BOB DYLAN feat. MICK TAYLOR - MADRID 1984(2CD) [ZION-210]

BOB DYLAN feat. MICK TAYLOR - MADRID 1984(2CD) [ZION-210]

販売価格: 3,800円(税込)

数量:

商品詳細

★在庫切れの場合取り寄せ(1週間で入荷)
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

Estadio del Rayo Vallecano, Madrid, Spain 26th June 1984 TRULY PERFECT SOUND

 ミック・テイラー在籍時のローリング・ストーンズ絶頂期音源のリリースに合わせ、今週はボブ・ディランのライブ音源も彼の絡んだ極上オーディエンス録音を限定プレスCDにてリリースいたします。テイラー絡みのライブと言えば、もちろん1984年のヨーロッパ・ツアー。既にこのツアーに関しては「THE BEST SHOW : BARCELONA 1984」と「BRUSSELS AFFAIR 1984 REVISITED」そしてサウンドボードの「ROME 1984 1ST NIGHT」といった名盤がリリース済みですが、今回は6月26日のマドリードを。
 その日付からも解るように「THE BEST SHOW : BARCELONA 1984」ことバルセロナの前のライブ。実を申しますと84年ヨーロッパ・ツアー、6月行程の中でもローマの二日目からマドリードまでの四日間はまともなアイテムが存在せず、ちょっとしたエアポケット状態となっていた時期。文字通りのベストショーであったバルセロナの高みへと到達するまでの過程が垣間見られない状況が現在まで続いてしまっていたという。
 
 そんな状況を打破すべく画期的なリリースとなるであろう今回のマドリードなのですが、これが素晴らしい音質のオーディエンス録音。はっきりいってバルセロナと比べてもまったく遜色のない極上クオリティ。音像が極めてオンな状態という点ではバルセロナと相通じるものがあるのですが、そちらが肉厚系の迫力を兼ね備えていたのに対し、こちらはすっきりクリアーな状態が魅力。それに加えてテープの鮮度も抜群。今から40年近く前のアナログ・カセット録音だとは信じがたいほど。これほどまでのクオリティを誇る音源が今までリリースされてこなかっただなんて。
 今回はネット上に出回っているバージョンを元にプレスCD化させたのですが、実はネット上で最も簡単に入手できるバージョンでは「Masters Of War」における三番の歌詞「Like I see through the water」のところで録音時にはなかった音飛びが混入するという痛恨のアップロード・ミスが生じていたのですが、同じネット上でもごく小規模ながら別トランスファーのバージョンが出回っており、そちらと組み合わせることでトラブルのないベスト・バージョンでの収録を実現。つまり枝分かれバージョンをネット上にて発見、メインのバージョンの一部で見られた小さなトラブルを解消させる補填要員として活躍していただきました。
 何しろマスターテープから収録された抜群に音質が良いステレオ・オーディエンス録音ですので、その状態を整えることでプレスCDに収録するに相応しい状態へと磨き上げています。

 そしてバルセロナの前のライブというだけあって演奏内容も極上。同じスペインでのステージながら、いい意味で雰囲気が違っている点も大きな魅力。バルセロナが熱狂的な盛り上がりだったのに対し、こちらはとてもリラックスした雰囲気。そうした会場の空気を反映し、ディランやバンドの演奏も実に和やか。そんな中でもテイラーのギタープレイに関してはバルセロナ以上の閃きを見せており、それが今回ストーンズ・アイテムと同時にリリースされるようになった最大の要因なのです。
 毎回のステージでテイラーがギターソロを最初に炸裂させるナンバーであった「All Along The Watchtower」からしてバルセロナより音数多めなフレーズを弾きまくっていますし、「I And I」に至っては最初のギターソロでうっかり弾きすぎてしまい、慌てて急ブレーキをかけたかのごとく曲に戻るという微笑ましい場面まで見られるほど。これはバルセロナと聞き比べれば一目瞭然。
 さらに傑作なのがディランの休憩コーナーであり、ベーシストのグレッグ・サットンが歌うR&Bカバー「I've Got To Use My Imagination」。ここではボスがいないのをいいことに(笑)これでもかとテイラーが弾き倒しています。てか場つなぎナンバーでここまでリードを一生懸命弾きますか?普通(笑)。
 またこの曲が始まる前では本当に珍しいことにディランが「今日は何歌うの?」とサットンに話しかけていますし、いつもならトイレ休憩タイム確定なコーナー、ところが驚いたことにサットンがスペイン語で観客に語り掛けており、それが功を奏して場つなぎコーナーなのに盛り上がるという84年でも極めて珍しいほっこりハプニングまで垣間見られてしまいます。

 こうしてライブ前半だけでも非常に和やかな雰囲気の中でライブが快調に続けられていたのですが、ライブ終盤がまた実に和やか。バルセロナと言えば、あのフィナーレ「Blowin’ In The Wind」における大合唱という名場面が見られた訳ですが、既にマドリードでも上機嫌なディランは観客と一緒に歌うことを推奨。ところがバルセロナの時よりも高いキー(その時がCだったのに対しマドリードではG)で歌い始めたことが裏目に出たか、あの時ほど合唱が盛り上がらずに終わってしまいます。むしろ、ここでの教訓を踏まえた結果がバルセロナの盛り上がりへとつながったのでしょう。
 そしてディラン自身は「Masters Of War」辺りからエンジン全開となって攻め気味に歌ってくれ(だからこそ同曲での微塵な音飛びが痛恨となった訳です)この日の弾きまくりテイラーに拮抗するかのごとく力強い歌を聞かせてくれる。稀代の名演バルセロナの前のステージが悪い訳がない。何より最高音質のステレオ・オーディエンス録音です、熱血系ライブだったバルセロナに対し、和み系のマドリード。独特な録音状態が功を奏し、ヨーロッパ系オーディエンス録音にありがちな周囲の騒ぎといったストレスも一切なく、掛け値なしの極上音質でテイラーが燃え上がった84年ヨーロッパの新たな名演かつ名音源を心ゆくまでお楽しみください!


Disc 1 (58:54)
1. Highway 61 Revisited
2. Jokerman
3. All Along the Watchtower
4. Just Like A Woman
5. Maggie's Farm
6. I And I
7. License To Kill
8. Just My Imagination (sung by Greg Sutton)
9. A Hard Rain's A-Gonna Fall
10. Girl From the North Country
11. It's Alright Ma

Disc 2 (64:18)
1. Simple Twist of Fate
2. Masters of War
3. Ballad of A Thin Man
4. Enough Is Enough
5. Every Grain of Sand
6. Like A Rolling Stone
7. Mr. Tambourine Man
8. It Ain't Me Babe
9. Knockin' On Heaven's Door (with Carlos Santana)
10. Leopard Skin Pill-Box Hat (with Carlos Santana)
11. Tombstone Blues (with Carlos Santana)
12. Blowin' in the Wind (with Carlos Santana)

Bob Dylan - vocal & guitar
Mick Taylor - guitar
Ian McLagan - keyboards
Greg Sutton - bass
Colin Allen - drums