CREAM - FILLMORE SAN FRANCISCO 1968 1ST NIGHT(1CD) [Beano-254]

CREAM - FILLMORE SAN FRANCISCO 1968 1ST NIGHT(1CD) [Beano-254]

販売価格: 2,500円(税込)

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商品詳細

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Fillmore Auditorium, San Francisco, CA, USA 3rd March 1968

【ロックを変革した伝説のバンド、クリームの未発表オーディエンスソースが奇跡の登場!】

 何とこのたび、1968年3月の、クリームが全米を制覇したと言われる伝説のフィルモアウェスト公演の未公開だった日のモノラル・オーディエンス録音音源がネット上に登場しました!アップしたのは、この音源を録音したご本人です。55年の時を経て、なぜ今になって公開する気になったのか、理由は不明ですが、とにかくブリティッシュロックファンには奇跡とも言える嬉しいトピックに違いありません。しかもこの時代にもかかわらず、普通に聴ける良好な音質で録音されていることが素晴らしく、まさに奇跡と言っていいでしょう。この時のクリームの第2回全米ツアーは約4ヶ月に亘って行なわれ、中でも序盤の2月29日〜3月10日にかけての西海岸エリアでの連続公演はツアーのハイライトとして正式ライブレコーディングが行なわれ、そのサウンドボード録音のライブテイクは、クリームのオフィシャル盤「WHEELS OF FIRE」、「LIVE CREAM」、「LIVE CREAM VOL.2」、日本盤CD「CREAM OF ERIC CLAPTON」等に切り売りされる形で収録され、クリームのライブでの凄さを世界中に認識させたものでした。アンダーグラウンドでは、3月10日のやや音質の悪いモノラル・サウンドボードソースが流出し、レアなWe’re Going Wrongやオフィシャルとは別テイクのSunshine Of Your Love、Steppin’Out、I’m So Gladを聴くことができたものの、未公開のライブテイクを堪能できるまでのレベルには及びませんでした。本作に収められた3月3日公演のテイクは、オフィシャルレコーディングされていなかった日ですので、当然全テイクが初登場です。しかも当店にて全編を精査し、その結果、場面によってバラバラの状態で遅くなっていたピッチをすべて正常なレベルに修正、Spoonfulの5:46以降の音圧落ちをも修正し、さらにはTales of Brave Ulysses以降のテープ劣化によるチリチリ感を緩和するという、クオリティの向上を図りました。従って、ネット上で聴くよりもはるかに聴きやすくなったグレードアップバージョンが本作ということになります!伝説のトリオ、クリームの伝説をさらに裏付ける貴重極まりない音源を収録した本作で、彼らの凄さを再認識してください。

【全米制覇を達成した二度目のアメリカン・ツアーの生々しい記録!】
 ここで今一度、67年〜このツアーまでのクリームの活動状況を振り返りましょう。

・1967年1月〜2月22日:BBCテレビやラジオ出演を含むイギリス国内クラブツアー
・1967年2月24日〜3月8日:ドイツ、北アイルランド、北欧ツアー  
・1967年3月12日〜21日:ロンドンでのクラブギグ
・1967年3月25日〜4月2日:ニューヨーク、RKOシアターでのマレー・ザ・K主催「Music In The 5th Dimension Show」に出演。
・1967年4月14日〜5月7日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー
・1967年5月19日〜21日:ドイツ公演
・1967年5月22日〜8月20日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー(内、6月1日にはスポットでのパリ公演を含む)
・1967年8月22日〜10月15日:第1回アメリカン・ツアー 
・1967年10月24日〜11月6日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー
<<1967年11月、アルバム「DISRAELI GEARS」リリース>>
・1967年11月10日〜11月23日:北欧ツアー
・1967年11月23日〜12月3日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー
・1967年12月20日〜23日:スポットでのシカゴ、デトロイト公演
・1968年1月5日〜2月10日:オランダでのテレビ出演、スポットの北欧公演を含むイギリス国内ツアー
・1968年2月23日〜6月18日:第2回アメリカン・ツアー ←★ココ★

