ERIC CLAPTON - BUDOKAN 1997 1ST NIGHT: DAT MASTER(2CD) [Tricone 199/200]

ERIC CLAPTON - BUDOKAN 1997 1ST NIGHT: DAT MASTER(2CD) [Tricone 199/200]

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Live at Budokan, Tokyo, Japan 13th October 1997 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)

【’97年ジャパン・ツアー初日の極上ステレオ・オーディエンスDATマスター入手!】

 今週、エリック・クラプトンの秘蔵DATマスターをさらにもう一つリリース致します!今回入手しましたのは、1997年のジャパンツアー初日、10月13日の日本武道館公演のDATレコーディングによるステレオマスターです。この初日公演は、「ON GUITAR AND VOCALS, ME !」 (Jungle Tiger)という全公演収録16CDボックスセットと「Japan Tour ’97 ? First Night」 (Mobile Reality Sound Lab)という2CDRにてリリースされていましたが、本マスターはもちろんそれらとは異なる、本邦初登場のマスターです。初日と言えば演奏曲数が後半の他日より多かったことで知られています。クラプトンが大好きな武道館での初日に気合を入れて臨んだことが窺える、そんな特別な瞬間を捉えた本盤の音質につきましては、高音質を誇るDATらしい極上のステレオ録音となっています。非常にクリアでステレオの分離感も良く、拡がりのある音像です。各楽器、クラプトンのボーカルが粒立ち、明瞭に聴き取れる秀逸なレコーディングと言えるでしょう。適度なオーディエンスノイズが臨場感を醸し出し、武道館の空気感をも捉え、リアリティを甦らせます。今回同時リリースの「Munich 1998 DAT Master」に優るとも劣らないクオリティで聴いていただける名音源です。

【前例のない「特別」なセットリストだったジャパン・ツアー!】

 ここで1997年の日本公演がクラプトンのキャリアにおいてどのような位置づけにあったのか、振り返ってみることにしましょう。翌年にはアルバムリリースと共に全米&ヨーロッパ・ツアーが実施されたわけですが、その前年のジャパン・ツアーは特別な意味合いを持っていたのです。この年のクラプトン活動は以下でした。
・2月26日:マジソン・スクエア・ガーデンにて開催された第39回グラミー賞授賞式に出席。Change The Worldが「レコード・オブ・ジ・イヤー」、「最優秀男性ポップヴォーカル・パフォーマンス」を受賞し、ベイビーフェイスと共に受賞記念演奏を披露した。
・7月3日〜17日:マーカス・ミラー、デヴィッド・サンボーン、スティーヴ・ガッド、ジョー・サンプルと共に結成したフュージョンユニット「レジェンズ」名義で短期ヨーロッパ・ジャズフェスティバルツアーを敢行。
・9月15日:ジョージ・マーティンの呼びかけによりロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて開催されたモンセラット島の火山噴火被害を支援するベネフィット・コンサート「コンサート・フォー・モンセラット」に豪華アーティストと共に出演。

・9月25日:ニューヨーク・ハマースタイン・ボールルームで収録されたベイビーフェイスのMTV「アンプラグド」ショーに出演し、ベイビーフェイスと共演。
・10月9日、10日:韓国ソウル公演
・10月13日〜31日:ジャパンツアー(全13公演) ←★ココ★
・12月31日:イギリス・サリー州ウォーキングにて恒例のチャリティコンサート「ニューイヤーズ・イヴ・ダンス」を主催し、出演。

