ELTON JOHN - SEATTLE 1974(2CDR) [Uxbridge 1556]

ELTON JOHN - SEATTLE 1974(2CDR) [Uxbridge 1556]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Seattle Center Coliseum, Seattle, WA, USA 12th October 1974 TRULY PERFECT SOUND

 「シアトルのミラード」とも呼ばれた、もう1人の絶対名手スタン・グトスキー氏。そのマスター・アーカイヴ事業の最新作となるエルトン・ジョン篇が登場です。
 「スタン……誰?」という方もいらっしゃることでしょう。かの名門「JEMS」の創設スタッフとして知られる人物なのですが、彼自身も名録音家であり、1973年のLED ZEPPELINや1974年のジョージ・ハリスン、1975年のPINK FLOYD録音など、歴史的な傑作を数多く残してきました。そのスゴ腕ぶりから「シアトルのミラード」と呼ばれるわけですが、活動を始めたのはミラードよりも早い1972年。むしろ「ミラードの方が南カリフォルニアのグトスキーだった」とも言われているほどなのです。グトスキー氏は残念ながら2020年初頭に亡くなられたのですが、その膨大なマスター・コレクションは「JEMS」の元に残された。「JEMS」は2年前からミラード発掘に注力してきましたが、それも現在では一息を入れそうな雰囲気。いよいよグトスキー・マスターの発掘に本腰を入れるようです。
 しかも、そのコレクションは「ミラード以上の秘宝」とも囁かれている。まず第一に、ミラード作品よりも古い記録が期待できる。前述したようにグトスキー氏が活動を開始したのは、ミラードより早い1972年。しかも、世界の初期テーパー達が使っていた機材よりも高級な「Tandberg Model 11 portable」をいち早く採用。群を抜くハイクオリティ・サウンドで録音していたのです。そして第二に、誰も知らない初登場音源もたっぷり。ミラード発掘事業では古くから知られる録音のアップグレードも多かったのですが、グトスキー氏はミラードほどトレードに積極的ではなかった。そのコレクションには、まだ誰も聴いた事のない知られざる録音が大量に眠っているのです。
 さらに第三は、トランスファー環境の向上。記録が優れていても、それを引き出す機材・環境がなければ宝の持ち腐れ。特にヴィンテージ録音は機材自体が古く、再生するだけでノイズが入ってしまう事も珍しくありません。グトスキー氏所有の機材も例外ではなく、特に「Tandberg Model 11」は標準的なデッキでは再生できないフルトラック・モノラル。これまではデジタル化した後にアプリでノイズ処理が必要でした。そこで「JEMS」では、オタリ社製オープンリールに新品のフルトラックのモノラル・ヘッドユニットを導入。Tandbergマスターでもノイズレスでトランスファーが可能になったのです。

 すっかり余談が長くなってしまいました。早い話が「これから聴いた事もない凄い録音がドンドン出るぞ!」という事なのですが、本作はその先駆けとなる1本。「1974年10月12日シアトル公演」の極上オーディエンス録音です。もちろん、ライヴアルバムの主役はテーパーではなくミュージシャン。1974年のエルトンと言えば、『カリブ』『グレイテスト・ヒッツ』が立て続けに大ヒットを飛ばした黄金時代の真っ直中であり、同時に『ヒア・アンド・ゼア』が記録された年でもある。ここで、そのスケジュールを振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。

・2月1日ー13日:日本(12公演)
・2月21日ー3月18日:オセアニア(4公演)
・5月5日ー27日:英国#1(3公演)←※公式HERE
《6月28日『CARIBOU』発売》
・9月25日ー11月4日:北米#1(24公演)←★ココ★
《11月8日『GREATEST HITS』発売》
・11月8日ー12月3日:北米#2(20公演)←※公式THERE
・12月20日ー24日:英国#2(5公演)

 これが1974年のエルトン・ジョン。本作のシアトル公演は『CARIBOU』リリース直後となる「北米#1」の13公演目でした。熱心なコレクター諸兄なら、ここでピンと来るかも知れません。そう、マイク・ミラードの傑作『L.A. FORUM 1974(Uxbridge 1374)』のちょうど一週間後にあたるコンサートなのです。
 そんな本作は、ミラード録音にも負けない美録音。会場も違う中で優劣を軽々に決めるわけにはいかないのですが、澄み渡った空気感とそのド真ん中を貫いて来る芯の力強さ、鳴りの美しさ、ディテールの細やかさ……すべてが素晴らしい。正直なところ、間近感だけは『L.A. FORUM 1974』の方が一歩上のようですが、こればかりはポジションにもよるので仕方ない。基本となる機材とセンスはミラードにもまったく引けを取らないのがよく分かるのです(ちなみに「Tandberg Model 11 portable」はポータブルと言いつつ、単1電池が10本も必要で重量も4.5キロ以上というシロモノ。それを隠して持ち込み、このサウンドで録る……まったく頭が下がります)。
 セットは『L.A. FORUM 1974』と同一なので繰り返しは避けますが、『HERE AND THERE』でも聴けない「Goodbye Yellow Brick Road」「All The Girls Love Alice」「Grimsby」も美味しいヒット・パレード。天文学的代ヒットを飛ばしていた『グレイテスト・ヒッツ』から「Border Song」以外の全曲が披露される豪華絢爛のショウを現場体験できるのです。
 生前のトレード数が少なかったために知名度ではミラードに及びませんが、やはり歴史的名手であったスタン・グトスキー氏。そのコレクション復刻プロジェクトの先駆けとなる1本です。本作自体が豪華なグレイテストヒッツ・ショウを極上体験できるライヴアルバムですが、今後のプロジェクトそのものの期待度もハネ上がる。2022年も名門「JEMS」から目が離せないこと間違いナシの大傑作の誕生です。

★来年はミラードからスタン・グトスキー? 驚きの超高音質。プレス盤が相応しい圧巻の内容です。

Disc 1(69:36)
1. Intro
2. Funeral For A Friend/Love Lies Bleeding
3. Candle In The Wind
4. Grimsby
5. Rocket Man
6. Take Me To The Pilot
7. Bennie And The Jets
8. Daniel
9. Grey Seal
10. Goodbye Yellow Brick Road
11. Burn Down The Mission


Disc 2(64:16)
1. Band Introduction
2. You're So Static
3. Lucy In The Sky With Diamonds
4. Don't Let The Sun Go Down On Me
5. Honky Cat
6. All The Girls Love Alice
7. Saturday Night's Alright (For Fighting)
8. Crocodile Rock
9. The Bitch Is Back
10. Your Song

Elton John - vocals, piano
Dee Murray - bass
Davey Johnstone - guitar, mandolin, banjo
Nigel Olsson - drums

Muscle Schoals Horns

Harvey Thompson - saxophone
Ronnie Eades - baritone saxophone
Harrison Calloway - trumpet
Charlie Rose - trombone