BLACK SABBATH - OSNABRUCK 1990(2CD) [ZODIAC 319]

BLACK SABBATH - OSNABRUCK 1990(2CD) [ZODIAC 319]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Stadthalle, Osnabruck, Germany 22nd October 1990 PERFECT SOUND

 遂に不遇の“TYR TOUR 1990”から永久保存プレスCDに相応しい極上ライヴアルバムが登場です! 本当に、本当に長かった。かの大名盤『HEAVEN AND HELL』さえも凌駕する様式美サバスの極地を描きつつ、時代に翻弄されてしまった超名盤『TYR』。“究めた”アルバムだからこそツアーもマニアから熱い眼差しが送られたわけですが、それはマニア限定の話。時代に無視された“TYR TOUR”は日程も極めて短く、ライヴ記録も極少。“HEADLESS TOUR”ですら残されたサウンドボードやプロショットも一切存在しないのです。そんな“TYR TOUR”の現場を数々の傑作オーディエンス録音でアーカイヴして参りましたが、残念ながら永久保存プレスCDに相応しいクオリティのものはありませんでした。
 しかし! そんな歯がゆい状況はもう過去のこと。今週は、遂にプレスに相応しい超強力ライヴアルバム2種が同時リリース。一方は伝統のミラノ録音『MILAN 1990(Zodiac 320)』、もう1つが本作。「1990年10月22日オスナブリュック公演」の超・極上オーディエンス録音です。“TYR TOUR”は短いながらも時期によってセットが異なる。まずは、同時リリースの2大頂点をポジションで理解するためにもツアー全体像から確認しておきましょう。

《8月6日『TYR』発売》
・9月1日-13日:英国(10公演)
・9月25日-10月2日:イタリア(6公演)
・10月3日-6日:スイス(3公演)
・10月8日+9日:オーストリア(2公演)
・10月10日-24日:ドイツ#1(11公演)←★ココ★
・10月26日-11月1日:北欧/ベルギー/オランダ(5公演)
・11月3日-28日:ドイツ#2/ルクセンブルク(7公演)
《12月:ギーザー・バトラー復帰》

 以上、全44公演。通常なら「欧州(44公演)」で済ませるところですが、このツアーは日本はおろか北米にも渡らず、ヨーロッパのみ。やや細かく表記しました。そんな中でもメインだったのは、間違いなくドイツ。母国イギリスを超える全17公演が行われました。本作のオスナブリュック公演は、その10公演目にあたるコンサートでした。

【もっともサウンドボー的な新・頂点】
 そんなショウを収めた本作は「TYR TOURの新・頂点」となるライヴアルバム。録音自体は従来から知られており、ツアー屈指の名録音と呼ばれてきました。しかし、本作はそれとは異なる。最近になって発掘された新マスターで、圧倒的にアップグレードした超極上品なのです。従来マスターも距離感を感じさせないパワフルなサウンドでしたが、惜しむらくはバランスが悪かった。左右のステレオ感にクセがあり、左チャンネルで高音がキツく、後半に行くほどバランスも崩れていた。それ以上に厳しかったのが低音。力強いのは良いものの、ボワボワと輪郭が甘く、ボケた重低音がすべてを包み込んでしまうサウンドだったのです。
 本作は、そんな既発の欠点をすべて解決したもの。新マスターは低音が力強いままに輪郭もクッキリ。中高音を包み込んでしまうこともなく、名手ニール・マーレイの美旋律を鮮やかに描き出してくれるのです。その上で、最新・細心のリマスタリングも実施。もともと力強いサウンドは音圧稼ぎの必要すらなく、バランスだけを徹底的に調整。新マスターによって鮮やかになった低音を“アンサンブルの均整”レベルにまで調整し、上記したステレオ感の異常も修正。原音では1/4音近く狂っていたピッチもジャストに整えました。
 そうして生まれたサウンドは、まさに至高。これまで世界のマニアが認定した“TYR TOUR”のベストはミラノ公演で、オスナブリュック公演は2位。そこにザンクト・ヴェンデル公演の新マスター(『ST. WENDEL 1990(Shades 833)』のことです)が割って入り、トップ3を競ってきました。しかし、今回の『MILAN 1990』と本作の登場により、再びミラノ&オスナブリュックが2大頂点に返り咲いた。しかも、アップグレードぶりは本作こそがもっとも激しく、『MILAN 1990』にも引けを取らない……いえ、ダイナミックな密着感、パワフルな聴き応えではミラノ公演さえも凌駕し、「もっともサウンドボードに近い」ライヴアルバムに仕上がっているのです。