 以上の状況からお判りいただけるのは、この年はワールドワイドなツアーは行なわず、スポット的なイベントへの出演とスポット的なフュージョンユニットで短期ツアーを行なった以外、正規のソロツアーはこの日本公演とウォームアップを兼ねた直前のソウル公演しか行わなかったということです。なぜならこの年、クラプトンは92年から6年越しで製作に取り掛かっていた、亡き息子さんとのメモリアル・アルバム(翌年に「PILGRIM」としてリリースされました)のレコーディングを続けており、それに注力していたからでした。本来ならアルバム製作に没頭したいところだったと察せられますが、ジャパンツアーに関しては「2、3年に一度」が恒例化しており、95年の来日時に97年のブッキングをしていたため実施されたものと考えられます。こうした状況から、この年のジャパンツアーは「特別」なものとなりました。その一番の要因は、まだ製作途上にあったアルバムに収録される予定だった楽曲を世界のどこよりも早くこのジャパンツアーで披露したことです。クラプトンが未発表の新曲をライブで披露するということはめったにないことで、これ以前のジャパンツアーでは、「SLOWHAND」リリース前に行なわれた77年しか例がありませんでした。但し77年の来日時は既にアルバムは完成しており、リリースを待つ状態でしたので、完成形の楽曲を披露したわけですが、この97年時はまだアルバムのミックスダウンが終わっていない段階での披露でした。後日関係者に配布された「PILGRIM」の「第4回イコライズド・バージョン」と称されるサンプルCDR(まだ曲名も仮の状態)が97年12月27日の製作クレジットであったことを見ても、このジャパンツアー時点での楽曲披露は、クラプトンにとっては「ほぼこの形で完成させたい」という言わば未完成の手探り状態で披露したものと言えたでしょう。言い換えれば、クラプトンは大好きな日本のファンにどうしても逸早く新曲を聴かせたかったわけです。そのパートはDisc 1の6.〜9.に当たります。興味深いのは、アルバムリリース後に実施された翌年のワールドツアーでは、Broken Heartedをセットリストからはずし、プレイしなくなったことです。素晴らしい名曲にもかかわらず何故なのか、その理由は不明ですが、この曲をアルバムバージョンに近い形で聴けるライブバージョンはこのジャパンツアーだけだと言えます。また、ハードブルースの新曲Sick and Tiredは、なぜか10月17日の4日目公演からセット落ちしてしまいました。恐らく終演時刻との関係で1曲カットする必要が出てきたのではないかと考えられます。従ってこの曲の最初期のライブバージョンを聴けるのも本盤の妙味と言えるでしょう。そしてChange The World。この年の初頭にグラミー賞を受賞したこの曲がツアーライブで演奏されたのは、このジャパン・ツアーが最初だったのです。しかもその初日ということで、初演奏に懸けるクラプトンの意気込みにはただならぬ情熱があったことでしょう。さらには、この日のHave You Ever Loved A Womanでのソロが凄まじい!連日演奏された同曲ですが、ツアー中で群を抜くプレイクオリティを見せたのは、間違いなくこの初日でした。名演です。
また、この時はアンコールで2曲を披露していました。2000年代以降では考えられないサービスぶりです。水を得た魚のように弾き捲るブルースナンバー2曲も聴き応えがあります。既発盤のタイトルにもなっているメンバー紹介時の、各メンバーを紹介した後にクラプトンが自らを紹介した言葉は21日の大阪公演で発せられたものですが、そんな珍しい「自己紹介」もこのジャパン・ツアーだけにおけるものでした。そういう意味でもこのツアー、この初日は「特別」だったのです。

【ピアノの名手、ジョー・サンプルが参加した唯一のツアー!】

 そしてさらに「特別」だったのは、7月の「レジェンズ」で行動を共にし意気投合した故ジョー・サンプル(クルセイダーズ)をピアノに起用していたことです。クラプトンからの声掛けにサンプルは快く応じたと言われていますが、彼のリリカルなピアノプレイによって、各曲が特別な趣きを付与されたことは間違ありませんでした。それは冒頭のLaylaでのソロを聴いていただければお判りいただけるでしょう。極め付けはOld Loveでのソロです。静かに揺れていた心のひだが、最後には激情迸るものに移行していく様を表現したこのピアノソロはまさに絶品。クラプトンのエモーショナルなソロとの双璧を成す素晴らしいパフォーマンスです。これもまた名演と断言してもいいでしょう。
 名演目白押しの武道館初日公演。その初登場かつ極上音質のマスターです。どうぞ本盤で「特別」だった97年ジャパンツアーの好音源をお楽しみください。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (53:26)
1. Introduction
2. Layla
3. Change The World
4. Nobody Knows You When You're Down And Out
5. Tears In Heaven
6. Goin' Down Slow
7. Broken Hearted
8. Pilgrim
9. Sick And Tired
10. I Shot The Sheriff

Disc 2 (57:49)
1. Wonderful Tonight
2. I'm Tore Down
3. Have You Ever Loved A Woman
4. Cocaine
5. Tearing Us Apart
6. Old Love
7. Sunshine Of Your Love
8. Everyday I Have The Blues
9. Before You Accuse Me

Eric Clapton - guitar, vocals
Andy Fairweather Low - guitar / vocals
Chris Stainton - keyboards
Joe Sample - piano
Dave Bronze - bass
Steve Gadd - drums
Katie Kissoon - backing vocals
Tessa Niles - backing vocals