PINK FLOYD - PHILADELPHIA 1977 2ND NIGHT(2CD) [Sigma 296]

PINK FLOYD - PHILADELPHIA 1977 2ND NIGHT(2CD) [Sigma 296]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Live at The Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania, USA 29th June 1977 TRULY AMAZING SOUND(NEW SOURCE)

 45年の時空を超えた初登場音源が新発掘! 別録音まで駆使した「GRAF ZEPPELIN」の高精度マスタリングにより、初にして最長・最高峰を極めた決定盤仕様で永久保存決定です。
 その初登場音源に記録されていたのは「1977年6月29日フィラデルフィア公演」。そのヴィンテージ・オーディエンス録音です。本作最大の魅力と言えば、ほとんどの方が初めて耳にするであろうショウそのものであり、『ザ・ウォール』の原動力にもなったというヒリヒリとした時代の緊張感。そのショウは一体いつのことだったのか。まずは、当時のスケジュールを振り返ってポジションをイメージしてみましょう。

《1月21日『アニマルズ』発売》
・1月23日ー2月4日:欧州#1(9公演)
・2月17日ー3月1日:欧州#2(11公演)
・3月15日ー31日:英国(9公演)
・4月22日ー5月12日:北米#1(12公演)
・6月15日ー7月6日:北米#2(14公演)←★ココ★

 これが1977年の“IN THE FLESH Tour”。フィラデルフィア公演は最終盤「北米#2」に2日連続で設定されており、本作はその2日目である9公演目。そう、ツアーを代表する超名盤『DEFINITIVE BOSTON 1977(Sigma 226)』の2公演後にあたるコンサートでした。

【これまで聴いた事のなかったショウが体験できる新発掘】
 そんなショウは、これまでコア・マニアしか聴いた事のない秘境の夜でもありました。長い間「録音のないショウ」としてトレード・リストに上る事もなく、10年以上前に初めて録音が見つかった際にも話題になるほどのクオリティではなかった(実際の所、音自体は悪くなかったものの、安定感が今ひとつで没入して楽しむには相当な修復が必要でした)。結果、コンプリーターが日程の穴を埋めていくだけの秘匿のショウとなっていったのです。
 ところが! その状況が一変したのが昨年末。従来の今イチ録音(Recorder 1)とはまったく別の「Recorder 2」が新発掘されたのです。そのクオリティは、まさに絶品。さすがにボストン公演の超ビビッド・サウンドをイメージされると困ってしまうのですが、力強い芯がくっきりと空間を貫き、艶やかな鳴りが“IN THE FLESH Tour”独特のムードを鮮明に彩る。何より素晴らしいのは、ナチュラルな現場感。ビシッと安定したマスター鮮度が素晴らしく、録音自体の端正な味わいを美細部まで綺麗に残しているのです。もちろん「Recorder 1」とは雲泥の差であり、無加工なままでもいつまでも浸っていたくなる美の録音なのです。
 ただ「無加工なままで十分」であっても、伸びしろがある以上は追究したくなるのが人情というもの。本作では「GRAF ZEPPELIN」による高精細マスタリングでしっかりと磨き込みました。もちろん、無闇矢鱈な音圧稼ぎやド派手な飾り立てではありません。厳正なピッチ補正と位相修正、それに周波数分析によるバランス調整、ノイズ処理……と、あらゆる手段を駆使しながらも加工ではなく録音の良さを引き出す調整を施していったのです。

