BLACK SABBATH - FLORENCE 1987(2CDR) [Shades 1661]

BLACK SABBATH - FLORENCE 1987(2CDR) [Shades 1661]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Palasport, Florence, Italy 10th December 1987 PERFECT SOUND

 サバス史上もっともレアでもっとも複雑、もっとも混沌としていて同時に独特な魅力を放っていた“ETERNAL IDOL Tour”。その現場を体験できる新たなマスターピースの誕生です。
 そんな本作に吹き込まれているのは「1987年12月10日フィレンツェ公演」。その絶品オーディエンス録音です。『THE ETERNAL IDOL』時代はアルバム製作も複雑でしたが、リリース後も混沌。ツアーもサバス史上もっとも短く切り上げられてしまう始末でした。しかし、その中実は他のどの時代でも味わえない魅力もたっぷり。マニアにはたまらない時代でもあり、当店でも可能な限りアーカイヴして参りました。良い機会でもありますので(ちょっと長いですが)その混沌ぶりと当店コレクションを時系列で追ってみましょう。

●1987年
《1月1日:エリック・シンガー離脱》
《3月1日:トニー・マーティン/ベヴ・ベヴァン参加》
《7月14日:ギーザーとリハ→デイヴ・スピッツ復帰》
*7月21日『ATHENS 1987』
《ベヴ離脱→テリー・チャイムス参加》
・7月25日ー8月9日:南アフリカ(6公演)
《8月15日:スピッツ離脱/10月1日:ジョー・バート参加》
“西ドイツ・ツアー”
*11月22日『ESSEN 1987』*映像
・11月23日:オッフェンバッハ公演
*11月24日『GLORY RIDE(ハンブルク)』
*11月25日『SAKUNTALA(ブレーメン)』
・11月27日ー12月2日(5公演)
“イタリア・ツアー”
・12月4日:ボルツァーノ公演
*12月5日『APOCALYPSE(ミラノ)』
・12月6日:トリノ公演
*12月7日『GLORY RIDE(レッジョ・エミリア)』
*12月10日:フィレンツェ公演 ←★本作★
・12月12日:ローマ公演
●1988年
《バート離脱》
・5月29日:チャリティ参加(3曲)
《チャイムス離脱→コージー・パウエル加入(8月)》
※注:「*」印は、当店コレクションで楽しめるコンサート。

 これが1987年/1988年のBLACK SABBATH。トータル23公演しか行っていないとは思えない激動ぶりです。1988年にも3曲だけのイベント出演もありましたが、基本的にツアーは1987年中で終了。本作のフィレンツェ公演は、その最後から二番目という最終盤でした。
 そんな末期の現場で記録された本作は、清々しいまでのクリアさに胸がすく名録音。サウンドボードと間違えるタイプではありませんし、ブレーメン公演『SAKUNTALA』が誇る最高傑作の座を脅かすものでもない。しかし、透き通った空気感は機微の機微まで損なう事なく綺麗に伝え、そのド真ん中を貫く芯はレーザー光線のように鮮やか。特に素晴らしいのは、若きトニー・マーティンの歌声。ヘッドフォンで耳を澄ませばホール鳴りも吸い込んでいるのですが、それがディテールを隠すことなく、歌詞の一語一語までくっきり/はっきり。しかも、鳴りによって歌声の伸びやかさが増しており、その響きは荘厳ですらあるのです。
 さらに驚きなのがオーディエンス・ノイズ。「Neon Knights」が終わるや盛大に盛り上がる「トニー!トニー!」コール(これはアイオミの事でしょうか? それともマーティン?)も美味しく捉えているのですが、ふと気づくとその中に間近声がない。会場中が沸き立つスペクタクルがリアルに感じられつつ、まるでミックスで調整したかのように歓声バランスが整っている。何とも美しく不思議なサウンドなのです。
 そんなスペクタクルな美音で画かれるのは、激レアな“ETERNAL IDOL Tour”のフルショウ。ここで貴重極まるセット内容も整理しておきましょう。

●70年代(5曲)
・パラノイド:War Pigs/Iron Man/Paranoid
・その他:Black Sabbath/Children Of The Grave
●80年代(7曲)
・へヴン&ヘル:Neon Knights/Children Of The Sea/Die Young/Heaven And Hell
・エターナル・アイドル:Born To Lose(★)/Glory Ride(★)/The Shining
※注:「★」印は“ETERNAL IDOL Tour”だけの限定曲。

……と、このようになっています。その後に一切演奏しない「Born To Lose」「Glory Ride」が美味しいわけですが、さらに上記にはない終演BGM「Laguna Sunrise」も激レアだったりします(しかも3分近くも収録されています)。
 ただ、このツアーの真価はレア曲より演奏そのものにある。シンプルで何の工夫もないテリー・チャイムスのドラミングも新鮮ですが、やはり最大の聞き物はマーティンの歌声でしょう。とにかく伸びも張りも力強さもキャリアNo.1! 単に高い声が出るだけではなく、余裕たっぷりに遊びや節回しを交え、歴代シンガーが苦しむ「Neon Knights」もロニー本人よりも見事に歌い上げる。しかも、その歌声を駆使した節回しの多彩なこと。“HEADLESS CROSS Tour”以降は歌い慣れて固まった感じで繰り返していますが、ここではまだいろいろと試している。70年代クラシックスをオジー風とロニー風で変えてみたり、一番と二番で節回しを変えたり……。ミュージシャンには最初に手探りする人と飽きてきてから変える人がいますが、マーティンは性格的に前者なのかも知れません。
 商業的にはドン底にあえぎつつ、同時に新たなる才能の可能性も大きく開いた“ETERNAL IDOL Tour”。マニアしか知らない、マニアだけがこっそりほくそ笑む密やかなシャングリラです。そんな現場を瑞々しく美しいサウンドでフル体験できる新名盤。どうぞ、心ゆくまで存分にご堪能ください。

★「1987年12月10日フィレンツェ公演」の絶品オーディエンス録音。清々しいまでのクリアさに胸がすく名録音。透き通った空気感は機微の機微まで損なう事なく綺麗に伝え、そのド真ん中を貫く芯はレーザー光線のように鮮やか。特に素晴らしいのは、若きトニー・マーティンの歌声。歌詞の一語一語までくっきり/はっきりとしつつ、絶妙なホール鳴りで歌声の伸びやかさが増し、荘厳ですらあります。「Born To Lose」「Glory Ride」や終演BGM「Laguna Sunrise」も激レアなフルショウを極上体験できます。

Disc 1(43:13)
1. Supertzar
2. Neon Knights
3. Children Of The Sea
4. War Pigs
5. Die Young
6. Drum Solo
7. Iron Man
8. Born To Lose

Disc 2(54:04)
1. Introduction of Tony Iommi
2. Black Sabbath
3. Glory Ride
4. Heaven and Hell
5. Children Of The Grave
6. The Shining
7. Paranoid
8. Laguna Sunrise

Tony Iommi - Guitar
Tony Martin - Vocals
Jo Burt - Bass
Terry Chimes - Drums
Geoff Nicholls - keyboards