NEIL YOUNG - OSAKA 2003(3CD) [ZION-136]

NEIL YOUNG - OSAKA 2003(3CD) [ZION-136]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Live at Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan 10th November 2003 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)

 今では日本と疎遠になってしまった感が否めませんが、ニール・ヤングが短いインターバル、おまけにクレイジー・ホースを引き連れての来日が続くという、今となっては考えられないような時期が21世紀初頭にはありました。それ以前にも彼は1989年に当時のバックバンドだったロスト・ドッグスを引き連れて中ホール・クラスの会場を回った来日公演を最後に、長らく日本に来なくなるというトンネルを抜けた結果でもありました。きっかけは2001年のフジロックでのクレイジー・ホースとのステージが大成功に終わったことで、同フェスティバルに出演したことが日本において新たなファンの獲得に成功したのです。
 その勢いに乗って実現したのが2003年のジャパン・ツアー。まだフジロックの記憶や余韻が日本のファンの間で記憶に生々しかった中、2000年代におけるニールの傑作の一つに数えられる「GREENDALE」を引っ提げての来日でした。当時、本アルバムも日本のロックファンの注目を集めたことからこの上なく絶好なタイミングとなり、公演スケジュールは武道館が二回も組まれるなど、盛り上がり的にも1989年の時とは雲泥の差。あの時が迷走と呼ばれた時期を抜け出したばかりだったのに対して2003年の場合はゴッドファーザー・オブ・グランジという称号まで与えられた再評価イメージも十分に浸透し、幅広い層のファンから支持される大御所と呼べるような時期でした。
 そうした盛り上がりとは裏腹に、この時の来日公演は当時のマニア世相を反映してCD-Rアイテムが幅を利かせるという結果となったのが惜しまれる点でしょう。もちろん全ての公演がリリースされた訳ですが、当時ですらCD-Rばかりだったことに不満を覚えたマニアは少なくなかった。それを物語るように、ツアー初日である大阪公演からは複数のアイテムが登場したものの、フォーマットはすべてCD-R。当時ですら洋楽ライブはハイクオリティなオーディエンス録音が居並ぶ時代にあって、この大阪に関しても素晴らしい音質で収録されたアイテムばかりが居並んだもの。それだけに、なおさらCD-Rでのリリースしか存在しなかった点はマニアに歯がゆい思いをするしかなかったのです。

 そんなニール&クレイジー・ホース2003年の大阪公演において、もっとも高音質なオーディエンス録音だとマニアから高い評価を受けていたのが「SUPORT OUR WAR」。QSMことQuick Step MusicというレーベルからリリースされていたCD-Rで、半年前に来日していたストーンズのアイテムなど基本的に大阪公演を出す、いわば「地方レーベル」とでも呼びたくなるような存在からのリリースでした。同レーベルは大阪公演ばかりを出していたという事実以外にも、ジャケの作りが素っ気ないまでにシンプル(特に裏ジャケ)というのも特徴の一つであり、それで覚えているマニアも少なくないのでは。
 この「SUPORT OUR WAR」は当時市場に現れたニール2003年来日公演アイテムの中では後発に当たるのですが、その素っ気ないアートワークからは想像もできない(笑)極上クオリティのオーディエンス録音が評判を呼び、どちらかと言えばマニアの間でひっそりと、しかし確実に支持されたアイテムであったのです。そのリリースから早15年、もはやそうしたアイテムが存在していたことすら忘れてしまったマニアがほとんどでは。しかし今回、幻のQSMレーベルから「SUPORT OUR WAR」のマスターCD-Rを入手。提供してくれたQSMの関係者によると、もはやレコーディング時のマスターDATは破棄されたとのことですので、その貴重なマスターCD-Rからの限定プレスCDリリースは掛け値なしに快挙!
あれから15年が経過した今もなお、その別格のクオリティには驚かされるばかり。もし「SUPORT OUR WAR」を聞いたことがない方であれば、間違いなく腰を抜かしてしまうことでしょう。それほどにオンな音像や抜群なクリアネスは今もまったく色褪せていない。むしろ「これをプレスのディスクで聞けるとは」と歓喜されるマニアがおられるかと。しかも新たなイコライズを加える必要がないほどレベルが高い音質を誇るオーディエンス録音な訳ですが、今回のプレスCD化に当たっては唯一の欠点だった、演奏が右に寄りがちだった定位を修正。ヘッドフォンで聞いた場合に顕著だった違和感を一気に解消してみせました。これこそプレスCDに相応しいというもの。

改めて聞いてみると驚かされるのがクレイジー・ホースとしては意外なほど軽快な演奏ぶり。アルバム「GREENDALE」は彼らに敢えて抑え気味な演奏を求めたことで新境地を開拓したニール版ロック・オペラというべき名作。こうしてQSM盤が捉えた大阪の模様も今になって聞いてみるとやはり軽めなクレイジー・ホースのサウンドが新鮮に響きます。さらに日本初披露ということもあってか、アルバムが丸ごと演奏された「GREENDALE」セットを締めくくる「Be The Rain」でニールが歌詞を間違えるというハプニングも。とはいっても歌詞の長い曲ですので(笑)説明すると「Dream the hunter on the western plain〜」と歌うべきところで「Be the ocean when it meets the sky〜」という前のパートにあった歌詞を歌ってしまったというもの。
何しろ音が良いのでそうしたハプニングがリアルに感じられるのですが、クラシック・ナンバーが演奏されるパートも他の時代とは異例の軽快さ。90年代以降のクレイジー・ホースは重厚なグルーブ感のイメージが強いのですが「GREENDALE」時代だけは異質のスピード感が支配していたのだから面白いものです。現在に至るまで日本で唯一のライブ披露となった「Crime In The City」は速さが顕著で、そこへ急ブレーキをかけるかのごとくニールが強制終了させたエンディングがマニアの間で話題となりました。そして当時はプレスCDアイテムが武道館初日(しかも距離感のある音像)しか存在しなかっただけに、2003年来日公演の中でもトップ・クラスの音質を誇った幻の名盤が15年の歳月を経て見事な復活を遂げました!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

GREENDALE (Disc 1 & 2)

Disc 1 (50:37)
1. Falling From Above 2. Double E 3. Devil's Sidewalk 4. Leave The Driving 5. Carmichael
6. Bandit

Disc 2 (40:04)
1. Grandpa's Interview 2. Bringin' Down Dinner 3. Sun Green 4. Be The Rain

Disc 3 (63:58)
1. Hey Hey, My My 2. Crime In The City 3. Powderfinger 4. Love And Only Love
5. Cinnamon Girl 6. Cortez the Killer 7. Fuckin' Up