TYGERS OF PAN TANG - NGOYA 1982(1CDR) [Shades 1237]

TYGERS OF PAN TANG - NGOYA 1982(1CDR) [Shades 1237]

販売価格: 1,500円(税込)

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商品詳細

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Live at Nagoya-shi Kinro Kaikan, Nagoya, Japan 27th September 1982 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)

 群雄割拠の中でも「最もNWOBHMらしいバンド」と言われたTYGERS OF PAN TANG。1982年に実現した伝説の初来日を伝えるオリジナル録音が登場です。
 そんな本作に記録されているのは「1982年9月27日:名古屋市勤労会館」公演。その一部始終を真空パックした極上オーディエンス録音です。彼らの初来日は事前にジョン・サイクスが脱退したこともあって注目度は今ひとつ……かと思いきや、実は名録音が量産されたことでも知られています。当店でもプレスCDの名盤『BLACKJACK(Calm & Storm 025)』を筆頭に、数多くのオリジナル・マスターでアーカイヴ。まずは、日程でそのコレクションを整理しておきましょう。

・9月26日:渋谷公会堂 『BLACKJACK』
・9月27日:名古屋市勤労会館 ←★本作★
・9月28日:大阪フェスティバルホール
・9月29日:中野サンプラザ『TOKYO BOUND』
・9月30日:中野サンプラザ『TOKYO LAST NIGHT』

 以上、全5公演。これまでは当店では東京3公演のオリジナル録音をご紹介してきましたが、今回は名古屋。これで大阪以外の全公演が体験可能となりました。そんな名古屋公演で録音された本作は、実に瑞々しく鮮やかなオーディエンス録音。とにかく微細部まで美麗。芯は力強く真っ直ぐに届き、距離感もほとんどなし。透き通る空気感はディテールまで克明に届けてくれ、スカスカになりがちなスネアのサウンドも質量たっぷり。原稿を書くためにオーディエンスらしさを探すように聴いていると「音色がそれっぽいかな」と思ったりもするのですが、クリアさも力強さもFM放送ばり……と言いますか、わざわざ客録の証拠を探しながら聴くのがバカらしくなるほど純粋に「うぉ、カッコええ!」となる名録音なのです。
 そんなキリッとクリアなリアル・サウンドで描かれるのは“NWOBHMの体臭”にむせ返るようなフルショウ。実は、彼らのセットは固定ではなく、初来日の全5公演がすべて異なっていました。ただし丸っきり違うのではなく、基本セットを通しつつ日替わり曲を交えるスタイル。ここで整理しておきましょう。

●クラシックス(7曲)
・WILD CAT:Wild Catz/Suzie Smiled
・SPELLBOUND:Blackjack/Don't Stop By/Hellbound
・CRAZY NIGHTS:Love Don't Stay(★)/Raised On Rock
●THE CAGE(9曲)
・You Always See What You Want/Lonely At The Top/Letter From L.A./Tides/Paris By Air/Life Of Crime(★)/The Actor/Making Tracks(★)/Love Potion No.9
※注:「★」印は日替わり曲。

……と、このようになっています。3つの日替わり曲のうち「Love Don't Stay」は大阪公演以外、「Life Of Crime」は初日以外で演奏。一番レアなのは「Making Tracks」で、これは初日と名古屋だけで披露されました(ちなみに、この日演奏されなかった日替わり曲は「Never Satisfied」「Slave To Freedom」「Gangland」の3つです)。
 また、セットを日替わりにしていることで面白いシーンも起きている。まずは「Life Of Crime」の後。ジョン・デヴァリルが「次の曲はMaking Tracks!」と紹介するのですが、流れ出るのはピアノ・アルペジオ。「おっと、ゴメン! Making Tracksじゃなくて、次の曲はThe Actorだ」と訂正するのです。あのしっとりしたイントロには、何とも不似合いで微笑ましい一幕です。しかも、それで終わらない。今度こそ!と言わんばかりに次に「Making Tracks」が始まるのですが、そのイントロでミス。カウントをやり直しているのです。
 何やら変な話が多くなってしまいましたが、もちろん最大の聴きどころはショウそのもの。何よりも全体を貫くNWOBHM臭こそが最高!なのです。メタリックに鋭く、それでいて重すぎないリフ、爽快だけど洗練されてないビート、うわずり気味なデヴァリルのヴォーカル……。どれもこれも超A級の半歩手前で踏みとどまり、1979年の英国にしかない匂いを発散している。この味わいこそ、NWOBHM。埃っぽいシングル盤の向こう側から漂ってきた薫りはフルショウに拡大されて繰り広げられるのです。

 ジョン・サイクスはTHIN LIZZYやWHITESNAKEといった大御所に誘われて去っていったわけですが、だからこそ純度の高いNWOBHM臭が残された。世界規模の大物バンドではなく、ブランクで鈍ったリバイバルでもない。NWOBHMの旨みをフレッシュなまま日本に伝えてくれたTYGERS OF PAN TANG伝説の初来日。これほど好き者にしか伝わらない、そして好き者には堪えられない来日公演が他にあったでしょうか。その現場を極上体験できる新名盤。あの埃っぽいNWOBHMだけの薫り、どうぞ本作で胸いっぱいに吸い込んでください!

★伝説の初来日「1982年9月27日:名古屋市勤労会館」公演の極上オーディエンス録音。とにかく微細部まで美麗で、芯は力強く真っ直ぐに届き、距離感もほとんどなし。クリアさも力強さもFM放送ばりの名録音です。曲を間違えて紹介する「The Actor」も面白かったりしますが、何よりも全体を貫くNWOBHM臭こそが最高! メタリックに鋭く、それでいて重すぎないリフ、爽快だけど洗練されてないビート、うわずり気味なデヴァリルのヴォーカル……NWOBHMのあの薫りがムンムンの現場を極上体験できる堪らない1枚です。

(74:49)
1. Intro.(Requiem for Soprano, Mezzo-Soprano, 2 Mixed Choirs and Orchestra)
2. You Always See What You Want
3. Lonely At The Top
4. Letter From L.A.
5. Blackjack
6. Love Don't Stay
7. Tides
8. Paris By Air
9. Wild Catz
10. Don't Stop By
11. Suzie Smiled
12. Life Of Crime
13. The Actor
14. Making Tracks
15. Love Potion No.9
16. Hellbound
17. Raised On Rock
18. Outro. (Also Sprach Zarathustra) 

Jon Deverill - Vocals
Robb Weir - Guitar
Fred Purser - Guitar
Richard "Rocky" Laws - Bass
Brian Dick - Drums