【ザ・ウォールに向かっていく緊迫のフルショウ】
 そして、それ以上に大きいのが最長化。テープチェンジ等のカットを「Recorder 1」で補足し、ショウのほぼ全景をシームレスに体験できるライヴアルバムに仕上げているのです(厳密いに言いますと「Sheep」の出だしだけ両録音とも欠けていますが、他は完全収録です)。ここで「ダメ録音のRecorder 1でガッカリするんだろうな」と想像されるかも知れませんが、その心配は無用。先ほども述べましたが、「Recorder 1」は録音自体は悪くない……いや、わりと良い。ただテープの回転ムラが厳しく、ショウ全編を補修するのはかなりの難行を強いられる状態だったのです。しかし、全部は無理でも補完パートだけなら可能。特に注目していただきたいのはラストの「Us And Them」。この曲は丸ごと「Recorder 1」を使用しているのですが、新発掘「Recorder 2」との違いが分からないほど素晴らしいサウンドで聴ける。もし「Recorder 1」を体験されているなら、同じ録音とは思えないことでしょう。
 そんな美のサウンドで描かれるのは、これまで聴いた事のなかったフルショウ。これがまた何とも素晴らしい。まず、何と言ってもバンドの調子が良い。オープニングの「Sheep」からして快調。ビートに勢いがあり、グイグイと引き込むようなグルーヴが格好いい。そして、必聴なのが続く「Pigs On The Wing (Part 1)」。しっとりとしたアコギの調べで始まるのですが、前曲の快調な演奏に煽られたのか、一部の客が爆竹を鳴らす。それに気分を害したロジャー・ウォーターズが演奏をストップ。「頼む。止めてくれ」と呼びかけるのです。演奏はすぐに回復して何事もなかったように進むのですが、その間も馬鹿者たちは爆竹を鳴らし、周囲の観客達がブーイングで鎮めようとするのです。
 幸運にもロジャーは再びショウを止める事はありませんでしたが、考えてみると本作の現場は歴史に名高い「モントリオールのツバ吐き事件」の約一週間前にあたる。『ザ・ウォール』を生み出したロジャーのフラストレーションと疎外感は、あの1日だけのことではなく、日々日々募っていったもの。本作のサウンドは、そのピリピリとした緊張感もものの見事に体験させてくれるのです。
 “IN THE FLESH Tour”の現場から、今年で45年。未だに新たなフルショウを体験できるとは。この地球上には、どれだけの秘宝オーディエンスが眠っているのでしょうか。そんな客録文化の奥深さまで思い知らされる驚きの新発掘。最長・最高峰に仕上げた永久保存プレス2CDで存分にお楽しみください。

★「1977年6月29日フィラデルフィア公演」の新発掘オーディエンス録音。これまでほとんど知られてこなかったショウですが、2021年末に公開された「Recorder 2」をメインに、録音漏れパートを激レアな「Recorder 1」で補完した最長・最高峰盤。メインの「Recorder 2」は力強い芯がくっきりと空間を貫き、艶やかな鳴りが素晴らしい名録音で、「GRAF ZEPPELIN」による高精細マスタリングで原音の可能性を最大限に引き出しつつ、ナチュラルな現場感も心地よい。爆竹をたしなめるために演奏を止める「Pigs On The Wing (Part 1)」のピリピリとした緊張感もリアルに味わえる新名盤です。

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(リマスター・メモ)

★メインは最近流通し始めたと思われるRec2(モノラルAud)。補填にRec1(2000年代になり流通したと思われる)を使用

★位相修正とピッチ修正を適宜施し、欠落部を補填。 演奏部分は、出だしSheepのイントロ以外は完全収録を実現。

★US AND THEMは、メインのRec2は1分ほどの断片のため、これは使用せず丸ごとサブのRec1です。
但しRec1は、元々回転ムラがあったものを綺麗に補正してますので、これはこれで元音源とは雲泥の差でかなり良くなってます。

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (51:46)
1. Sheep ★出だしカットインだがサブソースの方が短いため補填なし
★曲間カットRec1で補填

2. Pigs On The Wing (Part 1) ★0:00-0:02Rec1で補填 ★0:14付近爆竹で演奏ストップ
3. Dogs
4. Pigs On The Wing (Part 2) ★2:10以降(曲間)Rec1で補填
5. Pigs (Three Different Ones) ★0:00-0:37Rec1で補填

Disc 2 (74:28)
1. Audience
2. Shine On You Crazy Diamond (Parts 1-5) ★0:00-0:14Rec1で補填
3. Welcome To The Machine ★7:53以降(曲間) Rec1で補填
4. Have A Cigar ★0:00-0:32Rec1で補填 / 5:13-5:33(曲間SE) Rec1で補填
5. Wish You Were Here
6. Shine On You Crazy Diamond (Parts 6-9) ★0:27-2:19Rec1で補填 / 20:50以降(曲間)Rec1で補填
7. Money ★0:00-0:10Rec1で補填 / 9:50(演奏終演付近)以降 Rec1で補填
8. Us And Them ★丸ごとRec1