PINK FLOYD - SANTA MONICA OCTOBER 1970: REVISITED(2CD) [Sigma 275]

PINK FLOYD - SANTA MONICA OCTOBER 1970: REVISITED(2CD) [Sigma 275]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Santa Monica Civic Auditorium, Santa Monica, CA, USA 23rd October 1970 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)

 史上最高サウンドの「ブラス/コーラス隊入り原子心母」として知られる伝説録音が衝撃のアップグレード。奇跡のサウンドを保持していたカセット・マスターから起こされた最高峰更新盤が永久保存プレス2CDで登場です。

【伝説の大元サウンドを保持していた奇跡のカセット】
 そのアップグレード・マスターに記録されているのは「1970年10月23日サンタモニカ公演」。その極上オーディエンス録音です。この日付と地名でピンと来られる方も多いでしょう。そう、FLOYD最古のタイトルとも言われるTMOQ系アナログ盤『LIVE(=Recorder 1)』があまりにも有名なショウ。その後、21世紀になってからより長尺で音の良い別録音(Recorder 2)も発掘され、『CREATURES OF THE DEEP(Sigma 39)』や『SANTA MONICA OCTOBER 1970(Sigma 130)』といった名盤たちが愛されてきました。本作は、その長尺録音(Recorder 2)のアップグレード・マスターなのです。
アップグレードと言っても原因/手法は様々。同じ録音であってもジェネ違いや別系統、トランスファー精度、マスタリング違い等々、その要因によって大きく異なります。そして、本作の場合は「別系統」。これまでの最高峰盤『SANTA MONICA OCTOBER 1970』は1stジェネからリール・コピーされたものでしたが、今回は1stジェネのリール・マスターをコピーしたカセット・マスター。言わば2ndジャネ・カセットからデジタル化されたものなのです。「2ndじゃジェネ落ちじゃないか」と思われるかも知れませんが、ヴィンテージ録音の場合、話はそう単純ではありません。コピーが制作された時期や機材、その後の保管状態など、様々な要因によって優劣が変わるのです。
 実際、この録音の場合は大元5インチ・リールから2回(80年代初頭と1986年)1stジェネが作られており、後者の方がより精度の高い機材が使用され、ダビング時のカットもなかった。本作はその2回目のリールから作られたカセットであり、現在では第1世代リールどころか大元リールよりも遙かに状態が良い。今や大元リールでさえ失ってしまったサウンドを現在までキープしているベスト・マスターだったのです。

【もっとも音の良い共演ライヴ版の「原子心母」】
 そんな能書きを音で証明してしまうのが本作のクオリティ。まず、長い。従来の最長盤だった『SANTA MONICA OCTOBER 1970(Sigma 130)』にもなかった「神秘」前のロジャーのMCも収録している。これだけでも2ndジェネ・カセットがいかに細心の注意を払って制作されたかが分かりますが、サウンドはそれ以上だった。とにかく、鮮やか。ヨレやノイズが格段に少ないだけでなく、音の丸みがサッと拭われて1音1音の輪郭がクッキリと切り立っている。元々ダイレクト感が眩しい録音ではありましたが、本作はまるでホール鳴りそのものが激減したようにも感じられ、さらにサウンドボード的な直球感が増強されているのです。
 「天の支配」の沸き上がるビート、呼吸感まで美しく伸びる「グリーン・イズ・ザ・カラー」の歌声、7分すぎから大胆に展開する「デブでよろよろの太陽」のドラマティシズム、そして「ユージン、斧に気をつけろ」で騒ぐ酔っ払いまで(苦笑)。すべての音が鮮やかに生まれ変わっている。しかも、その鮮やかさは後から作ったものではなく、マスターの鮮度そのものだからこそ極めてナチュラルなのです(トランスファーを担った研究家はマスタリングを行っていますが、あくまで安定感の補強。イコライズやリミッターなど、ダメージを生みかねない作業は一切していないそうです)。
 そして、そんなサウンドで甦ったショウのハイライトは「神秘」「原子心母」が続く後半。このショウは「神秘」の中間部でシンセサイザーが使われている事でも知られているのですが、その歴史的な瞬間も素晴らしく鮮やか。スライドバーやエコー・チェンバー等が飛び交う混沌の中にシンセ(初期のモーグ・モジュラーシステム?)が沸き立ち、従来のロック・ミュージックではあり得なかった景色を現出してみせる。文字通り、今まさにロックがうねりを上げて進化している。その現場、その最前線に漂っていた大気がスピーカーから吹き出してくるのです。
 そして、このショウを伝説にしている「原子心母」が姿を現す。ブラス/コーラス隊との共演パフォーマンスは全20回あったと言われ、そのうち音の証拠が確認されているのは11回分。本作のサンタモニカ公演はピーター・フィリップス指揮によるロジェー・ワーグナー合唱団とブラス・セクションとの共演で、唯一音の残っているのアメリカ公演でもある。そしてこの「原子心母」こそ、本作の音の良さが最も強烈に感じられる。何しろ、元々「現存する(オケ入り原子心母の)オーディエンス録音の中で最も音が良い」と言われていた極めつけの名録音が、さらにアップグレードしているのですから。
 実際、複雑精緻なアンサンブルの隅々までクリスタル・クリア。ブラスがぶ厚く鳴ろうとコーラスが巨大な壁となってそそり立とうと、バンド演奏がクッキリ・はっきり。モノラル録音にも関わらず音が幾重に重なっても混じり合わず、綺麗にセパレート聞こえるのです。残念ながら2ndジェネ・カセットでも大元録音のテープチェンジ部(23分辺りの約19秒)が録音漏れなのは変わりませんが、今回マスターを制作したマニアは同じメロディのパート(1分半辺り)からパッチ。違和感なく聴き通せる最高峰バージョンが実現されているのです。

