DEEP PURPLE - WILD NIGHTS IN MELBOURNE 1975(4CDR) [Shades 387]

DEEP PURPLE - WILD NIGHTS IN MELBOURNE 1975(4CDR) [Shades 387]

販売価格: 2,800円(税込)

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商品詳細

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Festival Hall, Melbourne, Australia 25th & 26th November 1975 TRULY AMAZING SOUND

 第四期DEEP PURPLEが「COME TASTE THE BAND」リリース後に行ったワールドツアーより、初期に当たるオーストラリア・メルボルンでの2日間連続公演が、優良なオーディエンス・マスターを駆使した全編収録の4枚組で登場です。第四期PURPLEが万全の状態で披露した充実のライヴを、2公演・約4時間のボリュームでたっぷりとお楽しみいただけます。

 '75年11月2日のハワイ・ホノルル公演からスタートした「COME TASTE THE BAND」ツアーは、12月の来日公演と、'76年1月から始まるアメリカ及びイギリスツアーに備えたウォーミングアップも兼ね、11月13日から29日にかけて全9公演のニュージーランド・オーストラリアツアーが行われました。
このうち初日となった13日のニュージーランド・オークランド公演は、ギフト・タイトル「COME TASTE THE AUCKLAND」としてリリースされていますが、オーストラリアでのライヴはずっと以前に既発のタイトルがあったものの、現在に至るまで長らく姿を消しており、ファンにとっても"聴くに聴けない"状況が続いていました。今回はこのオーストラリア・ツアーでもハイライトになった、11月25日と26日のメルボルン"フェスティバル・ホール"におけるショウを、オーディエンスから優れた音質で収録したマスター・コピーの独自入手に成功。これらをリマスターの上で音盤化し、嬉しいパッケージ・タイトルでのリリース決定です。

 ディスク1・2へ収められたメルボルン初日・11月25日のライヴは、音の明度や広がり・分離感ともに素晴らしく、メンバーが手慣らしをするオープニングからドラムサウンドの抜け、ギターの音色が堪らない雰囲気を醸し出しています。「Burn」の前半こそ演奏がズレ気味で、PAの関係からややノイジーな音響ですが、「Lady Luck」からは音も定まり、迫力と均整を備えた音像でライヴを楽しめます。渦巻くグルーヴが心地よい「Love Child」に、グレンのファンク・フィーリングが爆発する「Gettin' Tighter」は極上の聴き応えがあります。来日公演では腕の調子が思わしくなかったトミーも、負傷前のオセアニアでは存分に力を発揮しており、グレンの絶叫とコール・アンド・レスポンスを聴かせる「Gettin' Tighter」の後半部分や、歌とギターの両面で伸び伸びとしたプレイを聴かせる「Wild Dogs」などは、第四期のネガティヴなイメージを払拭するテイクとも言えるでしょう。「I Need Love」でのリズミカルなギターソロは、カヴァデールのハリのあるヴォーカルとともに前半の聴き所です。同曲からはカヴァデールのアドリブを経てジョン・ロードのソロに流れ込みますが、ジョンのプレイをバックにカヴァデールが切々と歌うこの場面は、4〜5年後のWHITESNAKEをストレートに連想させる名場面です。「Owed To G」から「Drifter」へと繋がるトミーのソロも単に轟音のようだった悪い時のプレイと異なり、きちんとしたフレージングとテクニックで構築されています。メンバーのプレイが噛み合った「You Keep On Moving」は、来日公演を含めても上位といえるテイクでしょう。「Stormbringer」のイントロ部分とアンコールの「Highway Star」直前はマスターに起因するカットがあり、フェイドインとなっていますが、演奏を聴く上ではさほどマイナスとはなっていません。ラストまでバンドのテンションは高く、充実したライヴを聴き込ませる110分間です。

 そしてディスク3・4へは、2日目となった26日のショウを収録しています。オープニング部分から「Burn」前半にかけてはテープにヨレが見られるなど、素材の保存状態では前日のソースと較べて見劣るものの、同曲の2:30頃からはそれも回復します。均整の取れた聴き易さでは前日の録音に一歩譲りますが、安定感やマスター・クオリティを確信させる鮮度では劣らず、さらにライヴ・テープらしい臨場感や空気感は優っているとも言えるでしょう。もちろんライヴの雰囲気は前日と変わらない、熱気溢れる演奏を楽しめます。カヴァデールはこの日も好調で、「Lady Luck」や「Smoke On The Water」でのパフォーマンスは一聴に値します。前日はWHITESNAKEを連想させるシーンを聴かせた「I Need Love」後のジョンとカヴァデールのアドリブには、この日はペイスも参加し、前日ともまた違う、明るく跳ねるようなプレイを楽しめます(なお、「I Need Love」の1:53頃にはマスターに起因する、ワープするような音飛びが見られます)。ジョンの叙情的でムード満点のオルガンソロはオーディエンスの喝采を浴びており、第四期ならではのフュージョン的な「Lazy」や、7分を越えるペイスのダイナミックなソロと共に、この日の大きな聴き所となっています。
 ライヴ後半でも第四期の特徴的な演奏は随所で聴き手の耳を惹き付けます。特にグレンのソウルフル・ヴォイスが天を突くような「This Time Around」と躍動感ある「Owed To G」の組曲はアルバム以上の聴き応えで演奏され、聴き手を大いに唸らせるでしょう。トミーのソロも前日とは異なるアプローチでプレイされており、彼の持ち味であるリズミカルで変幻自在なタッチを確認できます。「Stormbringer」と「Highway Star」でのクライマックスは、この当時のPURPLEらしいハードな演奏を聴かせ、ライヴの最後を劇的で熱狂的な盛り上がりのうちに締めくくります(残念ながらこの日も「Stormbringer」の冒頭にはテープチェンジと見られるカットが存在します)。

