・プロショットで見られるのですから、コレクター必携です。
 キャリア最大のブランクから立ち直り、シーンに還ってきた帝王アリス・クーパー。復活の狼煙だった『A FISTFUL OF ALICE』の続編ともなるステージをハンガリーならではの個性派プロショットで綴る映像作品です。ここ23年、ノンストップの快進撃が始まった。本作は、これまで見過ごされてきた再スタート刹那を目撃できる1枚。どうぞ、存分にお楽しみください。

(68:19)
1. Be My Lover
2. Lost In America
3. No More Mr. Nice Guy
4. Only Women Bleed
5. Halo Of Flies
6. Poison
7. Cleansed By Fire
8. Nothing's Free
9. Go To Hell
10. Feed My Frankenstein
11. Gutter Cat Vs. The Jets
12. Steven (Intro)
13. Ballad Of Dwight Fry
14. School's Out
15. Elected

Alice Cooper – Lead vocals
Reb Beach – Guitar
Ryan Roxie – Guitar
Todd Jensen – Bass
Jimmy DeGrasso – Drums
Paul Taylor – Keyboards

PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.68min.