 ブラス/コーラス共演の「原子心母」は全20回あったと書きましたが、そのうち米国公演は4回だけ。つまり、本作に封じ込まれているのは、アメリカ人が本物のプログレッシヴ・ロックを目の当たりにした現場でもあります。そんな歴史的な夜にして、史上最高クオリティで「原子心母」の現場体験ができる新名盤。どうぞ、いつまでも輝きを失わない永久保存プレス2CDで存分にご堪能ください。

★「1970年10月23日サンタモニカ公演」の極上オーディエンス録音。従来から「最も音の良いブラス/コーラス入り原子心母が聴ける」事で知られる伝説名録音で、本作は大元マスターよりも状態が良いとされる2ndジェネ・カセットからデジタル化。従来盤にはなかった「神秘」前のMCが聴けるだけではなく。サウンドも最高峰を更新し、音の丸みがサッと拭われて1音1音の輪郭がクッキリ。まるでホール鳴りそのものが激減したようにも感じられ、さらにサウンドボード的なダイレクト感が増強。「原子心母」のテープチェンジ部も別パートから補填され、伝説録音が大幅進化した奇跡のライヴアルバムです。


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☆音源概要

1970年10月のサンタモニカ公演は4つの枝分かれコピーが存在します。

★ダブ・テイラーの録音によるマスターリール(19 cm/sの速度で録音、22分ごとに反転)。マスター直起こしは未流通。

(1) マイク・マーティンによる1回目の1st Genカセットコピー。太陽讃歌の一部が欠落(1980年代初頭)。「Sing To Me Cymbaline (Gold Standard)」などで使用されたソース

(2) マイク・マーティンによる、より良い機材での2回目の1st Genリールコピー(1986年、Revox B77使用)

(3) マイク・マーティンによる(2)からのDATコピー。Interstellar Overdriveが欠落。「CREATURES OF THE DEEP (Sigma 39)」(2009 リリース)などで使用されたソース(欠落のIOは(1)でパッチされていた)。

(4) リック・シーシーによる(2)からのカセットコピー(マスターリール>リール>カセットの2nd Gen) ←今回使用のソース

「SANTA MONICA OCTOBER 1970 (Sigma 130)」(2015年リリース)は(4)のジェネ落ちコピーを使用している。今回のは(4)からのダイレクトトランスファーなので、明らかに音質が向上しています。故に現時点での最良ソースと断言できます。(「神秘」の前にロジャーのMCも入っておりSigma 130より25秒ほど長いです。)

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (66:09)
01. Introduction
02. Astronomy Domine
03. Green Is The Colour
04. Careful With That Axe, Eugene
05. Fat Old Sun
06. Set The Controls for the Heart of the Sun
07. Cymbaline

Disc 2 (72:05)
01. A Saucerful of Secrets
02. Atom Heart Mother (with orchestra and choir)
03. Interstellar Overdrive