 DEEP PURPLEはこの後、不幸な出来事に見舞われてしまうインドネシア・ジャカルタ公演を経て、12月8日から全4公演の来日公演を行います。ジャカルタでの出来事とトミー・ボーリンの不摂生によりバンドの気持ちが空回りしてしまった来日公演と比べ、このオーストラリアでのライヴはモチベーション・プレイアビリティともに充実しており、第四期の実力を充分に楽しめます。'76年アメリカツアー以降はセット落ちしてしまった「I Need Love」・「You Keep On Moving」といった楽曲も、このプレイで聴けるのは嬉しいの一言。今回プレスCDでリリースされる東京公演の「DRIVING ME WILD」にも優ろうかという充実の一本は、間違いなくDEEP PURPLEファン必携必聴です。DEEP PURPLEの'75年オセアニア・ツアーをどうぞじっくりとお楽しみください!

★beatleg誌 vol.137(2011年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1975年に行われたアルバム『COME TASTE THE BAND』のプロモーションにともなうオーストラリア・ツアーから、11月25日&26日のメルボルンでのステージを、一部カットや異なる音源がミックスされた部分もあるが中程度の音質のオーディエンス録音で収録した限定セットのCD-R。
 Disc-1&2の25日-メルボルンでのステージは、デイヴィッドのMCのバックでバンドのサウンドチェックが続いた後、イアン・ペイスのドラムから「Burn」がスタート。リッチー在籍時の緊張感あるステージとは異なるフレーズの端々にリラックスさを感じるトミーのギター・プレイが4期DEEP PURPLEを象徴しているとも言えるが、リーダーのジョン・ロードのキーボードとイアンのドラムがバンドのサウンドを引き締まったものにしている。グレン・ヒューズが今でも愛してやまない曲「Getting Tighter」のファンキーなサウンドや、トミー・ボーリンのソロ・アルバム『TEASER』収録の「Wild Dogs」でのトミーの味わい深いヴォーカルやメロディに4期DPらしさが凝縮されていると言っても良いだろう。特に「Wild Dogs」はDEEP PURPLEの曲として正式に発表されていたら、どう評価されただろうか。「This Time Around」の曲前ではグレンがバンド・クルーの名前をあげるが、この中に、オーストラリア・ツアーに続いて行われたジャカルタ・ツアー中に不慮の死を遂げたパッツィ・コリンズの名前もあって、胸を締め付けられるようだ。ラストの「Stormbringer」はフェイド・インながら、3期DPのサウンドを感じさせるプレイで名演と言えるだろうし、アンコールの「Highway Star」でのトミーらしいとも言えるようなテクニカルさは感じないものの味のあるギター・ソロが素晴らしい。
 Disc-3&4の26日-メルボルンでのステージは、オープニングの「Burn」でマスターとなったテープに起因する音が回るような不安定さはあるが徐々に解消される。ステージはオーストラリア・ツアー-4日目ということもあり前日以上にバンドのプレイもパワフルで、トミーのギター・プレイも音数が増えているのも嬉しい。この日もバンドを牽引しているのはジョン・ロードで、当然のことながら、もし、フリー・フォームなトミーのギターだけだったら、これほど纏まりのあるステージにはなっていなかっただろうし、アンコールの「Highway Star」でのバンドが一体となった熱いプレイを聴いていると短命に終わったとは言え、4期DPのツアーもスタートを切ったばかりで、バンドもやる気に満ち溢れていたことを感じ取れるだろう。
 一部の曲がカットされてしまうアメリカ・ツアーと異なり、フル・セットでのステージが堪能出来るので、音質もさることながら4期DPのファンにとっては貴重なアイテムのひとつだ。


Live at Festival Hall, Melbourne, Australia 25th November 1975

Disc 1
1. Intro. 2. Burn 3. Lady Luck 4. Love Child 5. Getting Tighter 6. Smoke On The Water
7. Georgia On My Mind/Smoke On The Water (reprise) 8. Wild Dogs 9. I Need Love
10. Keyboards Solo 11. Lazy 12. Drums Solo

Disc 2
1. This Time Around 2. Owed To "G" 3. Guitar Solo 4. Drifter 5. You Keep On Moving
6. Stormbringer 7. Highway Star

Bonus Track
8. Tommy Bolin Interview

Live at Festival Hall, Melbourne, Australia 26th November 1975

Disc 3
1. Intro 2. Burn 3. Lady Luck 4. Love Child 5. Getting Tighter 6. Smoke On The Water
7. Georgia On My Mind/Smoke On The Water (Reprise) 8. Wild Dogs 9. I Need Love
10. Keyboards Solo 11. Lazy 12. Drums Solo

Disc 4
1. This Time Around 2. Owed To G 3. Guitar Solo 4. Drifter 5. You Keep On Moving
6. Stormbringer 7. Highway Star

David Coverdale - Vocal Tommy Bolin - Guitar Glenn Hughes - Bass, Vocal
Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums