【取り寄せ】BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND - TOKYO DOME 1988(2CD) [ZION-125]

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Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 27th September 1988 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)

 今回は若さと躍動の77年ツアーだけでなく、我々にとっては大変に思い出深いスプリングスティーン1988年の来日公演を捉えた音源のアッパー版も同時にリリースとなります。この時の来日は特殊な状況、つまりアムネスティ・インターナショナル主催コンサートが初めてワールド・ツアーと言う形に拡大されたイベントとして実現したもの。その出演アーティストとして白羽の矢が立てられたのがスプリングスティーン。既にアムネスティへの参加を決めていたピーター・ガブリエルが仲介を務めたことも功を奏し、スプリングスティーンは参加を快諾します。
 当時の彼は前年にリリースされたアルバム「TUNNEL OF LOVE」を引っ提げたアメリカ・ツアーの真っ最中。本来であれば1988年全体が同アルバムのワールド・ツアーに費やされたことでしょう。同アルバムはさすがに「BORN IN THE U.S.A.」ほどのマンモス・ヒットには及ばなかったものの、同アルバム以降の大ブレイクを受けて日本でも大ヒット。本来であれば「TUNNEL OF〜」ツアーの一環としての来日公演が実現したと思われますが、結果として違った形での88年来日公演が実現したのです。

 何よりもまず、アムネスティ・インターナショナルのツアーに参加したことによって、スプリングスティーンの88年の活動は形を大きく変えます。早い話が「TUNNEL OF〜」ツアーの早期終了という展開。2月の末から始まったツアーは半年にも満たないスケジュールで終わってしまいました。一年以上の歳月をかけて行われた「BORN IN THE U.S.A.」ツアーとは比べ物にならないほど小規模だったのです。
 そして9月から始まったアムネスティ・ツアーは他のアーティストと共に回るパッケージ・ツアーであり、スプリングスティーン通常のマラソン・ショーを披露する訳にはいかない。当然ながら短縮されたセットリスト構成が必然となる。ところが「TUNNEL OF〜」ツアーがヨーロッパを渡った頃から同アルバム収録曲の演奏既にが減り始めており、それがアムネスティ参加によってさらに削減という扱いを受けてしまいました。
 アムネスティ・ツアーにおいて「TUNNEL OF〜」からの割合は何と一曲のみ。基本的には「Brilliant Disguise」だけであり、初日のウェンブリー・スタジアムだけが代わりに「Spare Parts」が演奏され、日本公演の直前に行われたオークランドだけが「Brilliant〜」と「Tunnel Of Love」の二曲という例外が起きましたが、基本は「Brilliant〜」だけ。アムネスティ・ツアー最終日でテレビ映像が有名なアルゼンチン公演に至っては「TUNNEL OF〜」関連の曲が一切演奏されないという事態にまで陥ってしまいます。こうした現象は他の出演者がいて自身のファンだけを前にする訳ではないという、パッケージ・ツアーならではの現象だったと言えるでしょう。

 そうして大幅に構成が変えられたセットリストですが、却って「BORN IN THE U.S.A.」ツアーへとカムバックした内容という解りやすさ。これによって「TUNNEL OF〜」らしさが消え失せてしまった感は否めません。しかし88年は「BORN IN〜」での大ブレイクの余韻が十分に残っていた時代。むしろアムネスティ・ツアーでスプリングスティーンのステージを目の当たりにした世界各国のファンは、その解りやすさ満点なセットリストに大熱狂したものです。それは日本とて例外ではない。
 スプリングスティーンのマニアであれば、日本での「TUNNEL OF〜」ツアーの実現を想定し、ショーの前半だけながらストックホルムの生中継(これもまた昨年オフィシャル・ダウンロードにて完全版が登場!)をリアルタイムで聞いて今かと待ち構えていたものです。ところが、アムネスティで東京ドームに降り立ったスプリングスティーンが披露したのは、それとまったく違う内容のステージ。しかし1985年の初来日でファンを大きく増やしたことを考えれば、再び「BORN IN〜」パターンが再現されたことを歓迎したファンの方が多かったはず。そこに加えて86年の「LIVE1975-1985」ボックスのリリースも余韻を引き延ばす役目を果たした。
今回の限定のプレスCDにて今回リリースされる88年アムネスティでの来日公演でも観客の熱狂的な反応は本当に凄まじい。「BORN IN〜」パターン復活によってオープニングは同アルバムのタイトル・ソングから幕を開けるのだからなおさらというもの。むしろ現在まで唯一、東京ドームに鳴り響いた「Born In The U.S.A.」のインパクトに感動すら覚えるほど。このオープニングに関しては当時、夜十時から始まっていた民放テレビ・ニュースにおいて抜粋が放送(当然プロショット)されていたのですが、時間が短かったこともあり録画したファンは皆無、今では忘れ去られたも同然となってしまいました。

 それはともかく、音響面の不備が多かった1988年の東京ドームでのオーディエンス録音ながら、音像が驚くほどオンな録音状態にも驚きです。もっとも今回の音源ですが初登場ではなく、紙ジャケ&帯付きパッケージで知られる「HUMAN RIGHTS NOW! IN TOKYO」でリリースされていたもの。しかし今回のリリースに当たっては録音者からマスター・カセットを入手。別項にて記しましたように、演奏以外の場面ながらもアンコール前などを長く収録しています。
 それ以上に特筆すべきはマスターならではのナチュラルな収録状態。「HUMAN RIGHTS NOW! IN TOKYO」は比較的近年のリリースながら、かなりドンシャリ感のあるイコライズが施されていたのです。それに輪をかけたマイナス・ポイントがピッチの高いままリリースされてしまっていたということ。確かに「HUMAN RIGHTS〜」は元の音源のカセットチックな粗さを軽減していたものの、それを相殺してしまうようなドンシャリとピッチの狂いがあった訳です。その点においては今回の方が俄然ナチュラルであり、なおかつピッチも正確にアジャストしたことから「HUMAN RIGHTS〜」とは比べ物にならない、はっきりとしたアッパー感と共に楽しめる仕上がりとなっています。
 当時の音楽誌をして「あれは反則」とまで言わしめた「BORN IN THE U.S.A.」ツアー・パターン復活&短縮バージョンを前に、1988年ならではのバブリーな盛り上がりがリアルに伝わってくる楽しさ満点のオーディエンス録音。優等生レベルとは呼べなくとも、そんなフィーバーにかき消されることなく演奏がしっかりと捉えられている状態にも驚き。88年のツアー開始当初から取り上げていた「Chimes Of Freedom」のカバーがアンコールで始まると「ボブ・ディラン、イエーイ!」と叫ぶ左側の観客の反応も愉快です。そんな、いい意味で異色の来日公演となった88年東京ドーム、懐かしさたっぷりに楽しめること請け合い!

Disc 1 (60:35)
1. Intro. 2. Born in the U.S.A. 3. The Promised Land 4. Cover Me 5. Brilliant Disguise
6. The River 7. Cadillac Ranch 8. War 9. My Hometown 10. Thunder Road 11. Dancing in the Dark
12. I'm on Fire

Disc 2 (39:41)
1. Glory Days 2. Born to Run 3. Raise Your Hand 4. Twist and Shout incl. La Bamba
5. Chimes of Freedom 6. Get Up, Stand Up