THE WHO - COPENHAGEN 1972(4CD) [IMPORT TITLE]

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販売価格: 5,000円(税込)

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商品詳細

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K.B. Hallen, Copenhagen, Denmark 21st & 25th August 1972 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)

 掛け値なしにザ・フー絶頂期の一つでありながら、それでいてアイテムの数が少ない1972のライブ音源。そもそもヨーロッパのみで行われた上、ライブの本数自体も16回と少ない。そうした状況の中で久々の72年ツアー音源CDと世界中のマニアを喜ばせたのが2018年リリースの「FRANKFURT 1972」でした。ところがその後も72年ツアーのアイテムが少ない状況は変わらず、さらなるリリースが求められ続けていたのです。
 このツアーの中でマニアに高い評価を得ていた古の名盤が「DANISH TREAT」。フランクフルトから10日後のコペンハーゲン公演を収録していたのですが、物凄い迫力のステレオ・オーディエンス録音としてマニアが愛聴していたという隠れた名録音。何しろピートのギターを始めとした演奏の音圧が凄まじく、なおかつステレオで録音されていたという。演奏が迫力満点のバランスで捉えられていた分、ロジャーの声が押され気味という状態ではあったのですが、それがまた「実際のフーのライブを観たらこんな感じでは?」と想像させてくれるような生々しさまで兼ね備えていました。
 ただし「DANISH TREAT」は1990年代のカセット・トレード末期の産物と言えるようなジェネ落ちコピーを使用しており、それなりにざらついたついた音質であったのも事実。ところが迫力たっぷりの音像にこの粗さは悪くなく、それでもなおマニアに評価されたほどだったのです。ところが2010年代を迎え本オーディエンスのマスターコピーが発掘。先のリリースにあった「粗さ」が払拭され、さらにクリアーになったことで驚異の音圧がいよいよリアルに楽しめるようになっていました。

 それにしてもこの録音は本当に凄い。ただ音像が近いというだけでなく、しっかりステレオ感まで兼ね備えているのだから。また72年のステージは大ヒットした「TOMMY」パートの大幅縮小を敢行。その結果ピートがギターで担うインプロビゼーションの頻度が減った訳ですが、代わりにジョンのベースがリード的な役割を果たす頻度が増えたのです。反対に彼が歌う「My Wife」は後年インプロがエスカレートしますが、この時点ではまだ端正な演奏に終始。
 何しろ音像の近い録音ですので、こうした72年ならではのフォーメーションが克明に捉えられている。その最たる例が「Bargain」で、演奏が後半に差し掛かるとキースのドラムに合わせてピートがカッティングに徹し、代わりにジョンがリードベース状態の展開を見せている。そこから今度はジョンがバッキングに戻ってピートのギターソロに映る様もお見事。その切り替わりは実に軽快で、当時はこの曲がインプロ展開の土台とされていたことが解ります。
 惜しむらくはこの迫力満点な音源が「My Generation」の途中までしか録音されていなかったこと。それでも2010年のアップロード時に別音源にて残りの部分を補填してくれていたのは良心的でした。もっとも音質自体は本編の足元にも及ばないモノラル・オーディエンスなのですが、それでも補填してくれたことが非常に重要。というのも、このツアーではおなじみ「Naked Eye」にスローダウンする展開の後、いつもの「Long Live Rock」の代わりに、ここでは「TOMMY」からの「Sparks」へと移っているからです。今回同時に収録される25日のショー、あるいは「FRANKFURT 1972」でも当時の新曲「Long Live Rock」で締めくくられていましたが、この日に限って「Sparks」からのジャムっぽいフィナーレというのが非常に珍しい。また今回のリリースに際して本編の音源は遅かったピッチを正確にアジャストして更に聞きやすくなりました。

  同時にカップリングされた25日の同じくコペンハーゲンは21日のようなステレオ録音ではないモノラルであり、あの驚異的な音圧とも違います。しかしこちらの方が演奏やボーカルのバランスが整っており、しかもクリアネスに長けた魅力があります。こちらで惜しまれるのはショー開始から「Baby O'Riley」までザーザーとノイズが入ってしまうトラブル。これはテープの劣化でなく録音機材の問題かと推測されますが、それでも音像自体が非常にクリアーであることから、意外なほど聞き通せてしまいます。そして「Behind Blue Eyes」からは安定。
 ライブ中盤の「Magic Bus」でも少しだけザーザーノイズが復活しますが、こちらはすぐに収束。そしてこの曲以降でみられる演奏の展開が凄い。まず本曲ではキースが軽快に暴れまわるのですが、75年以降のステージのようなヘヴィさの代わりに、こうした軽快さが際立っています。
 それ以上に注目なのは「My Generation」からピートが歌い出した「Here Ain't No Way Out」というアドリブ。ここで彼が繰り返し叫んだ歌詞が後に「However Much I Booze」のコーラスへと活かされるのです。あの軽快な曲とはまるで別物なのですが、こうしたインプロが後の創作のヒントになっている証拠を捉えた貴重な場面でした。
そして最後はロジャーがフィナーレ「Long Live Rock」へと引っぱるなど、フロントマン二人の力関係がうまく均衡していた日であり、それを非常にクリアーな音質で捉えてくれているという点でも価値は高い。
 これまで2010年の音源登場時に両日をカップリングしたCD-Rアイテムはいくつかリリースされていましたが、本来ならどちらの音源もプレスCDでのリリースが相応しい。それは25日の序盤にあったノイズに目をつぶっても余りあるもの。おまけにどちらもマスターからの収録で鮮度が向上したとなればなおさら。迫力の21日とクリアーさの25日。どちらも同じ会場でありながら、まるで違う表情を見せた1972年ツアーの名音源かつ名演が遂にマニア待望の限定プレスCDリリースの実現です!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

K.B. Hallen, Copenhagen, Denmark 21st August 1972

Disc 1 (38:28)
1. I Can't Explain
2. Summertime Blues
3. My Wife
4. Baby O'Riley
5. Behind Blue Eyes
6. Bargain
7. Won't Get Fooled Again

Disc 2 (45:26)
1. Magic Bus
2. The Relay
3. Pinball Wizard
4. See Me, Feel Me
5. My Generation
6. Naked Eye
7. Sparks

K.B. Hallen, Copenhagen, Denmark 25th August 1972

Disc 3 (44:25)
1. I Can't Explain
2. Summertime Blues
3. My Wife
4. Baby O'Riley
5. Behind Blue Eyes
6. Bargain
7. Won't Get Fooled Again

Disc 4 (47:39)
1. Magic Bus
2. The Relay
3. Pinball Wizard
4. See Me, Feel Me
5. My Generation
6. Here Ain't No Way Out ~
7. Naked Eye
8. Long Live Rock