THE NEW BARBARIANS - SAN DIEGO 1979: MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES(2CD) [IMPORT TITLE]

THE NEW BARBARIANS - SAN DIEGO 1979: MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES(2CD) [IMPORT TITLE]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Sports Arena, San Diego, CA, USA 22nd May 1979 PERFECT SOUND

 伝説のテーパー、マイク・ミラードがローリング・ストーンズはおろか、ニュー・バーバリアンズのステージまで録音してくれていた事実は昨年の「L.A. FORUM 1979 MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES」のリリースによって明らかになっていましたが、その時にライブ終盤がツアー最終日のサンディエゴに差し替えられていたことまで明らかとなったのは記憶に新しいところ。これが一筋縄では行かず、実はフィナーレ「Jumping Jack Flash」で再びLAフォーラムのテイクに戻っていたことがマニアによって解析されています。
 この事実は音源を公開したJEMSですら見過ごしており、それどころか「L.A. FORUM 1979〜」リリースに際してのリサーチにおいても見落とされていたほど(まったく気づきませんでした)。毎週ミラード音源が上がるとYouTubeに転送してくれるマニアのアカウントに至ってはそうした混乱から当初サンディエゴとされていたパートをすべてカットしてアップするという顛末。何より重要なのは、その時点でミラードがサンディエゴまで録音してくれていたという事実が明らかになったことでしょう。

 こうして音源の存在が確定していた5月22日のサンディエゴ公演が遂に公開されました。それによって明らかになったことは、LAフォーラムのライブ終盤がレコーダーのトラブルで上手く録音できなかったことから、ミラードがそのパートをサンディエゴに差し替えたファースト・ジェネレーションの状態で保存していたということだったのです。それでいて「Jumping Jack Flash」から再びLAフォーラムにテープが戻るということからも、差し替えられたライブ後半部分において何らかの問題が生じていたことは明らか。
 どうやらこの時期のミラードはレコーダーに不調を抱えたまま録音に向かっていたと思われ、今回のサンディエゴもマスターから一度コピーされたファースト・ジェネレーションという状態で保存されていました。その兆候は音がうねってしまう「Honky Tonk Women」や音がこもってしまうライブ終盤二曲などにおいて垣間見られます。さらに不思議なことに「L.A. FORUM 1979〜」と同じパートの状態が違うという現象も。「Seven Days」にはそこに無かったノイズが混入しており、さらには「Before They Make Me Run」終了後、アンコールを求める場面が「L.A. FORUM 1979〜」が短くなってしまっていたのです。
これもまたミラードがマスターからファースト・ジェネレーションのコピーを作る際に意図的に行った行為な訳ですが、その理由も今となってはミラードにしか説明のつかない事情としか言いようがありません。「Seven Days」方はマスターの状態を尊重して手を加えませんでしたが、「Before They Make Me Run」終了後のカットに関しては既発にあって今回はない部分ということから「L.A. FORUM 1979〜」版から音質を調整した上で補填しました。

こうして初めてサンディエゴのミラード録音が明らかになったことはもちろんですが、それと同時に正真正銘サンディエゴでの「Jumping Jack Flash」ライブテイクも日の目を見たことになります。その演奏はLAフォーラムとまるで雰囲気が違う。何故なら飛び入り参加したビリー・プレストンのオルガンがイントロから鳴っていたフォーラムのテイクと違い、こちらはイントロが平常営業なスタートとなっているから。さらにそちらでは演奏序盤が大人しかったところでジガブー・モデリステのドラムに煽られて演奏が白熱していたのに対し、こちらはツアー最終日らしくイントロからして疾走感に溢れたテンション高めな印象。
そもそもニュー・バーバリアンズはツアー序盤でなおかつ音がダイレクトすぎるPAアウト・サウンドボード録音であった5月5日ラーゴのせいでグダグダなイメージが焼き付いてしまった感がありますが、それを覆すという点でも「L.A. FORUM 1979〜」のリリースは大変に意義のあるものでした。
そんなフォーラムからさらに三日後、なおかつツアー最終日となったサンディエゴはいよいよこのバンドらしさというものが確立されており、ルーズながらもいい感じのステージが繰り広げられている。そこはツアーを消化したことでリズム隊がそれぞれにストーンズ組の空気を読めるようになったことが大きいかと思われ、中でもジガブーの頑張りが随所で輝きを放っているのです。
「Infekshun」に「I Can Feel The Fire」、そして「Seven Days」などのテンポ速めのナンバーになるとラーゴの頃とは比べ物にならないほどバンドの一体感を感じさせる演奏が素晴らしい。もし、あと一か月でもツアーを続けていればさらに素晴らしいまとまりが生まれていたはず。このバンドでフロントマンを務めたロニーがいつにもまして上機嫌でよく喋る。そこにイアン・マクレガンまで彼までもがよく喋っているのもまたツアー最終日ならではであり、しかもニュー・バーバリアンズらしい。
そしてミラードによるオーディエンス録音の音質的にはLAフォーラムよりもさらに距離感を感じさせる音像なのですが、それでも十分に良好なレベルと言えます。何よりも演奏の白熱度がしっかり伝わってくる。これぞマニアが待ち望んだサンディエゴのミラード録音の全貌が遂に明らかに!

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(リマスター・メモ)

★Before They Make Me Run 4:38 - 5:28 既発「L.A. FORUM 1979 MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES」のボーナス・トラックをイコライズして入れ替えました。
今回盤は2か所でカットがあり既発に対して合計26秒短かったので入れ替えました。(重要個所ではありませんが今回盤の焦点となっている個所なので)

★その他は原音のままです。

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1 (72:00)
1. Intro
2. Sweet Little Rock 'N' Roller
3. Buried Alive
4. F.U.C. Her
5. Mystifies Me
6. Infekshun
7. Rock Me Baby
8. Sure The One You Need
9. Lost And Lonely
10. Breathe On Me
11. Love In Vain

Disc 2 (72:51)
1. Let's Go Steady Again
2. Apartment No. 9
3. Honky Tonk Women
4. Worried Life Blues
5. I Can Feel The Fire
6. Come To Realise
7. Band Introductions
8. Am I Grooving You
9. Seven Days
10. Before They Make Me Run
11. Jumping Jack Flash

Ron Wood - Guitar, Vocals
Keith Richards - Guitar, Vocals
Stanley Clarke - Bass
Ian McLagan - Piano, Organ, Backing Vocals
Bobby Keys - Saxophone
Joseph Modeliste - Drums