THE ROLLING STONES - EAST RUTHERFORD 1981 3RD NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

THE ROLLING STONES - EAST RUTHERFORD 1981 3RD NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Live at Brendan Byrne Arena, East Rutherford, New Jersey, USA 7th November 1981 STEREO SBD

 映画「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」用の収録が行われた1981年イースト・ラザフォード三公演は見事なまでにドタバタ三部作ともいえるライブが披露されたと言えるでしょう。それは初日=雲行きが怪しい、二日目=もうガタガタ、そして三日目で収束といった具合に。そんな名演と迷演が行き交う三日間は最初PAアウトのサウンドボードが発掘されていましたが、2013年の「CONCERT VAULT」サイトからのラジオ放送用マルチトラック録音のラフミックス公開によって、そのすべてが明らかとなりました。
 中でも三日目はPAアウト・サウンドボードですと「Tumbling Dice」以降が未収録という痛恨の収録状態でしたので、それをも上回るマルチトラックのステレオ音質かつ全曲が収録されたという衝撃は世界中のマニアを驚かせたものでした。おまけにカットポイントが演奏の中に生じていないという録音状態の見事さもマニアを感嘆させたのです。考えてみれば、同じ会場で三日連続の公演を行えば収録する側も慣れてくるというもの。
 それを物語るようにイースト・ラザフォード三日間における一連のラジオ放送用ラフミックスの中ではもっとも楽器のバランスが安定しており、どれか一つの楽器だけが飛びぬけて目立ってしまうようなラフさが皆無。ここに各種エフェクトなどを加えれば、そのままライブアルバムとしてリリース出来てしまうのでは?と思えるほど安定した録音状態も大きな魅力でしょう。

 今回も10年近く前に配信という形で公開された音源の監修を担当したのはGRAF ZEPPELINなのですが、そもそもの音質のクオリティが非常に高い上、先のような演奏に食い込むカットがないということから大幅な修正を加える必要なしと判断。全体の微調整を細やかに施しています。その中でもっとも気になる点であったと言えるのは音量のバランス。これもまたラフミックスにはありがちな現象なのですが、そこを調整することで、前二日の録音と比べても非常にバランスの良い状態がさらに引き立ち、全体を通してストレスなく聞き通せるようになりました。
 またバランスの良さという点で演奏はもちろん、臨場感や観客の盛り上がりを一番いい感じで捉えてくれているのもこの日。これもまた三日連続同じ会場で収録したことの成果だと言えるかと思いますが、例えば「Miss You」が始まった時の大歓声などは聞いているこっちまで鳥肌が立ちそうなリアルさ。それに加えてミックが当時の新曲である「Hang Fire」の曲名を告げた場面、あるいは彼が「Start Me Up」を歌い始めたところで起こる大歓声が凄い。これこそ同時リリースのオーランドと同様に当時の新曲、あるいはニューアルバムからの曲で観客を沸かせられる現役バンド感。
 それら新曲が生み出した熱狂とは対照的に「All Down The Line」になるとミックがいよいよ喉をかばったメロディラインを下げた歌い方へと堕ちてしまい、なるほど81年ツアーのレパートリーお役目御免となってしまうのも致し方ないかと。

 そして前二日でも聞きどころが満載だった波乱万丈のイースト・ラザフォード三日間ですが、この日がまた実に面白い。何しろ前日があのような体たらくでしたので、オープニング「Under My Thumb」を妙に慎重な面持ちで演奏し始めるのがまた面白いもの。これを終えたところで今日のモニターはちゃんと機能してくれそうだ…ステージ上のメンバーは演奏が一気に白熱。中でもライブ前半におけるロニーのギタープレイは冴えまくっていて、「When The Whip Comes Down」と「Shattered」では絶好調。このことからもステージ・モニターが機能し、演奏に集中できている証と言えるのではないでしょうか。
 ところがそんな勢いに水を差したのが「Black Limousine」。イントロでチャーリーが乗り遅れてしまう形となり、そこでも勢いに乗っているロニーが彼に向かって「こっちに合わせて」と言いながら軌道修正している姿が目に浮かぶよう。
 しかしこれくらいは序の口といった感じで、今度は「Going To A Go Go」の終わり方を各人が見失ってしまった挙句、一旦終わったかに見えた演奏をもう一度繰り返してようやく終わるというドタバタ。果ては「Beast Of Burden」では二番に入ったところで、ミックの歌と演奏が噛み合わなくなってしまい、前日の悪夢がよぎったであろうキースが苛立ち気味にコーラスして何とか元に戻るという混乱ぶり。
 逆に言えばこれらがイースト・ラザフォード三日目の「二大ハプニング」といったところであり、全体的な演奏のまとまりは前日よりもはるかに上。何しろ前日はライブ終盤がモニターの不調によって大変なことになってしまっていただけに、そうしたトラブルに足を引っ張られることなくライブが無事クライマックスを迎えることが出来たミックは本当に嬉しそう。前日には演奏が止まりそうなほどの混乱ぶりを呈した「Jumping Jack Flash」に至っては、まるで別のバンドが演奏しているかのごとし。
だからこそ81年のイースト・ラザフォードは「ドタバタ三部作」と呼べる訳で、三日目の再リリースも必然だったのです。その三日間の最後を締めくくる名音源もGRAF ZEPPELINの細やかなレストアによってバージョンアップ、今回のリリースで是非その波乱に富んだ三日間を体験してください。面白すぎ!

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(リマスター・メモ)REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN

★位相修正。但し変化は前半部の僅かで、後半は元々正確だったようです
★音量バランス修正。全体にアンバランスだった音量を修正。
★EQは殆どしてません。元々音色的には問題なし

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (68:25)
01. Take The A Train
02. Under My Thumb
03. When The Whip Comes Down
04. Let's Spend The Night Together
05. Shattered
06. Neighbours
07. Black Limousine
08. Just My Imagination
09. Twenty Flight Rock
10. Going To A Go-Go
11. Let Me Go
12. Time Is On My Side
13. Beast Of Burden
14. Waiting On A Friend
15. Let It Bleed

Disc 2 (63:20)
01. You Can't Always Get What You Want
02. Band Introductions
03. Little T & A
04. Tumbling Dice
05. She's So Cold
06. All Down The Line
07. Hang Fire
08. Miss You
09. Start Me Up
10. Honky Tonk Women (with Tina Turner)
11. Brown Sugar
12. Jumping Jack Flash
13. Satisfaction

STEREO SOUNDBOARD RECORDING