【様式サバスの粋を体現する究極的なショウ】
 そのサウンドで描かれる“TYR TOUR”は、まさに様式美シャングリラ。ツアー初期の『MILAN 1990』とは違ってコージーのドラムソロが聴けないのは残念ですが、場数を踏んで磨き込まれた流れとアンサンブルは本当に素晴らしい。その象徴ともなるのが「The Sabbath Stones」。オジー時代の「Black Sabbath」、ロニー時代の「Heaven And Hell」の流れを汲み、ヘヴィから激走へと展開していく超名曲ですが、これが名盤『TYR』さえも軽く凌駕する超絶バージョンなのです。杭を打ち込むようなイントロのコージーは荘厳に轟き、スタジオ作では判然としなかった芳醇なニールのベース・ラインも鮮やかに舞い狂う。そして、厳粛な世界をじっくりと描きつつ、後半一気に加速! 重戦車バスドラが突撃しながらも乱れはまったくなく、ひたすら美麗に厳然と駆け抜ける。ヘヴィ→ファストはデビュー時から続くSABBATHのお家芸ですが、本作の「The Sabbath Stones」は、その極地。『MILAN 1990』でも聴けない隠れた超名曲を極上サウンドで堪能できるのです。
 そんな「The Sabbath Stones」に加え、「Headless Cross」「When Death Calls」「Anno Mundi (The Vision)」「Black Sabbath」「Heaven And Hell」と、ミッドの劇的ナンバーがたっぷり。もちろん、その合間には「Neon Knights」「Children Of The Grave」「Die Young」「The Law Maker」といったファスト曲が華麗に疾駆する。重さも速さも極めつけな曲を取りそろえ、さらにグッと引き締めた構成とアンサンブル。まさに“TYR TOUR”の極地です。
 さらに“TYR TOUR”だけのお楽しみは、ベースソロ/ギターソロに挟まれた「Heart Like A Wheel」セクション。ここだけはギリギリと引き締まったアンサンブルがフッと緩み、まるで70年代に戻ったかのようなフリーなジャム・ムードが繰り広げられる。極めて美しく、極めて雄大で、その上で硬軟自在。“TYR TOUR”がいかに素晴らしかったか、いかに究極的なショウだったのか。それを極上サウンドで証明してくれるライヴアルバムなのです。

 希代の大名盤を生み出したバンド・ポテンシャルが炸裂しながら、歴史の闇に隠れてきた“TYR TOUR”。その一部始終を最高峰サウンドで伝えてくれるライヴアルバムの大傑作です。伝統の頂点『MILAN 1990』も素晴らしいですが、本作はさらにサウンドボード的なダイナミック・サウンドと磨き抜かれたアンサンブルが輝く新たなる頂点作。どうぞ、永久保存プレス2CDでいつまでもお楽しみください。


Disc 1 (61:59)
1. Ave Satani/The Gates Of Hell 2. Neon Knights 3. Iron Man 4. Children Of The Grave
5. Die Young 6. The Sabbath Stones 7. Bass Solo 8. Heart Like A Wheel/Guitar Solo 
9. Headless Cross 10. When Death Calls 11. The Law Maker 

Disc 2 (35:29)
1. Intro. 2. Anno mundi (The Vision) 3. Black Sabbath 4. Heaven And Hell
5. Paranoid/Heaven And Hell(reprise) 

Tony Iommi - Guitar Tony Martin - Vocal Neil Murray - Bass Cozy Powell - Drums
Geoff Nicholls - Keyboards