JEFF BECK GROUP - NEWPORT JAZZ FESTIVAL 1969(1CD) [Wardour-552]

JEFF BECK GROUP - NEWPORT JAZZ FESTIVAL 1969(1CD) [Wardour-552]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Newport, Rhode Island, USA 4th July 1969 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(UPGRADE)

 JBG#1のライブ音源は1968年に良質音源が集中しているきらいがあり、これが翌年になるとアイテムの数そのものが極端に少なくなってしまいます。ましてやサウンドボードなど望むべくもない(もし発掘されたら大センセーションかと)。それに何と言っても活動期間が半年だったということが69年の音源を限りのあるものとしてしまった最大の要因でしょう。
 こんな短い期間にもJBG#1のバンド内は激動となり、トニー・ニューマン加入とロン・ウッドの出戻りからのアルバム『BECK-OLA』レコーディング、今度はニッキー・ホプキンスが脱退といった具合にメンバーの出入りが激しく、挙句の果てには8月を迎えるやいなやグループは解散(ベック曰く「女たらしの集団に成り下がってしまった」)。当初は出演がアナウンスされていたウッドストックへの出演も叶いませんでした。
 ところがギクシャクした中でもそれまでの経験の積み重ねがモノを言い、アルバム『BECK-OLA』の完成度、さらに半年の中でも精力的に行われてきたライブ活動は67年からスタートしたJBG#1の目指した「R&Bとロックの融合した新たなサウンド」が見事に完成の域に達していたのです。中でもドラマーがミック・ウォーラーからトニー・ニューマンに交代したことが大きかった。プレイ的にも外見的にも(笑)職人的なウォーラーからロッカー然としたニューマンの加入は文字通りの触媒となったのです。
 もっともニューマンこそグループの解散原因となるオフステージでの素行不良に拍車をかけたという別の面もあり、ベックをして「奴はクレイジーだった」と言わしめるほどでした。それでもなおハードロックへと進化を遂げた69年版 JBG#1のサウンドに彼が果たした貢献は計り知れない。

 だからこそ69年の良質な音源の登場が渇望されていた訳ですが、絶妙のタイミングでKrw_coが正に極上オーディエンスと呼べる素晴らしい録音を公開。それが7月4日のニューポート・ジャズ・フェスティバル。本イベントと言えばZEPの出演が有名ですが、彼らが最終日の出演だったのに対し、JBGはイベント二日目に登場。
 その模様は当時としては非常に珍しいステレオにて記録されたオーディエンス録音が存在します。確かに二日後のZEPのステージでもステレオで録音された音源が存在しますので、同じ人物が録音されたのだと思われますが、元のカセットは既に現存しないことが今回明らかに。
 それでもステレオで驚くほど音質が良いことから懐かしのSCARECROW盤『RETURN TO NEWPORT』を始めとしたプレス盤のリリース実績まである。ところが従来出回っていた音源はジェネ落ち感が否めず、近年はCD-R止まりとなっていたのも事実でした。ところが今回のバージョンはさすがKrw_coらしくロージェネレーションという状態であり、過去にリリースされたアイテムのすべてを一蹴してしまうアッパー感。未だヒスノイズもそれなりに残っているものの、それ以上にステレオ感が魅力の音源ですので、今回のリリースに際して無理にヒスノイズをねじ伏せるようなマネはしていません。
 むしろ既発盤らで完全におざなりにされていた不安定なピッチを今回は完全にアジャスト。ただでさえ音質がロージェネならではの向上を遂げたところに正確なピッチとくれば過去にリリースされたアイテムなどまるで比較にならない聞きやすさ。

 そしてステレオで捉えられたステージは正にJGB#1の完成形と呼べる強靭なハードロック。いきなり「I Ain't Superstitious」から始まるパターンが前年とはまるで違う展開ですし、その演奏のハードな迫力がステレオ録音のおかげでマシマシ。何と言っても前年のタイトルが似たジャム・ナンバーと違い完全に「Rice Pudding」として完成したインストゥルメンタルの迫力がまた凄まじい。そのパワー・リフがニューポートに響き渡る様子もステレオ録音だからこそリアルに感じられる。
 あまりにも68年のライブ音源の偏りすぎた感のあるJGB#1のライブ音源界にあって遂に待ち望んだ69年音源の素晴らしいアッパー版が登場。例えばギフトCD-Rとしてリリース実績のあった二週間後のグランデ・ボールルームの音源などモノラルは仕方ないとしてロッドの声が演奏に追いやられ気味だったのですが、ここでは彼の歌声が大きく捉えられているのが大きい。しかもステレオで。これはもうプレスCDでのリリースしかありえない、極上の69年オーディエンス・アルバム。

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(リマスター・メモ)

★スタートから2分間ぐらいスロープ状にピッチが遅いのでなるべく調整しました。
I Ain't Superstitious イントロの遅い違和感は緩和されてます。

★Plynth〜Rice Pudding に掛けてすり鉢状に遅くなるピッチをなるべく修正しました。

★Beck's Boogieが遅いのを修正しました。

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(38:13)
1 Rod Talking
2 I Ain't Superstitious
3 You Shook Me
4 Plynth
5 Rice Pudding
6 The Sun Is Shining
7 Rock My Plimsoul
8 Shapes of Things
9 Beck's Boogie

Jeff Beck - guitar vocals
Rod Stewart - vocals
Ron Wood - bass
Tony Newman - drums★