 これをご覧いただくと、当時既にイギリスでは楽器の名手として頭角を現していた三人によるスーパーグループだったにもかかわらず、プロモーションのため、イギリス国内、ドイツ、北欧を休みなくツアーしていたことが分かります。そして世界最大のマーケットであり、彼ら三人のバックグラウンドであったジャズとブルースの本場アメリカへの進出を実現した時期でもありました。第1回のアメリカン・ツアーではニューヨークとサンフランシスコがメインの公演でしたが、二都市でその名を轟かせた彼らが他の都市を含む全米長期ツアーを敢行し、事実上の全米制覇を成し遂げたのが、この第2回アメリカン・ツアーでした。当時は誰も実践していなかった大音量でのブルースの拡大解釈パフォーマンス、スタジオバージョンでは数分の楽曲を10分以上に膨らませるインプロヴィゼーションの確立、それを可能にした3人の卓越したテクニック。それが「ロック」というニュージャンルの音楽を変革したわけです。その事実を証明する第2回アメリカン・ツアーの序盤に当たったフィルモア公演。ここにオフィシャルライブ音源をさらにフォローアップするクリームの真実の一片が収められていると言ってもいいでしょう。グレードアップバージョンの本作をコレクションに加えていただいて後悔はないことを保証致します。

【セットリストを変えていた一日2公演】

 本公演は、当時のニューアルバム「DISRAELI GEARS」のリリース後のプロモーションツアーに当たりましたが、新たなセットリストで臨んだツアーでした。そして4ヶ月という長期ツアーの上に、この日は2回公演というハードスケジュールだったのです。収録曲数の点から不完全収録だと考えられますし、Sunshine of Your Love とSpoonfulは惜しいことに欠落がありますが、初登場のこの音源には聴きどころが満載です。まず、ファーストショーからのN.S.U.は16:37に及ぶ史上最長テイク。中間のインプロヴィゼーションパートでは「静」と「動」のグルーヴの違いを見事に演出する三人の息の合い具合が素晴らしいです。クリームは、ライブ演奏中には互いのメンバーなどお構いなしに、ただ自分の楽器をやりたいように演奏するエゴ集団だと言われていましたが、このテイクを聴くと、完全アドリブにもかかわらず、互いのプレイをそれぞれが感じ取りながら緩急のタイミングを計っているいることが分かります。クリームはプロの音楽集団であり、単なるエゴイストの集まりではなかったことの証明かと思います。続くPoliticianは、この時点ではまだ未発表だったナンバーです。「Wheels Of Fire」のレコーディングはツアーの合間を縫って進行していましたので、この時点では既に完成していたことが窺えます。エンディングがその後のフェアウェルツアー時とは異なっていることにもご注目ください。Sunshine Of Your Loveは3:52でフェイドアウトしてしまいますが、クラプトンの中間のソロまでは完全に聴くことができます。オフィシャルライブ盤「LIVE CREAM VOL.2」に収録された、このツアー3月9日のサンフランシスコ、ウィンターランド公演のテイクにも劣らない出来映えです。また、このソロではこの音質の良さゆえに、クラプトンがきちんと「ウーマントーン」で弾いていたことが分かります。因みにこのツアーでクラプトンが使用したのは、ザ・フールのペインティングで有名な「炎の天使」のギブソンSGスタンダードでした。恐らくオフィシャルDVD『クリーム解散コンサート』中のギター講座のとおり、トーンをゼロに絞り、リアピックアップでプレイしたのでしょう。セカンドショーからのTales Of Brave Ulyssesもまた「LIVE CREAM VOL.2」に収録されたテイクと比較しても遜色ない素晴らしいテイクです。クリームが連日クオリティの高いパフォーマンスを披露していたことの証の一つでしょう。Spoonfulもまた「WHEELS OF FIRE」の有名なテイクに優るとも劣らない珠玉のテイクとなっています。中間に置けるクラプトンのロングソロの構成には非の打ちどころはなく、一切ダレる箇所はありません。インプロパートが終わり、再びテーマに戻る15:00でカットされてしまう惜しいテイクですが、このテイクの醍醐味はここまでで十分味わっていただけるでしょう。
 55年の時を経て日の目を見た超貴重音源。原形を留めたまま発掘された歴史的古代遺跡にも匹敵するような価値ある音源です。そのグレードアップを図った当店だけの本作で55年前のフィルモアウェストにタイムスリップしてみてください。

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(リマスター・メモ)
★場面によってバラバラに基本遅いピッチを修正。
★Spoonful5:46以降の音圧が落ちるのを修正。
★Tales of Brave Ulysses以降はチリチリ感が激しいので緩和しました。

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★レビュアーの最初のコメント:みんなビックリです。

「本当に初登場の音源でした。驚きました。音質も普通に良かったです。」

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★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(46:06)
First set:
1. N.S.U.
2. Politician
3. Sunshine of Your Love

Second set:
4. Tales of Brave Ulysses
5. Spoonful

Eric Clapton: guitar, vocals
Jack Bruce: bass, vocals
Ginger Baker: drums