BON JOVI - MONSTERS OF ROCK 1985(1CDR) [Shades 1301]

BON JOVI - MONSTERS OF ROCK 1985(1CDR) [Shades 1301]

販売価格: 1,500円(税込)

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商品詳細

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Castle Donington, Donington Park, UK 17th August 1985 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND

 世界中のHR/HMコレクターに2021年最大の衝撃を振りまいている「G.Mann」コレクション。その初期BON JOVI篇が登場です。
 そんな本作に吹き込まれているのは「1985年8月17日MONSTERS OF ROCK公演」。「MORのBON JOVI」と言えば、1987年のメインアクトとして有名ですが、本作はその2年前に聖地ドニントンに初見参した際の絶品オーディエンス録音です。当時は『7800° FAHRENHEIT』時代であり、私たち日本人にとっては公式映像『TOKYO ROAD LIVE IN JAPAN '85』でもお馴染み。まずは、そんな1985年の歩みからショウのポジションを確かめてみましょう。

《3月27日『7800° FAHRENHEIT』発売》
・4月20日-5月2日:日本(8公演)←※TOKYO ROAD
・5月7日-5月18日:欧州(9公演)
・5月20日-25日:英国(5公演)
・6月1日-8月13日:北米#1(37公演)
・8月17日:MONSTERS OF ROCK出演 ←★ココ★
・8月20日-12月31日:北米#2(85公演)

 これが“7800° FAHRENHEIT Tour”の全体像。公式映像にも残された来日公演からスタートし、ヨーロッパ→母国へとサーキット。ドニントン公演は、その北米ツアーを途中で切り上げて渡英し、たった1公演だけ参加した特別コンサートでもありました。
 そんなショウで記録された本作は、「G.Mann」らしいオンな名録音。音を反射する壁や屋根がない野外だからこその反響成分ゼロの芯が力強く、輪郭も鮮やかならディテールも鮮明。サウンドボードと間違えるほどド密着ではありませんが、透明感では放送音源にも負けないクリア・サウンドです。本来であれば、永久保存プレスでも良いくらいの名録音なのですが、惜しむらくはそのまま全編を貫いてはくれないこと。BON JOVIの持ち時間は約45分で7曲ほど披露するのですが、4曲目「In And Out Of Love」の終盤から徐々にピッチが狂っていき、ラストにたどり着く頃にはグニャグニャになってしまうのです。これはダビング失敗でもなければ、マスター劣化でもない。恐らくは録音時に電池が切れてしまったのでしょう。「G.Mann」自身も「結局、他のバンドも録れなかった」と嘆く、痛恨の失敗なのです。
 残念ながら致命的な欠点があるものの、それでも本作を紹介せずにはいられない。それほど必聴ポイントの嵐なのです。まず何と言ってもセット。現在では望めない初期2枚の名曲がたっぷり聴ける。前述のように1985年と言えば、公式映像『TOKYO ROAD』が基準になりますので、比較しながら整理してみましょう。

・夜明けのランナウェイ:Breakout/Runaway/Get Ready
・7800°ファーレンハイト:Tokyo Road/Only Lonely/In And Out Of Love
・その他:I Don't Want to Go Home(★)
※注:「★」印は公式映像作『TOKYO ROAD』でも聴けない曲。

……と、このようになっています。定番「Runaway」や「Tokyo Road」はキャリアの端々で聴けましたが、他はそうはいかない。「Breakout」「In And Out Of Love」は80年代にしか演奏されていませんし、「Only Lonely」「Get Ready」も20年以上封印されてしまう貴重曲。そして、極めつけなのがSOUTHSIDE JOHNNY & THE ASBURY JUKESのカバー「I Don't Want to Go Home」。『TOKYO ROAD』で聴けないだけでなく、1985年でも限られたショウでしか披露されなかった貴重ナンバーです。
 そして、そんなセットを紡ぐ演奏も極めてフレッシュ。日本ほどではないとは言え、デビュー直後から英国では比較的注目が高く初渡英の1984年からしっかりとツアー。そこで耕された人気ぶりが素晴らしく、万単位の歓待を目の当たりにしたテンションも絶大。歌声の張りも若々しければ、ビートも溌剌としており、ギターやキーボードのオブリも実快活。夏の野外らしい開放感とも相まって、実に清々しく晴れやかなショウなのです。
 そんなショウの最大の聴きどころなのが「I Don't Want to Go Home」でしょうか。ささやかなピアノ伴奏が付くものの、ほとんどアカペラで、ジョンとリッチーが絡み合う歌声の素晴らしさが絶品。そして、そのメロディの合間に挟み込むジョンのMCがグッと来る。「この前の“LIVE AID”はテレビで観たんだが、JFKよりウェンブリーの方が凄かったな!」「QUEENのステージなんか、人生で最高の体験だったよ!!」と語って英国ロック野郎の心を鷲づかみにするのです。ご存知の通り“LIVE AID”が開かれたのは「1985年7月13日」で、MORは約1ヶ月後。当時のレポートと言えば新聞かせいぜい週刊メディア程度だったわけで、まだまだ各出演者の評価も固まっていなかった。そんなタイミングでボン・ジョヴィが熱くQUEENを語っている……。そんな1985年夏の風景がやけに眩しいのです。
 『SLIPPERY WHEN WET』の大ヒットで世界を手に入れるのは、本作のちょうど1年後(8月18日発売でした)。そんな未来が待つとは知らず、素直なロック・ファン心理丸出しで英国最大のフェスに臨んでいた若きBON JOVI。そんな歴史的な現場を清々しいクリア・サウンドで実体験できるドキュメント・アルバムです。たとえ決定的な欠点があったとしても無視できない“ロックの醍醐味”に溢れた1枚。どうぞ、“1985年の英国”を胸いっぱいに吸い込んでください。

★「1985年8月17日ドニントン公演」の新発掘オーディエンス録音。今話題の「G.Mann」コレクションらしいオンな名録音で、野外だからこその反響ゼロな芯が力強く、輪郭も鮮やかならディテールも鮮明。録音時に電池切れとなったのか後半ピッチが狂ってしまうものの、それでも必聴ポイントの嵐。美味しい初期曲がたっぷり楽しめ、激レアな「I Don't Want to Go Home」も披露。そこではジョンが1ヶ月前の“LIVE AID”について「QUEENのステージなんか、人生で最高の体験だったよ!!」と熱っぽく語る。1985年夏の風景がやけに眩しいドキュメント・アルバムの大傑作です。

(45:08)
1. Intro
2. Tokyo Road
3. Breakout
4. Only Lonely
5. Guitar Solo
6. Drum Solo
7. In And Out Of Love
8. Runaway
9. I Don't Wanna Go Home ★
10. Get Ready

Jon Bon Jovi - Vocals
Richie Sambora - Guitar
David Bryan - Keyboards
Alec John Such - Bass
Tico Torres - Drums